家族になるため汗を流す | 地域コミュニティに明日はある

地域コミュニティに明日はある

地方の地域コミュニティには希望がある。地域コミュニティの発展に一役買いたい。

先日、友人からイベントの手伝いをしてくれないかと頼まれ、2日間、ご奉仕に行った。イベントは日本に住む外国人たちが手弁当で集まって、歌や踊り、パフォーマンスを披露する「多文化おもてなしフェスティバル」というもの。国籍の異なる人たちがお国自慢を披露する一方、ボランティア・スタッフを出し合って運営する、という珍しいイベントだ。

私は、発動機の給油担当として、会場を駆けずり回る一方、外国人を含むスタッフたちと一緒になってチラシを配り、スタンプラリーの景品を渡したりした。幸い、日本語が通じたので、難なく協力し合えて、交流もできた。

パンフレットを見ると、タイトルの「おもてなし」は「ONE FAMILY」と意訳されていた。どうやら、2020年の東京オリンピックに向け、国境や文化の壁を越え、家族のような関係を作っていこう、といった趣旨のようだ。

実際、イベントの最後のほうになると、アットホームな雰囲気になった。暑い中、互いに盛り上げようと汗を流した仲だ。「また来年も会いましょう」と握手をし、写真を撮り合った。

もし、一人のお客として、ぶらりと立ち寄っただけだとしたら、こういう感覚は得られなかったに違いない。「ONE FAMILY」を意識して、ともに汗を流したから味わえた境地だ。

コミュニティの一体感を形成するのは理論理屈ではなく、家族のようになろうという意識と実践なのだな、と実感した。