あなたが帰った後、その店員は上司や仲間たちに意気揚々とこう言っている。
「”ソニーの学資”なんて手数料の低い商品を言ってきたから、
手数料の高い”長割り終身”に切り替えてやりましたよ!」
保険という目に見えない商品は、内容を教えてもらって頭のなかで理解したとしても、
その情報を整理し記憶しておくことは難しく、別の角度からの切り口で攻められると、
ほとんどの人は本来の目的からずれてしまう。
あなたは、「いい店員さんにいいことを教えてもらった」 と感謝して家に帰った。
確かに自分で選んだはずの商品だったが、
じつは、彼女(彼)らの売りたい商品に誘導されていたのである。
前回お話しした通り 「長割り」 という名前の保険商品は、2種類ある。
”長割り終身” と もう一つ ”長割り定期” だ。
上記のようなお話からすると、あなたの意向に合った商品は
”長割り定期” ということになる。
なぜなら、あなたの商品選びの一番のポイント(意向)は
戻り金の高さ(返戻率の良さ) だったはずだからだ。だとすると
ソニー生命の学資保険の中でも一番返戻率が高くなるⅡ型の商品より、
さらに返戻率が高い ”長割り定期” をお勧めするのが普通だ。
あなたの保険選びの決め手(ポイント)を、販売する側が
素直に尊重して考えてくれたなら、自然と出てくる当然の答えである。
しかし、あなたは “長割り終身” を勧められた。
”長割り終身” は
あなたの一番の保険選びのポイントである戻り金の高さ(返戻率の良さ)
に関しては、”ソニー生命の学資保険”を下回るのである。
だから「保障が付いてる」とか「万一の為に」とか
付加価値の部分ばかりを強調して、お得感をアピールしてくる。
もともとあなたの意向になかったところを突いて、
代理店が売りたい商品へ誘導していく。
もっとひどいのは、返戻率が ”ソニー生命の学資保険” より低いことを
お客様から指摘されると、”長割り終身” の払い込み期間を10年間に設計しておいて、
さも同条件で比較しているかのように大学進学時の返戻率を比べさせる。
当然、払い込み期間が長い ”ソニー生命の学資保険” は不利になる。
ここまですると もう 詐欺! になるんじゃないかと思う。
それを会社全体で、組織全体でやっているのであれば、 詐欺集団 だ!
「なぜこんなことをするのか!?」 と、問いただしたことがある。保険代理店の社長や、
上場している大手代理店の取締役員に問いただしたことがある。
いや、違う。最初は向こうから問いただしてきたのである。
「どうしてお前は、”長割り終身” を売らないのか」
「組織に逆らうつもりか」 と。
・・・つづく・・・