※まず最初に断っておくけど、自信がないというか理解が出来てないなら触らないほうがいいと言っておきます。止まれないのは自分だけが危険ではないです。
ブレーキをいじると避けて通れないのがブレーキのエア抜き。
難しいかというと難しくはないんです、フルードが入ってるマスター、キャリパー、ブレーキラインからエアを抜いてあげればいいだけなんですから。
ただコツとか仕組みを理解出来てないとなんで抜けないの?と悩むことになります。
一般的にはマスターのフタ開けてフルード足したら何回かレバーを握ってキャリパーにあるニップルをゆるめてあげて、ニップル閉めてからレバーを離してあげてを何回か繰り返すだけでブレーキフルードは入れ替えが出来るんです。
もちろんそのまま開放したんじゃフルードを撒き散らすんで、シリコンホースを繋いでその先を瓶などにいれておいてあげます。専用の抜く容器もあるけどシリコンホースなんかメーター何百円だし容器は瓶でもペットボトルでもなんでもいいんです。
ここまでが基本なんだけど、ラインでもキャリパでもどっかを交換したら必ずエアが入ってしまうんです。それを抜くのがエア抜きと言われる作業なんだけど、エアをかんでるとレバーが握りきれてしまうんでその状態はすぐに分かります。
工程は上の方法と同じ、マスターのリザーブタンクの中身を切らさないように基本の工程をレバーの握り代が出るまで繰り返すだけ。
ただバイクのエア抜きはまずこれだけじゃエアーは抜けない。
初めてやると大抵悩む、なんでこんなに作動を繰り返してるのに全然エアーが抜けないのか、レバーにいつまでたっても握り代がでてこないのかと。
なんでかというと、バイクのマスターは一回握っただけではフルードの送れる量が少なすぎて、レバーを握ったところでエアーを大量にかんでるとエアを排出できるほどのフルードが送れないのだ。それでも何度もやっていればなんとかなると、これまた大抵車のブレーキのエア抜きをやったことがある人ほど永遠に繰り返す、でも抜けないよ、中でエアーが行ったり来たりしてるだけで。半日やってて抜けなかったおれが言うんだから間違いない←
そこで次なる方法がポンプでエアを排出してあげるという方法。これまたバイクいじってる人なら当たり前の方法なんだけど、車をいじってきた人はまずやらない方法なんだ。
なんか道具が増えて難しそうだし工具にも金がかかりそうでしょ?でもそんなことはない。シリコンのホースと100均で売ってる香水とかを入れ替えるプラスチックのおもちゃの注射器みたいなもんを用意すればいいだけ。
やっと画像を探してきた。こんな感じにポンプ内にフルードを充満させてキャリパー側からニップルを緩めてマスター側に押し出してやるだけ、これだけ。画像のKSRだと2回押し出してあげるとエアはほぼ抜けてレバーに握り代は出る。あんだけ苦労したエア抜きが3分で終わる。このあとは通常通りレバーを作動させてキャリパー側から何回かエアを抜いてあげて作業は終了。
これも実はいくつかコツはある。ポンプ内の空気をライン内に送らないように写真のようにポンプの押す側を上にして送るとか、空気が目に見えてるからそのあたりはくどくど言わなくても分かると思うんだ。それとポンプを押し込んでフルードを圧そうしてニップル閉めたらちょっとだけポンプを戻してあげること。戻してからホースを抜かないと圧が掛かってるんでフルードが飛びちりますな。知っての通りフルードは塗装を侵しますから掛からないのに越したことはない。それでも飛んだら必ず水で流しておくこと、これも絶対的だったりする。おれはこの作業のあとはどこに飛んでるか分からないから洗車もセットでやってるけどそこまではやり過ぎかもね。
それからエア抜きが終わっても時間があればレバーを握りっぱなしにして(マジックテープで止めてる、なければビニテでぐるぐる)1日くらいは放置してるんだ。どんな効果があるかというと、エア抜きが終わっても微細なエアってのはどっかに残ってるものなのよ。それがブレーキを効かないくするくらいじゃないとしても気持ちのいいもんじゃない、細かいこと言うとタッチも絶妙に違う。
なんで残るかって透明なホース内なら分かりやすいんだけど、フルードにもエアにも粘性ってもんがある、それで微細な気泡はどっかに残ってしまうもんなんだ。それをレバーを握って圧力を掛けておくと、気泡が小さくなってエアーが上がってきやすくなるのだよ。ま、なにもしなくても微細なエアは乗ってるうちに振動とかで上がってきちゃうんだけどね。
と、誰かの役に立つ話か分からんけど悩んでる人が見つけたらヒントくらいにはなる話しでした。
追記:http://ameblo.jp/jin-polaris/entry-11988429922.html
ここを見てくれる人が多いので遠回りしないように追記しました
数年ぶりに更新しました。
こっちの方が分かり易いかもしれないです。