タイヤが届いたもんでCB125のタイヤを交換する。
まずビードを落とすんだけど、工具がないとチューブレスの耳は落とすのにいい汗をかく。シャコ万と言われる工具で挟んでも落ちるけどさすがにめんどくさいから機械を使う。
裏表3か所もやればリムからタイヤが落ちますな。
リムに傷を付けたくないからリムガードをしてタイヤレバーでビードを15cmくらいつづ持ち上げていく。だいたい4か所やったところで腕力でタイヤは剥がせる。
片側リムからタイヤが外れたとこ。そうそう、ディスクは簡単に曲がってしまうものなので、Wディスクの場合は木っ端を噛ませるとかしてディスクに力が掛からないように注意が必要。あとシリコンスプレーをビードの隙間に吹き付けるのも汗をかかない為には大事。
そしてもう片側のビードもレバーでこじってあげる。
片方外れてるもんで、こっちは2か所もレバーを入れれば、おっさんの腕力があるならだいたい力でホイールから分離できるはず。
ね?チューブレスでもやる気があるならばらせるもんなのよ。
でね、これはキレイだけど、このビードが当たるところをしっかり掃除してあげるのが結構チューブレスでは大事なところ。ここが汚れてるとか錆びて歪んでるとゆっくりエアーが抜けるめんどい現象が起きる。
ここもそう
バルブもついでに交換なんだけど、この穴も
こういう真鍮のブラシでゴムのカスとかをしっかり落としてやる。ゆっくりエアーが抜けて、翌週あたりにもう一回タイヤばらすのイヤでしょ?
バルブはこういう引き抜く工具があるんだけども、ネジを付けてくぎ抜きで引き上げるだとか、ネジタイプのバルブならプライベーターでも余裕でバルブ交換ができる。おれとおれが行ってるタイヤ屋のじじいは、ネジタイプのバルブよりやっすいゴムのふつーのバルブを信用してる。ネジの締め加減に信頼度が左右されないからね。
木っ端は単純にホイールに傷が付けたくないから。
小ネタだが、このアルファベットと数字の羅列。この4桁の数字は製造年月日をあらわしてる。4318ってのは43週目18年の、という意味。つまり、2018年の43週目(10月末?)に製造されましたよーってこと。
そして今度はタイヤを組む。
このホイールはアルミの素地なんであまり傷を気にしないでも組めるんだけど、塗装してあるホイールなんかをレバーで傷にしたくない場合のやり方でやってみるく。
用意するのは長めのタイラップ。こいつを6か所縛って
こんな感じね。
コツはビードがしっかりくっついてること。意味が分かれば6本もタイラップを無駄にしなくても出来る。撮影用ですな。
で、しっかりビードワックスを塗ったら
膝でビードの上を歩く。この時のコツは、初めに入れたところのビードが、リムの一番深いところまで落とすということ。反対側のリムにまであたるようだと組めない。
やった事がる人なら分かると思うけど、タイラップをしないと片側は簡単にリムに組めると思う。その理由が片側だけならリムの一番深いところにビードが入れられるから、タイヤのちょっとした歪みでリム径よりちょっと小さいタイヤがホイールに入れられるということになる。ビードが離れてると一番深いところに同時に落とせないから組むのに苦労することになってる。そこで同時に深い位置にビードを落とす為のタイラップなんすな。
ま、意味が分かればこんなもんすわ。体重が軽い人はちょっとレバーでこじれば入るはず。このやり方はレバーを使わなくても出来るはずだから、塗られたホイールを自分で組む場合なんかに使える。
そしてタイラップを切り捨てエアーを入れる。
これまたコツだけど、ビードをしっかり均等に上げたいので、バルブの虫は一回外してから一気にエアーを入れてあげる。
それから虫を付けてエアーの調整ですな。
そうそうそう、バルブの近くのこの黄色いマーク、これ軽点という。一応このマークの所が一番軽いのでバルブの所に持って来て組んでねのサイン。タイヤ屋さんはこの位置を合わせて組んでるもんだけど、あえてずらして組んでる店もある。あえてずらしてるのはバランサーで回した時に、タイヤがキレイに回ってない場合、あえてもう一度タイヤの耳を落として組み直してる。こういう店は信用できるね。自分が行く店は最小のウェイトで最高のバランスを出せる店。
おれ?おれはタイヤのプロじゃないんでこのくらいがいっぱいいっぱい。125とか250のスクーター辺りまでですかね、自分で組むのは。