さて、前回マグナで転倒し様々な代償を払うも大きな収穫を得て、意気揚々と大型教習に臨む私である。
今日の教習は2時間、控室に行くと小柄な女性が声をかけて来た。
「もしかして、Jinkさん?」
「えっ?」
マスクを外すと17、8年くらい前からの知り合いで、お子さんを散髪に連れてきてくれていた女性のMチャンではないか!
「えっ?Mチャン、バイクの免許取りに来てるん?」
「そうなんよ~、今更っていう感じなんやけど、大学生の息子が中免取ったんで私も~って(笑)昔から乗りたいとは思ってたんやけど、子供がおったけんね~(笑)」
彼女は今たぶん40歳くらいで、4人の子供の母親なのだ。
「いやいや!俺なんか去年56歳で普通二輪取ったからね、全然遅くないよ!」
それより彼女はとても小柄で多分身長150センチないだろうと思う。
「でも、乗れるん?足着く?」
「いや、止まる時お尻ずらさな足つかん(笑)」
「そやろな~、でももう教習どれくらい進んでるの?」
「半分くらいかな?」
「じゃあ、もう一通り乗れてるんや!すごいやん!」
私の普通二輪の時は半分くらいの時点でもクランクや一本橋などは本当に全くできなかったから彼女の方がずっとセンスある。
しかし足が全くつかない大きく重いバイクに乗るのって怖いだろうに。
例えば私が「アフリカツイン」に乗るようなもんだな、きっと(笑)
ホンダのアドベンチャーバイクの最高峰「アフリカツイン」シート高は830mm!
そうこうしていると、もうてっきり卒業したと思っていたB東君が教習から帰って来た。
「あれ?まだ終わってなかったん?」
「そうなんですよ!色々忙しくてなかなか来れなくて…」
彼もマグナ乗りなんだそうだが、高速で頑張っても100キロでないのが不満らしい。
私の場合は頑張ったら出そうだけど、彼は体格がいいからかもしれないな。
控室は知り合いばかりになって和気あいあいとした雰囲気に。
今日は大型2輪のみの種目「波状路」に初挑戦!
今まで大型の教習生がやっているのを見たことはあるがもちろん私自身は初めてだ。
見ていると簡単そうなのだが、これがまた…
ある程度の速度で「ガタガタ!」と通過することはできるのだが、5秒以上かけてゆっくり通過しないといけない。
そのためには立った姿勢のまま、アクセルとクラッチを微妙に操作してバーを一つ一つ乗り越えるように進まなくてはならない。
この時バランスを崩してコースアウトしたり、途中でエンストしたりすれば即アウトである。
この段差の途中でどこでアクセルを開けるのか半クラにするのかのタイミングが難しい。
それが狂うとスピードが出すぎて跳ねたり、エンストしたりしてしまう。
しかし、何度かやっているうちに何とか少しずつ形になってきたように思う。
今日は何度は教習車を倒してしまったが、巨大なエンジンガードのおかげで引き起こしには全く苦労しなかった。
マグナにもエンジンガードを是非付けよう(笑)