以前書いたのがあまりにも不親切、というか分かってる前提で書いてあったので、もう少しね、手順を書いた方が検索した人に分かりやすいんじゃないのかとは思ってはいたんだけど、なかなかうpする機会が無かった。
手がフルードで汚れているのでカメラに触りたくないってのが理由なんだけどね。
今日は暇だったので、写真を撮りながら元カタナに暫定的ブレーキを付けてみる。
キャリパーは純正、マスターはスズキの何かの純正、ブレーキホースはその辺りに転がってたやつという組み合わせ。
このまま公道に出ようって仕様ではないのだけども、何かブレーキが付いてないと取り回しが悪いのでとりあえず握れば止まるくらいのブレーキにしておく。
100均で売ってる香水なんかを詰め替えるプラスチックの注射器と、メーターいくらのシリコンホースを繋げ、注射器にブレーキフルードを満たしたらニップル側から圧送する。
この注射器は小さいから3回くらいやらないとマスター側のタンクはいっぱいにならないが、上からのお漏らしと、ニップルを締めてからホースを抜く時、ちょっと注射器のポンプを引いて、ホース内の圧を抜いてからホースを抜くのがポイント。どっちもブレーキフルードを垂らさないって事ね。
次、
ポンプで3回圧送してブレーキレバーに握り代が出てるなら飛ばしていい手順。
キャリパーのバンジョーボルトをレバーを握りならがちょっとだけ緩めてエアを抜いてあげる。
この時余り強くレバーを握らない事と、ボルトをほんの少し緩めて泡が出て来なくなったら握ってる状態ですぐボルトを締める事。握り切ってしまうとまたエアを吸うので、握り込んでるうちにボルトを締めるってのがポイント。だいたいエアが出るとすれば一瞬だけ、ジュブジュブってな感じでちょっとだけなもの。
これでも握り代が出ない場合、というか握り代が出てもやっておいたほうがいいのだけど、
マスター側のバンジョーボルトを緩めてエアを抜いてやる。
これまたフルードを垂らさない対策は必要。コツはキャリパーから
エアを抜くのと同じ要領。
最後に、
キャリパーのニップルからエアを抜いてやる。
たぶんこの時点で握り代が出てない事はない。フルードをキレイにしたいからやってるくらいなもん。
この手順ならだいたい確実にエアは抜ける。
良くね、上から抜けばいいみたいな極稀な成功例を聞くんだが、全然が全部そんなのではエアは抜けない。
握り代が出ない、レバーが固くならない、ならば手順を踏んだほうが確実ではある。
頑張っていつまでもレバーをにぎにぎしてないで、この手順でやって損はないと思う。ざっくり言うなら書く項目1回やれば大抵握り代は出る。
いつまでもブレーキレバーを、にぎにぎしてればエアは抜けて来ると信じてしまうのは、レバーを操作してるとマスターから極微量泡が発生するから。
それは時間の無駄だからやめたほうがいいね。昔はそれではまってしまった。半日やってても抜けない物は抜けないのよね、透明なシリコンチューブの中のフルードと注射器の中のフルードに残ったエアを観察してるとなんとなく意味が分かると思う。
今回はブレーキのエア抜きのコツというか手順でしたな。