自分の好きなモノを答えられるかい? | 塩窯陶芸家のゆるゆる道楽日和:宮良太陽

塩窯陶芸家のゆるゆる道楽日和:宮良太陽

最近、人生の目的を「修行」から「人生を楽しみ尽くす」ことにシフトしました。
自作の陶芸薪窯《風神窯》で塩釉焼(えんゆうやき)の食器や神具、飾り物をつくる陶芸家の、趣味日記。
今日もしあわせをありがとう!


色々なことに追い詰められて突然旅に出た12/12から冬至にかけて、初めて気が付いたこと。

自分と向き合って生きてきたつもりが、俺は全然自分の本音が見えていなかった。

小さな頃の自分が掲げた大きすぎる理想が、いつの間にか強迫観念のように凝り固まって、ずっと心を抑圧していたんだ。

それが自分の全てを縛り付け、攻撃しているとも気付かず。

生きていることに喜びを感じられていない日々に気付いて、本当はそこから解放されたいと願っていると知った。

理想を掲げても、「手の届く範囲は限られている」ということを今更理解したんだ。

その範囲内で如何に幸せを感じられるか、そしてその範囲をどうやって広げていくか。

本当はそれが大切だったんだ。

いずれにしても、まずは理想を大きく持つのではなく、小さな心の声に耳を傾けて自分の器を満たしていくことからだ。

“もっと自由に、もっと身軽に、もっとあたたかく”

自覚したその日から、多くのことが変わり始めた。

けれども、心の声はめちゃくちゃ小さい。

最初の内は、どうやってそれを聞き取れば良いのかすら分からない自分に悲しくもなった。

「俺はこんなにも自分の本音を無視して生きていたのか……」

だからまずは、好きなものを再認識する度に、それを手帳に記していった。

それだって、自分のことなのに、最初は好きなものがパッと思いつかないんだ。

ページが一枚埋まる頃、漸く自分の好きなモノを思い出し始めた。

音楽、場所、趣味、時間、色、香り、食べ物。

それらを片っ端から日常に取り戻していくとどんどん元気になって、ある時遂に生を実感して喜べるようになった。

それは「自分の内側に神さまを取り戻したような」感覚だった。

きっと俺は、エゴで作った理想に合致しない、あらゆるものに反抗して生きていたのだ。

それらを創造した神さまにさえも。

だけどこの世界には、気に入らないモノと同じくらい、好ましいモノも創造されているのだ。

 

神さまへの反抗期を卒業すれば、人生はずっと楽しくなる。

 

まずは手帳のページを好きなモノで埋めていこう。

それが幸せを実現する道しるべになるから。


宮良太陽




こっちは今日のオススメだぜ。

元気出して行こうよ。