「どうしてお前は”長割り終身”を売らないのか!」
と言われたので私は、
「お客様の意向と違う、またはもっと意向にそえる商品があるのに何故
無理に売りつけるのか」と反論した。すると
「お前は ”長割り定期” が良いと言いたいんだろうが、俺は ”長割り終身” のほうが好きだ!」
好き嫌いの問題ではなくお客様の意向に合っているかどうかだ!
代理店の手数料が高いから好きなだけでしょう?お客様にはメリットがない!
「いや、俺には ”長割り終身” を勧める明確な根拠と理由がある。それは第一に”終身”だから一生保険が途切れないからだ!」
私は呆れてしまった。
確かに”終身”だから解約しなければ一生保障は続く。
だけれども ”長割り定期” も保障は ”99歳” まで続くのである。
保障期間が ”99歳” ではなく ”終身” だからという理由だけで、
月々の掛け金が1,000円程も高い”長割り終身”を本気で紹介していたのか?
しかもお子様の学費が目的の場合、進学時に解約することが前提だから保障期間は全く関係のない話だ。
「まだあるぞ! ”長割り終身” は5年に一度、配当が出るが ”長割り定期” は無配当じゃないか!どうだ!」
配当が5年に一度、いくら出てるかご存じですか?
例えば平成15年に加入した30歳男性で死亡保障500万60歳払いの方なら?決算書に出てますよ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
”500円”です。5年に一度、”500円”!そのために月々掛け金が1,000円も高い保険を選びますか?
配当だから景気がよくなればもっと出るかもしれない。しかし月々の掛け金の差が1,000円ということは、
5年間で ”6万円”。 6万円以上配当が付かなければメリットが出ないのに、付く可能性はあるのですか?不景気ならもっと出なくなる可能性もあるのに!15年か18年で解約する事が前提だから2回か3回しかチャンスはないのですよ?その間、6万円以上の配当が出続けますか?
「・・・・。それぐらいの差額・・・、客は気にしてない! だいたい名前がよう似てるから、どっち入ったかすら覚えてないわ!」
私は、せこい人間だからかも知れませんが自分のお金を使うとき1円でも損したくはありません。
お客様だって自分で一生懸命働いたお金を使うのだから同じ気持ちだと思います。
あなただって自分のお金を使うときは考えるでしょう?
「もうええ、話を変えよう! 君は会社の命令に従えないんやな!」
”たくさんの保険会社の中から中立な立場で、お客様にピッタリな保険をご紹介します”と言いながら
会社側で売る商品を決めているのは、消費者を欺き、自社のポリシーにも背いていると思うのでその件に関しては従えません。
「綺麗ごとでは商売はできへんのや!」
そんな考え方だと、食品偽装や耐震偽装をしていた経営者と同じじゃないですか?
「法律には触れてないやろ!」
法律に違反してなければ、ごまかしたり、はぐらかしたりしてもかまわないという考え方はおかしい。
保険という形のない、わかりにくい商品を販売しているのだから、ごまかしやすい商売だからこそ、
誠実な対応が大切じゃないのですか?
「お前は働く会社がなくなってもいいのか!俺には会社を存続させる責任がある。お前のような奴は許せん!」
保険業界を変えると言っておいて、結局、会社の利益を第一に考えて売りたい商品を売る。
保険会社のボーナス手数料に踊らされ、結局、消費者不在の業界のまんま。
さらに昔ながらの、1社専属保険代理店より、たちが悪いのは 「たくさんの保険会社の中から選べます」 とか 「中立な立場で、消費者の立場にたって」 という言葉を隠れ蓑にして、以前よりもっと消費者にわかりにくいようにしてごまかそうとしてしまっていることだ。
”長割り定期” も ”ソニー生命の学資保険” も消費者にとってはメリットの高い商品なのに、売る側の勝手な都合により隠ぺいできてしまう。
いくら代理店の手数料が少ないとはいえ、”ゼロ” や ”マイナス” になるわけではないのだから、消費者と販売者の双方にメリットがあると言う考え方にはなれないのだろうか?
「売れ」と指示される他の商品についても、販売手数料が決め手のように思える。
もし販売手数料の高い商品ばかりを、お客様に押しつけなければ経営が成り立たないというのであれば、その会社の在り方自体、間違っているわけで、そのまま無理に推し進めようとすると、食品偽装や耐震偽装をおこした会社のようになってしまう。
もしあなたが学資保険の相談をしていたのに ”長割り終身” を勧められて契約しているのなら、そのお店や担当者に確認してみてください。
なぜ ”長割り定期” ではなく ”長割り終身” を勧めたのか?
そして、もし ”長割り定期” で契約していたら、どれほど違っていたのか?100円や1000円の違いではないはずです。
現在、保険会社を監督する金融庁の方でも、販売する際の説明責任や、お客様の意向にそった商品を販売するよう厳しく指導を行っておられます。
あまりにも、あなたの意向から外れた商品だったりするときには、泣き寝入りせず、これまでのお金を返してもらえるよう訴えましょう。
保険会社は、大きなクレームは金融庁に届け出る必要があるのですが、担当者や窓口では適当なことを言って、言いくるめようとしてきますので、きちんと金融庁に声が届いているかを確認しましょう。
これは保険という目に見えない、分かり難い商品を扱っているからこそやってはいけないことだと思います。
あなたがせっかく時間をかけて自分で見つけてきた、戻り金の高い(返戻率の良い)学資保険があったのに、
代理店の手数料が低いという、あなたには何も関係の無い理由から商品を勧められ、一生懸命働いたお金を注ぎ込むことになるなんて、許せません!
ひとつひとつの声は小さいかもしれませんが、消費者全体で声を上げれば、巨大な保険業界も必ず動き、変わっていくはずです。
