金沢競馬2012年最終週 | 金沢競馬担当日記

金沢競馬担当日記

金沢競馬のレース実況を担当するアナウンサーが、金沢競馬に関するあれこれをつづります。

金沢競馬は、今週が2012年最終開催です。
日曜日(23日)には、2歳重賞の第15回金沢ヤングチャンピオンがおこなわれました。勝ったのは、7番人気のミカワジェイドでした。
道中は中団やや後ろを追走したミカワジェイドは、向こう正面で徐々にポジションをあげていき、3~4コーナーでは外目を通って前へ進出、直線、横並びのあらそいとなった大外から差しきりました。鞍上の吉田晃浩騎手はゴールと同時に左手を大きくあげて歓喜のポーズを見せ、喜びを爆発させていました。

4コーナーあたりでは5頭ほどが一団、コーナーを回りきっても内が開かないシビアな攻防は、見ごたえがありました。
結局、その混戦を外から追い込んだミカワジェイドの伸び脚が勝りましたが、直線で外目から抜け出したフレアリングメテオ(2着)や、内から一番外(大外を伸びたミカワジェイドのさらに外)へ持ち出して追い込み、3着に入ったマイネルリボーンなどは、敗れたとは言え、力のあるところを見せました。
来年以降の再戦が楽しみです。


なお、今週の金沢競馬には、本場開催以外にも非常に大きなニュースがありました。24日(月曜日)に名古屋競馬場でおこなわれた、名古屋グランプリ(Jpn II)に、金沢の王者・ナムラダイキチが出走したのです。わたし自身、かなり期待をこめて楽しみにしていました。

残念ながら敗れはしました。しかしこれでガッカリすることはありません。
2013年はJBCが金沢でおこなわれます。強豪を迎え撃ち、今度こそ大きなタイトルを金沢競馬にもたらしてもらいたいものです。


現在、12月25日午後2時半です。

火曜日(25日)の開催は悪天候により26日に順延となっています。26日には、年内最終日の開催がおこなわれますように、と祈らずにはいられません。


いずれにしても、金沢競馬は今週が年内最終週。


金沢競馬はこのあと2ヶ月半ほどの冬休みに入ります。
若馬たちの成長を、古馬たちの飛躍を、楽しみにしつつ、春のシーズンインを待ちたいと思います。




金沢ヤングチャンピオン優勝 ミカワジェイド号 吉田晃浩騎手の話

(しみじみと)うれしかったあ。ちょっと納得いかない競馬が、3度、4度続いてたので、どうしても勝たせたかったんです。
とにかく距離が長くなったので、ガマンだガマンだ、と思って。向こう正面では仕掛けたっていうよりも、前の馬についていっただけで。3コーナーまわってるときに、手ごたえよかったから、行っちゃいたかったんだけど、ガマン。一旦、追いかけるのをヤメて、ガマン。(それで脚がたまった感じ?)はい、そうですね。
来年は、主役になってほしいですね。じつはこの馬、馬主さんの好意で、名前をつけさせてもらったので、思い入れも強いし、スゴくがんばってもらいたいです。