著者 東野圭吾
東京の高級ホテルという素敵な非日常空間で、どろどろとした人間模様が繰り広げられます
ある殺人事件の犯人が、そのホテルで催される大みそかのカウントダウンイベント(マスカレード)に現れるという密告がありました
刑事たちは、数日前から、ホテルマンに扮し、潜入捜査です
胡散臭い宿泊客が複数登場し、興味をかき立てられます
この中に、犯人がいるのよね
読者の推理も混乱してきますw
頭の切れるスマートなホテルマンや、どこまでも誠実なコンシェルジュの仕事ぶりに惚れ惚れします
特に、コンシェルジュは、お客様の要望には”否とは言わない”ようにしているのだそうです
大人のわがままに、真っ向から付き合ってくれます
犯人が判明してからの、関係者への取り調べという形の、語りの部分は、興味深かったです
同じ事象が、語る人によって、全く印象が違ってしまいます
見え方が違ってくるのです
さすが、ベストセラー作家さんの本です
エンターテーメント性の高い読み物です
面白かった~
ところで、この本、私が、図書館で予約したのはいつだったかしら
かなり待ちました
東野圭吾作品は、いつものことです
それでも、映画公開前に、私の順番が回ってきたのは幸いでした
映画が公開されると、ストーリーが、徐々に漏れ聞こえてきて、読書の面白みが削がれてしまいますから
ちなみに、映画のHPでキャストを見てみました
出演する俳優さん方のお写真は掲載されていますが、誰が何役なのかは、伏せられています
犯人役は、一体誰が演じているのでしょうか
それを考えるのも、実に面白いです