さて、最近バイクのカスタム日誌ばかりで「大型教習はどうなってんの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれない。
もちろん教習には通っているのではあるが、幸い、皆様が喜ばれるような出来事もなく(笑)進んでいるので特に詳しく内容を書いてこなかったのだ。
これは1年半前、ひょんなことからバイクに乗ろうと決意した56歳のちっこいおじさんが、怪我や挫折を乗り越えて「普通二輪免許」を取得後、更に調子に乗って「大型2輪免許」に挑戦するノンフィクションの物語である。
「特に書く事が無い」ということはそれだけ「順調」に教習が進んでいるということかもしれないが、どんくさい私の事である。
そこそこ失敗をしながら、なんとか「補習」を免れている程度だということは今更言うまでもない(笑)
あ、その後、教習が一緒だった「Mチャン」であるが、卒検の結果を訊いてみたら、見事一発で合格したらしい。
補習なしで検定一発合格!
素晴らしい!
彼女は入校の時オプションの「安心パック」(ある一定の料金を払えば補習が何時間発生してもそれ以上の課金がない)を勧められたそうなのだが、よくわからなくて断ったらしい。
それが正解だったね!
入っていたら丸損だった!
それに引き換え、私は補習以外にも免許のためにいくら使ったんだろう?
原付のジョグも今いじっているGN125hも練習用に買ったわけだし、小型教習もそれなりにかかっている。
どんくさいのは努力や工夫を必要とするだけではなくお金もかかる、と言うことなのか?(笑)
6月8日、今日の教習も厳しめの指導員のIさん。
この指導員はいつも私の弱点を鋭く見抜いてくれる(笑)
今日は検定コースを回りながら、注意点を確認するという教習。
波状路、一本橋、クランク、8の字、と何とかクリアして次は私が最も得意としている(と思っていた)「急制動」
どこかのサイトからお借りしました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220622/06/jinkhair/dd/1c/j/o0607108015136477637.jpg?caw=800)
急制動はこれまで小型の時を含めて殆ど失敗した記憶がない。
きょうも自信満々で40キロ超の速度を出して停止線前で無事停止。
ところが!
「それではダメです!」
「えっ?」
「アクセルを戻してブレーキに入る動作が早すぎます、制動線よりだいぶ前からアクセルを離してブレーキをかけようと構えちゃってますね。
それでは通過点でスピードが落ちてしまいますし、本来予測できない障害物などのために『急制動』をかけるわけです、前もって制動箇所がわかるわけではないですから」
う~ん、そう言われればそうなのだが…。
「それに右ブレーキと一緒にクラッチ握っちゃってますね?クラッチ切ったらエンジンブレーキがかからなくなるんで余計止まりにくくなるし、普段からそういう止まり方をしているとブレーキやタイヤにも負担をかけます。」
「(見てたのね?)はい…」
「余裕があるなら最後にクラッチ切ってエンスト防ぐのもいいですが、ここはとにかく止まることが最優先ですからエンストは気にしないでください」
「(確かに…)はい…」
もう、ぐうの音も出ないよ。
それから数回急制動の練習を繰り返すもどうもすればクラッチを握ってしまう。
なんでだろう?原付のジョグの癖が残ってるのかな?
でもそんなに長く乗ってたわけじゃないんだけどな。
自転車も左のレバーが後輪ブレーキだよね?
それに自転車は前輪ブレーキは危ないからなるべく後輪ブレーキを使えって子供の頃からそう教えられて来た記憶がある。
何十年も前からのそんな習慣や常識をわずか一年くらいのバイク経験で置き換えるのは難しいか。
とっさの時ってやはり身体が覚えている(正確には脳だけど)動作が出てしまう。
何度かやっているうちになんかわかんなくなって思い切りブレーキ掛けたら車体がガクガクなって転んでしまった!
急制動で転ぶなんて初めてだ。
あ~、これだけは楽勝だと思ってたのにな~。
新たな課題ができちゃった。
6月15日、今日は2時間の教習予定。
乗車の準備をしていたら、最初の1時間はシュミレーターだって!
少しでも乗りたいのに損した気分(笑)
残りの1時間は 検定のコースを走りながらのおさらい。
う~ん…ちょこちょこミス出るなぁ~。
波状路、一本橋、スラローム辺りに…
どれもタイムを気にしなければ通過は大丈夫なのだが、ちょっと色気を出して秒数稼ごうとか縮めようとか思うとミスになる。
本番では減点覚悟で通過優先で行くのが賢明かな?
普通2輪の時の卒検は「落ちて当たり前、奇跡が起これば」の「当たって砕けろ!」的な挑戦だったから「怖さ」は全く感じなかった。
それが今回はなまじっかそれより少し余裕がある分、失敗への不安が生じる。
まぁ、卒検を一回落ちたところでどうってことはないのだが、実は免許が取れた前提で色々考えている計画があって、それが狂うのだ。
「どんな計画?」だって?
それはまた随時ご報告するとして、今日も山の上の秘密の練習場に向かう。