ある日の事。
「今の仕事をひたすら誠実にやっていれば、自然と事が起こるよ」と言ってもらった。
その時、いや、今もそうなりがちなのですが……ついついもっと何かを欲したくなり、先のことばかり考えていた様に思う。
全く思いがけないところから思いがけないレッスン依頼が舞い込んできた。異なる言語でどこまでできるのだろうか?…できるかできないか。…いや、やるかやらないか。…だろうと考えた。
対面をして話しながら、自分がやれる事をそのままお伝えし、ただ自分の身体の大きさをそのままその場において、その身体がしなやかに動けることだけに意識を向けた。
小さなマスクの上の澄んだ2つの瞳が、すこぶる楽しそうにしている私を映し、気がつけば、子どもの無限の可能性へと同化した私がいた。
"If possible, would you give her a lesson?”
マスクの上から納得と信頼を含む、4つの優しい瞳が微笑んだ。
新月の空の下では新年度が始まり、私の体内の新しいキャンバスには、”Doing よりも Being” が鮮やかに描かれました。
2022.4.1