上陸3日目、富良野から北上したくなる。二桁国道を使わないように進む、なぜならその方が楽しいから。遠回りでも楽しい方がいいじゃない。
特に道道785は素晴らしい。ふつーにルートを選ぶとまず行かないんだが、おれ的峠ナンバー1はここだと思うんだ。
何がいいって小高い丘を越えるような峠で勾配もきつくない、北海道には珍しく感じる直線部分の少ない峠なんだ。生憎頂上付近では曇ってたが、天気がいいと遠く海の中に利尻富士が見えちゃったりしてる。
この日もいい気になって快適に走ってたんだが、なんかやけに調子がいい、調子良すぎる。
下りはじめてしばらくしたらなんかおかしい、フロントがだるいようななんか変な応答なんだ。止まってチェックしてみるがふつーな感じ。一応後ろもと触ってみたら、げっ!これエアすくねえだろ。絶対パンクしてるわ。
慌てて地図で一番近い街を探す。うーんと、浜頓別か、40キロだな、近いな。ん、近いか??とりま向かうが飛ばすわけにも行かないし、ちんたら走ってるとエアが持たない気がする。やきもきしながらなんとか着いてスタンドでエアを貸してもらう。1キロ入ってないし・・・
3キロ入れて様子をみるがすぐ分かった、だってシューっていってるもの。参ったな、どこだよと探すと石踏んでパンクしてやがる、これはやばいパターンのやつや。これってさ、ぶっ挿すタイプのパンク修理キットが効かないってやつなんだよね。でもそれしか直す方法がないからやるしかないんだけどスタンドの人がイヤがってる。自己責任でやるからとキットを貸してもらってやってみた。
止まったような気がする・・・時間はあるが今日はこの辺りで様子をみよう。ここには去年泊まったキャンプ場、クッチャロ湖畔でキャンプすることにした。クッチャロ湖畔はキャンプ場として素晴らしい。5分も走れば街もあるし温泉なんて隣りに隣接してる、それに夕日は信じられないくらいキレイなんだ。
明るいうちにテント出してまったりしてみる。コーヒーなんか淹れて本読んでぼけっとすごす。
そこへだ、静かなキャンプ場に爆音が一台、おれも人のこと言えたもんじゃないが静かなとこには似つかわ・・・あれ??知らない人じゃないぞ!去年ここで2 泊一緒だった地元の友達や。なんの約束もしてないのに良くここで会ったもんだ。向こうも、記帳してたら知らない人じゃないぞこの人は!と思ったそうだ。そりゃそうだろね。
この組み合わせは今晩は飲んだくれることになるんだろな。
夕焼けを見ながら酒を呑み、いつしか数え切れない星に包まれ取り留めない話は続く。
持論、会える人には会える、会いたくない人にも会う、会いたい人には会えない。
明日の事は起きてから考えようと眠りについた。