天才!とほめるのは危険 | ストレスマネジメント術~今日を颯爽と生きる~

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    自分らしいイキイキとした毎日を

人を育てる時に、褒めるのがいい・・・と思いがちですよね。

 

実際、私も「褒められて伸びるタイプです・・・」と

思ってしまいますから。

 

ただ、褒め方というのも大事みたいですね。

 

相手が何かを達成したり、いい結果を残したりすると

 

「さすが」とか「できるねぇ~」とか

「センスがいいね」などと大仰な言葉で言ってしまいがち。

 

これって、いい褒め言葉のようですし

言われた本人も、その時はいい気分になるでしょう。

 

でも、「さすが」と言われたからには、次もいい結果を

出さないと、「さすが」と認めてもらえない。

 

「できるね」と言われたからには、できないことが

わかったら、幻滅される・・・。

 

「センスがいい」私が、センスが悪いものをチョイスする

ってことがあってはダメ。

 

と不必要なプレッシャーを感じてしまうのです。

 

そうすると、「さすが」と言われない不得意なことを

避けたり、「できないかも」と思うことには

気後れして挑戦しなくなってしまいます。

 

つまり、制限付きの自己効力感しか育たないのです。

他人から認めてもらえるという保証のあるものに限っての

自己効力感ということです。

 

でも、本当は、無条件の自己効力感が大切なんですね。

できても、できなくても、自分がやりたいと思ったことに

挑戦する。

 

結果に関係なく、自分にはそれを行動に起こす力があるという

自己効力感です。

 

もし結果がともなえば、達成感や、自信や、成功するプロセスが

実績となります。

 

うまくいかなくても、頑張ったという自負や、この方法では

うまくいかないという過程、人が失敗することに対して

寛容になれるなどを学べます。

 

だからこそ、無条件の自己効力感を培っていることが

自分の成長や幸福にもつながるんですね。

 

 

では、その無条件の自己効力感を高めるような

褒め方とは・・・

 

「プロセス」を見て、そこをほめるのです。

 

一生懸命とりくんでましたね

集中して頑張っていたね

よく勇気をだして挑戦しましたね

熱意をもってるんですね

 

のようにです。

 

あるいは「現象や表現」をほめます。

 

この書き方は、やさしさが伝わりますね

ここの色合いは、なかなか出せるものじゃないですよ

その言い方は説得力がありますね

 

などです。

 

能力や資質にフォーカスすると

「他人と比べて」のものさしがついてくるので

他人より上だと安心だけど、負けると途端に不安や焦りに。

 

一方「熱意」や「勇気」、また

「やさしさ」や「美的な感覚」や「言い方」などを

ほめられると、自分の得意や強みの再発見につながります。

 

それを活かした生活や仕事にもつながりやすくなりますよね。

 

 

こういった視点で人を認めようとすると、

人間関係がスムーズになるばかりでなく、

その相手を幸せにすることができる・・・

と思いませんか?ドキドキ