セールスマンの死 | キャトルセゾンのメモパッド

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人生折り返しの身で、ヨシナシゴト、ワタクシゴト、ヨマイゴトを綴ります

大好きな甘いものや、手抜き料理もアップします

北九州芸術劇場で観劇しました

 

 

1949年初演

アーサー・ミラーによる戯曲

 

主演 段田安則

かつて敏腕セールスマンだったウィリー役

今は仕事の成果も乏しく、上司に前借りをしなくてはならない状況

 

ウィリーの妻 鈴木保奈美

ウィリーの長男 福士誠治

ウィリーの次男 林遣都

 

お芝居は、夜から始まり、翌日の夜までの24時間を描きます

途中、家族の過去をフラッシュバックで見せながら、進みます

総じて、暗めの照明です

また、舞台中央には、二枚扉のレトロな冷蔵庫が存在し続けます

レストランの場面でも、会社の場面でも

 

 

テーマに普遍性を感じます

競争社会、家庭崩壊、父子の確執

今観ても、感じ入るところが多いです

 

例えば

父親は、息子に過度な期待をして

息子は、その期待に応えられず、もがいて挫折して、、、

30才を超えて、なお自立できない息子たち

子供は、親の思い通りにはならないものです

父子の軋轢は大きくなって、、、

 

冷蔵庫は、メタファーとしての存在でしょうか

にっちもさっちもいかないセールスマン

破綻した家族

 

演技巧者の段田安則さんは、安定感がありました

頼もしくて、みっともなくて、よれよれで、切なくて、いろいろな哀愁を漂わせていました