写真撮影のテクニック~「親指AF」のメリット
今回は、「親指AF」の話です。
親指AFって何?
カメラを買った状態は、シャッターボタンを半押すと「ピッ」と音が鳴ってピントが合います。つまり、ピント合わせことと、シャッターを切る動作が、シャッターボタンに割り当てられています。このピントを合わせる動作を親指で操作するボタンに変更するのが親指AFなんです。ピント合わせを別のボタンに割り当てるわけです。
上図は、Nikon D7100です。赤丸で囲んだボタンに割り当てています。カメラによっては「AF-ON」ボタンがあります。このボタンを使ってオートフォーカスを駆動させるわけですね。
親指AFのメリット
①風景など静物を撮影する時、AF-S(シングルAFサーボ)モード:
通常だと、シャッター半押しでピントを合わせ、そのまま半押し状態を続けてフォーカスをロックし、構図を決めて、シャッターを全押し。
親指AFなら、AF-ONボタンを押してピントを合わせ、指を離す。あとは構図を決めて、シャッター全押し。
シャッターボタンの半押し状態を保ちつつ、構図を決めるといった、ちょっとデリケートな動作は必要なくなる。
またAE(露出)ロックを併用する場合など、AEロックボタンを押しっぱなしにするので、シャッター半押しを保つのは、難しい時がある。
②スポーツ撮影など動体を撮影する時、AF-C(コンティニュアスAFサーボ)モード:
シャッターボタン半押し、またはAF-ONボタンを押しっぱなしで、動体を追っているとする。カメラと被写体の間に、何か余計なものが横切ると、そこにAFが合焦してしまう。これを避けて、シャッターを全押ししたいとする。
シャッターボタン半押しでは、そういう操作は不可能。親指AFなら、AF-ONボタンを離して、ピントを固定し、シャッター全押しで可能。
注意点
②シャッターボタンを全押ししたときに、ピントが合っていなくてもレリーズを優先する設定にする。
③「オートフォーカス設定」から、AF-S、AF-Cのときそれぞれ個別で設定可能。
まとめ
親指AFについては、賛否両論あります。私には大変便利で、合っていますが、好みの問題でもあります。要は、自分が使いやすいと感じる設定にすることです。下の動画では、親指AFの利点をわかりやすく解説しています。興味のある方には、とても参考になると思います。