何度も目を覚まし、ようやく日が昇る時間になった。
朝になって気が付いたのだが、最初はピッタリ右眼に密着していた眼帯が少し下の方が剥がれて隙間が開いているではないか!
左眼の時は完全に眼帯が密着していたため診察前に看護師に外してもらうまではどういう見え方をするのかは分からなかったが、これをもう少し上に持ち上げてやれば見えるのではないか?
イヤイヤ!
いらんことをせん方がいい!
診察までのお楽しみに取って置こうと思ったはずじゃないか!
でも…
でも…
見たい!
これって、あれかな?
女風呂を覗ける隙間を見つけた時の心境に近いのかな?
やったことは当然!ないが(笑)
そうだ!全部外すわけじゃない、この隙間からちょこっと覗くだけなんだ!
そうそう!バレなきゃいいんだよ!バレなきゃ!
(女風呂を覗く時もこんな感じかな?しつこい?)
そ~っと眼帯を持ち上げて下の方を見てみる。
そこには正に今打ち込んでいるサーフェスのキーボードと液晶画面が…
おぉ!
鮮明に見えるぞ!
ずっと眼帯をしていたせいで眩しく感じるが、逆にそのせいで左眼より鮮明に感じる。
良かった…
とりあえず見えることに安心して朝の診察を受けることができる。
ただ、ちょっと気になったのは左眼との焦点距離がやや違う事。
右眼の方がやや近い所に合っているように感じる。
ま、でも昨日手術したばかりだしな。
それにどちらにせよ遠近のメガネは必要になるんだからそこで調整して合わせればいいだけだし。
朝8時の朝食を食べ終わったところで眼科に呼ばれる。
さぁいよいよこの鬱陶しい眼帯が外れる。
そして、眼圧や視力の検査の結果、裸眼では0.3、矯正で1.2出ているそうだ。
今のところ、左眼の時に感じたプルプル震えるような感じや影が見えるかのような違和感は感じられない。
利き目の右目が上手く行けば万々歳だ!
何しろ人工のレンズを入れているのだから多少の不具合、違和感は致し方ない、細かい事を言っても仕方がない。
そう思うようにしよう。
しかし、これからが問題だ。
何故かと言うと視力がリセットされた事で、今まで使ってきた眼鏡は度がキツくて全く使い物にならない。
これまで2週間なんとかなっていたのは利き目の右目がそのままだったから、今までの眼鏡や右眼だけコンタクトを入れたりして何とか仕事や運転、生活が出来ていた。
しかし右眼も手術した今はこの手は使えない。
裸眼では仕事も心もとない視力だし、運転はもっと危ない。
だからと言って今までの眼鏡は使えない。
今から眼鏡店に駆け込んでも最低1週間はかかるし、視力が安定しないうちに慌てて作ってもまた合わなくなる畏れがある。
何かいい手はないものか?
私はこれまで老眼や白内障で近視が進んだせいで使えなくなったメガネが多数持っている。
色々試してみる。
直前まで使っていたメガネに比べるとまだ度が弱い分マシだが、これも合わない。
次は3年ほど前に仕事用に作った「中近メガネ」中近とは遠近に比べて近くを優先したメガネ。
このメガネだと遠くは見にくいが近くを見るのは楽なので仕事用に使っていたのだが、白内障で視力が落ちたためここ1年くらいは使わずに放置状態であった。
かけてみる。
おぉ!
丁度いい!
メチャクチャよく見える!
遠くの山の木々の枝、人の顔、標識、看板の文字、すべてがクッキリハッキリ、そして色鮮やかに見える!
素晴らしい!これが本来の見え方なのか!
もちろん今の視力に正確に合わせたわけではないが
これで当分は行けそうだ!
これで視力が安定する頃にメガネを作るか、レンズを換えればいいだろう。
それまでにこれからのメガネのラインナップをじっくり考えればいい。
来週27日火曜日の診察を終えれば、約1か月かかったこの白内障治療も終わる。
白内障は、50代で40~50%、60代で70~80%、70代で80~90%、80歳以上ではほぼ100%が発症するといわれている。
このブログを読まれている方もいずれは体験することだと思うのでこの「白内障を克服せよ」シリーズが少しでも皆様の参考になれば幸いです。
それで次こそはバイク記事でお会いしましょう(笑)