息子の大学Bチーム公式戦のデビュー戦。
センターバックで先発出場。
SNSのライブ中継で観戦する事が出来た。
この試合で息子はコーナーキックからの打点の高い強烈なヘディングで1ゴールを上げるも、ファール数が10個と一見してラフプレーと思われても仕方ない数字を残した。
これらのファールはカードこそ出なかったものの、特定の相手選手に対し7回ファールを取られていた。
その相手選手はウイングの選手でスピードが持ち味のゴリゴリドリブラー。
息子はそのドリブラーに対してタイトな守備で7回ファールを取られたのである。
ライブ中継でも厳しいチャージだとわかる。
5回目のファールの時に、とうとう相手チームの選手数名が息子に駆け寄り、息子に対してクレームをつけた事から一時ピッチ上はレフェリーに間に入られる位エキサイトしていた。
どうやら、相手チームの選手数名が息子に駆け寄りクレームをつけた際、息子が何やら言い返した事をきっかけに揉み合いになったようだ。
息子の先輩数名も息子をかばい、相手選手と言い合いになっている。
当の息子はその場から引き離され、やれやれというような呆れ顔。
その後も相手ドリブラーに対し厳しい守備で2回ファールを取られ、ドリブラー選手はドリブルをしなくなり、しばらくして途中交代。
その直後、既に勝敗に関係のない時間帯ではあったが、ダメ押しの得点が息子の強烈なヘディングシュートだった。
試合が終わり、その日の夜に息子に何を言われたのか聞いてみた。
息子いわく
◯ ドリブラーを調子に乗せると試合展開が面倒になる ので早めに潰しに行った。
◯ ファールもらうつもりで厳しく削りに行った。
◯ 何度も削っていたら、相手の選手らに
「テメェ、1年坊、調子に乗るなよ!」
と暴言吐かれた。
◯ 最初は無視してたけど、俺に近づいて来て
「ケガしたらどうすんだよ!」
て言われたから、
「(削られるのが)嫌ならピッチから出れば?」
て言い返したら、相手選手ブチ切れた。
◯ その後、ゴールパフォーマンスを間違えて相手スタ ンド側でやってしまって炎上してしまった。
◯ さすがに、ゴールパフォーマンスはいらぬ挑発とみ なされコーチから怒られた。
だから次の試合はペナルティーとして試合に出れず、 謹慎になった。
色々ありすぎて、私は頭が少々パニックになったが、息子に気になる点を聞いた。
⚫️ 厳しい守備について
息子の守備の模範は日本代表の遠藤航。
息子いわく、遠藤航の守備(特にデュエル)は世界で3 本の指に入るくらい上手いらしい。
その模範とする遠藤航が守備の時に、
「ファールをするつもりで行く。そうでないと世 界で戦っていけない。」
と言っている事に感銘を受けている。
プロを視野に入れている息子もファールするつもり で厳しく行くと決めた。
しかし、遠藤航はファールをするつもりで行っても ファールを貰わない。
しかし息子はファールを貰ってしまう。
それは単純に息子の守備がまだまだ未熟だからだと いう。
理想はファールをしに行くつもりで行って、ファー ルを貰わず相手を潰す事のようだ。
⚫️ 相手選手とのトラブルについて
何度も相手ドリブラーを潰しに行って、ファール を取られすぎたから、相手チームの選手が怒り出 した。
しかし、息子としては当たり前の仕事をしただけ だという。
現に相手ドリブラー選手に一つも仕事をさせなか った。
サッカーでドリブラーみたいな面倒な選手は削ら れるのはわかってるはずだと。
何を甘い事を言ってんだと。
ドリブラーとわかってりゃ、ドリブルさせる前に 潰すの基本だろうが。
削られるのが怖いなら、それを交わす技術を身に 付けるかベンチに引っ込んどけと言ったらしい。
ただし、息子は削ると言ってもケガをさせるよう な危険なプレーはしないという。
その辺は十分にわかっているとのこと。
⚫️ ゴールパフォーマンスについて
息子がヘディングでゴールを決めた後、ベンチ側 コーナーフラッグまで駆け寄り、数回コーナーフ ラッグを叩いた後、スタンドに向かって腕を組む ポーズをした。
息子は味方側のスタンドにしたつもりだったらし いが、後半になって攻撃方向が変わっていたの で、相手側スタンドに向かってパフォーマンスを する形になった。
息子はすぐに気付き、しまったと思ってすぐに踵 を返して帰ろうとしたが、先輩に囲まれて祝福さ れていたことから、相手側チームに対する挑発と 見て取られた。
息子いわく、完全な勘違い、味方スタンドと思っ てやったので挑発するつもりは全くなかった。
と言っても弁解が通じない。
あれは完全やらかしたわ。
以上、息子の試合後の談話。
正直笑ってしまった。
次戦はベンチにも入らずビデオ係を命じられたようだ。
まあ、息子なりに厳しい世界を見据えてのプレーなら、暖かく見守って応援していくのみだ。