シルバーウィーク金沢競馬 | 金沢競馬担当日記

金沢競馬担当日記

金沢競馬のレース実況を担当するアナウンサーが、金沢競馬に関するあれこれをつづります。

数年に一度しか出現しないというシルバーウィーク、みなさま満喫されましたでしょうか?

金沢競馬場では、大型連休2日目の日曜日(20日)と4日目の火曜日(22日)に開催がおこなわれました。場内ではたくさんのイベントが催され、ご家族連れでにぎわいました。

晴天金沢競馬場
わたしの雨男ぶりが発揮されなくて、ホントによかったと思います。

こういうモノ↓を見ると、子どもさんがうらやましかったりして。
しろくまくんスライダー
しろくまくんスライダーというそうですが、開門前、設置するスタッフさんたち(成人男性)がすべって遊んでいました。いいなあ。(いや、安全を確認していたのでしょう)。

他社ブログにも書きましたが、あひるレースは面白かった。大人も子どもも大きな声援をおくって、白熱のレースを楽しんでいました。
動画を撮りながら実況してみようかな…と思って見に行ったのですが、ヤメました。一瞬で終わっちゃうんだもん。しかもけっこう差しがきいたりして、レースそのものが難しそう。

たくさんの方に競馬場を楽しんでいただけたのはうれしい限りです。


ところで。

13日のサラブレッド大賞典を制覇したライブザドリーム号、手綱をとった鈴木太一騎手は、デビュー16年目の初重賞制覇。そのお話を聞くことができました。

「うれしかったですね。
MRO金賞でくやしい思いしたんで、その分、返すことができてよかったですね。調教師さん、厩務員さんが馬を立て直してくれて…立て直すというより良くしてくれて、そのおかげだと思います。

(1コーナーで気合つけ)あそこでちょっとフワッとするんですけど、気合つけたらグッと行くんで。あそこでフワッとするとこあるみたいなんです。MROのときもあそこでフワッとしたんですけど、サラブレッド大賞典のときは気合つけたらまた行ったんで。(前走の)1700メートルのときも一遍フワッとしたのを気合つけて。その経験が生きたかなと。

MRO金賞のときもデキはよかったんです。そのあとも4着・4着で、アレ?って感じだったんですけど、そのあとの1700メートル戦で勝たせてもらって自信つきましたね、そこで。

(どういう馬ですか?)あんま、ああいう馬、乗らんですからね(笑)。乗ってて、トビも全然違うし、乗ったらみんないい馬だと思うだろうと思いますけど。
身体大きいのもあるんですけどね。しっかりした身体つきで、男馬だって言われてもわからないですもんね。

(いいところは)反応がいいですかね。行けって言えばちゃんと行くし。道中も乗りやすいです。今まで相手がラクだったことを考えると、ちょっとシビアな競馬になるじゃないですか、乗り方考えていかないとっていうのはボクの問題なんですけど。馬はもっと強くなると思います。

16年目の重賞制覇はうれしかったですけど、その前に、馬主さん調教師さん厩務員さんに感謝してます。ずっと乗せてもらってますし。
(今年すでに20勝)馬がよかっただけですね(笑)。いろいろ乗せてもらってますしね。乗る数はそんなに増えてないですけど、いい馬に乗せてもらえてるんで」

鈴木太一騎手
少し慣れない感じではありましたが、飄々と語ってくれた鈴木太一騎手。

「がんばるんでよろしく、としか…」

と、ファンのみなさまへのメッセージは控えめですが、この重賞勝利で大きな自信を得たことは間違いなさそうです。中川雅之調教師も「この馬は鈴木くんにまかせてある」と信頼をよせています。…ということで、その中川調教師にもお話をうかがいましたが、それは改めてアップします。しばしお待ちください。