その「放置」というかインターバルの間、タイトルも「56歳バイカーへの道、大型編」から「57歳バイカーへの道、大型編」へ微妙に変わったわけだが(笑)
ただ放置していたわけではなく、時期を待っていたのである。
自動車学校のキャンペーンの内容はこうだ。
「2月中に入校手続きをしていただいて、4月からの教習開始の場合、教習料金を割り引きます」
なので私は2月の終わりギリギリまで迷っていた。
迷う理由は
1、非力で低身長の私に大型免許が必要なのだろうか?
2、大型免許を取ったところで大型バイクを乗りこなすことができるのだろうか?
3、私でも乗れる大型バイクがあるのだろうか?
4、大型教習でまたけがをしたり、苦労するのではないだろうか?
などの理由である。
それで月末まで決断を先延ばしにしていた私ではあったが、タイムリミット寸前の2月28日、仕事終わりに意を決して坂出自動車学校にやって来たのである。
半年ぶりにやって来た「坂出自動車学校」
事務員の女の子も変わってない。
あれほど教習に難儀し、ろっ骨を骨折後、途中で他の自動車学校で小型を取って来るという掟破りの私にはできることなら会わずにいたかっただろう(笑)
しかし、もうここまで来たからには後には引けない。
受付カウンターに座り、粛々と手続きを進める。
と、そこにろっ骨を骨折したときに病院に連れて行ってくれたり、色々相談に乗ってくれていたY本さんが出てきてくれて…
「小比賀さん、お久しぶりです!いよいよ大型ですか?」
「はい!前は大型なんてとてもとても、と思ってたんですけど(笑)」
「バイクは乗ってます?」
「えぇえぇ!250のバイクで四国中走り回ってますよ!」
「そうなんですね!じゃあ、大型教習も大丈夫そうですね!」
「どうでしょう?(笑)でも、もうろっ骨は折りたくないですからねぇ~(笑)」
簡単な目の検査や、写真撮影、そして料金を支払って手続きは終了。
「4月以降の教習」という事だったが、学校のスケジュールの都合で19日の入校、27日からの教習開始となるらしい。
そして、いよいよ4月19日、入校の日を迎えたのである。
しかし事前にこの日は教習はなく、説明と適性検査のみと聞いていたので特に何も用意せずに学校に来た。
半年前に同じように説明と適性検査は受けていたので、すぐにでも教習を受けたいくらいなのだが、仕方がない。
受付カウンターに座ると同じように手続きしに来た若い男の子がいたので見ると、うちの店に小学生のころから来てくれていたB東君ではないか。
「なんの免許取りに来たん?」
と声をかけるも…
「あ…いえ…」
「バイク?」
「あ…はぃ…」
となんかつれない返事…
最近店に来てないからわかんなかったのかな?
案内に従って教室に入る。
前回は色々な免許取得する人20人くらいはいたが、今回は8人くらいか、全員大型二輪の教習生だ。
なぜそれがわかるかというと「教習原簿」の色が教習の種類によって違うのだ。(大型二輪は水色)
若いのはさっきのB東君ぐらいであとは私とそんなに変わらないくらいの年齢の男性ばかり。
学校の説明に1時間、ちょっと休憩を挟んで適性検査。
前回は「A」が一つもなかったのだが今回はどうだろう?
ま、同じ人間がやるんだから結果は同じかな?
免許取得には直接関係ないから別にどうでもいいや(笑)
「時々、頭が真っ白になって自分でも何をしているかわからなくなる」
「時々、自分の身体が思うように動かなくなる時がある」
「誰も見てなければ信号を無視しても構わない」
「信号待ちでは我先に飛び出す」
「前に遅い車がいるとイライラして抜きたくなる」
「誰もいなければスピードを出しても構わない」
こんな質問に全部「はい」で答えてやろうか?(笑)
どうなるんだろう?
いや!やっぱりやめておこう(笑)
スケジュールはこんな感じ。
仕事終わりに行くのはしんどいから休みの日だけにした。
帰りにまたB東君と顔を合わせたら…
「さっきはすみません!マスクと帽子で誰かわかんなかったんですよ~、それに仕事変わって最近全然(店に)行けてなくて…」
「あ、そうなんや!で、大型取るんやろ?バイクは乗ってるん?」
「はい!250ですけど!」
「一緒やな!じゃあ頑張ろうな!」
よし!若い者に負けてられない(笑)
今度は怪我をすることもなく、絶望や劣等感にさいなまれることもなくすんなりと免許取得と行きたい!
それにはとにかくマグナに少しでも多く乗って、練習するのみだ!
来週は初教習!あの大型の教習車「HONDA NC750L」に初めて乗ることになる!
さて、どうなることやら…
つづく