というのも身近なライバルに勝とうとすると、どうしても機能優先で近所の足として使いづらいものになってしまってきてる。例えばエンジンを暖機しないと動き出せないからちょいとスーパーまでなのに車で行ったり、吸気効率しか考えていないからファンネルむき出しで乗ってる自分が一番うるさい疲れる仕様になってしまってる。ほんのちょっとの差を競うのも分かるんだけど、乗れてこそ、使い方にあってないから乗らないじゃ、本末転倒だと思うのよ。
そこで今の仕様の能力もわかったし、乗りやすい仕様としていじってみよう。まずはエアクリーナから。

ただノーマルも芸がないんで、これはBMWのRシリーズについていたと言われてるパワーフィルタを、ちょい加工で純正エアークリーナの中に仕込む。

ちょっとだけ管を摘めて(摘めなくても組み込める)漏斗状に加工しておく。漏斗状にカットしておいた方がいいのは論を辞さない(厳密にはこれが理想形状ではない)
で、排気量が上がってるんで吸入口も広げてあげる。

赤い矢印のパイプオルガンみたいなところが4つが吸入口、そのうち3つは穴が開いているが1つは塞がれている。これってボアを広げたら穴を開けろといっているようではないか!早速穴を開けてここで青い矢印の部分にも気が付く。ここも穴を開けろといっているようでわないか!!さくさく穴を開けるがこれは失敗。なぜなら極端な話、穴を開けすぎはフィルターむき出しと同じでボックスの意味がなくなる。吸気抵抗はないほうがいいが、ボックス内に負荷をかけたほうがピックアップがいいんだ。細かい事言うと大きさや長さでもピックアップに関係してくる。ほとんどの場合、例えば最高出力だけを狙うんじゃなければボックスが付いてるメリットの効果のほうが大きい。
そしてVM22に戻した一番いいところ

計ったかのように純正ボックスの口にジャストフィット。これだけはうれしかった、あとは特別いいところはない。
そしてマフラーもノーマルに戻す。先日あんまりバイクに興味ない人がうちにあそびに来たんだけど、カブのマフラーを見て「お!いじってんじゃーん」みたいなことを言っていた。興味がない人でもマフラーが変わっているのはわかるようなんで、マフラーも純正に戻す。
ただ、リトルの元のマフラーに戻すのもつまらないんでモナカマフラー(むかーしのカブの純正)を入れる。
これがなんともしっくりきてるんだ、なんの違和感もない。

キャブをセッティング中なんでレッグシールドはないが、ただの田舎の畑の前に止まってるカブでしかない。
そしてこのマフラー、スパスパスパッと小気味いい音だったりする。
乗るのが楽しくなった。