裁判を傍聴した時の話です
法廷もののドラマとは、だいぶ違ってました
そりゃそうですね
フィクションではなく、こっちはリアルですから
裁判長、検事、弁護士
彼らは俳優ではないのです
だから、滑舌が気になる人もいます
それぞれの個性も出ます
声が小さかったり、少々訛っていたり、ちょー早口だったりするのです
そして、裁判長のこと
私の中で、最もイメージが違いました
私が傍聴した裁判では、たまたま女性(40代?)の裁判長でした
ドラマでは、裁判長といえば、四角四面で厳格なイメージですが
彼女は、形式ばらず柔らかく優しく、被告に話しかけていました
尋問というより、カウンセラーによる問診のようでした
その日、私が傍聴した裁判は2件
どちらもクレプトマニアの被告でした
30代女性と50代男性
どちらの被告も、実年齢より老けて見えました
腰縄をつけられ手錠をはめられた被告が入廷する姿には、なんとも言えない気持ちになりました
彼らは、ふたりとも、もちろん累犯
そして、ふたりとも、悲しいかな軽度の知的障害があります
過去に、医療刑務所で特別なプログラムも経験していました
それでも、また戻ってきてしまうのですね
傍聴は、かなり集中力が要ります
私は、2件でアップアップでした
世に言う傍聴マニアのおじさん方を見かけました
彼らは、開廷後、冒頭をちょっと傍聴して、すぐ退出し、また次の法廷を傍聴しているようでした
関心の無いものの見極め、見切りが早いようでした
マニアには、マニアのお友達も多いようで、ご機嫌伺いの挨拶など交わしていらっしゃいました(笑)