1970年代後半に結成された大英帝国の誇るハードロックバンド、マグナム 。
英国らしい湿り気を帯びた叙情的なサウンドは「プログレ・ハード」とも言われ、その中でも1985年発表の本作「On a Storyteller's Night」 は彼らの最高傑作と称される。
まず、このジャケットがいいじゃないですか!
ロドニー・マシューズの手によるこのアルバムジャケットは単なるアルバムデザインにとどまらず一つの立派なアート作品と言っても良いくらいの完成度!
このアルバムの世界観を見事に表現しています。
このロドニー・マシューズはこのマグナムの他、プレイングマンティスやダイヤモンドヘッド、などのアルバムジャケットを手掛けており、一見しただけで、それとわかる独特な画風が特長です。
- On a Storyteller’s Night/Magnum
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もちろんアルバムの内容もマグナムの魅力がいかんなく発揮された80年代HRを代表する名盤となっています。
荘厳な「How Far Jerusalem 」で幕を開けると、気持ちのいいハードロックナンバー「 Just Like an Arrow 」確かホワイト・ウルフもカヴァーしてました。
そしてタイトルチューン「On a Storyteller's Night」 静かに語りかけるようなボブ・カトレイのボーカルが熱く訴えかけるように熱を帯びてゆく。
「keep your night light burning~♪」 一度一緒に歌ってみたかった。
この人の声はなんでこんなに暖かく感じるのだろう、このアルバム全編に言えることだけど、ボーカルだけでなく、トニー・クラーキンのギターの音色にもとハードロックなのに荒々しさや危険な香りはなく、聴いていると何ともいえぬ優しさに包み込まれてしまいます。
様式美あり、軽快なナンバーもありと、聴きどころは沢山。
そしてラストを飾るのがバラード「the Last Dance 」
ハードロックバラードの名曲は沢山あれど、これほど美しい曲はなかなかめぐり会いません。