金沢競馬担当日記

金沢競馬担当日記

金沢競馬のレース実況を担当するアナウンサーが、金沢競馬に関するあれこれをつづります。

こんにちは。
今週の担当は百瀬です。

11月9日(日)の最終第11R競走、
地方競馬で実施される最長距離重賞の一つ
第73回北國王冠が行われました。

例年全国からスタミナ自慢が集める一戦。
今年も岩手と浦和から2頭、北海道、船橋、大井、

愛知から1頭の遠征馬計8頭、迎え撃つ地元金沢勢3頭、


11頭中8頭が重賞勝ち馬という

好メンバーが顔を揃えました。


最終的な単勝人気は以下の通り。


1番人気:④ケイアイパープル(3.5倍)
2番人気:⑨サンテックス(4.5倍)
3番人気:⑥ヒーローコール(6.1倍)
4番人気:⑩リケアカプチーノ(6.5倍)
5番人気:②ヴィアメント(7.0倍)
6番人気:⑪マンガン(9.1倍)


(レース序盤は地元2頭が前に)

 

(2週目のホームストレッチで先頭に立つヒーローコール)

 

 


(ゴール前は内外離れた接戦)


半数以上が単勝10倍以下のオッズという、
大混戦を制したのは大井から参戦のヴィアメント

JRAオープンまで出世した後に障害転身。
昨年の秋から南関東に移籍し、
2勝を挙げるとその後は、大井の中距離重賞を連戦。

初めての他地区遠征となった今回の北國王冠で、
待望の重賞初制覇となりました。


レース映像はこちら
 

競走成績はこちら


<矢野貴之騎手のコメント>
(表彰式インタビューより抜粋)

 

とても気持ちがいいです。
(初コンビでしたが)乗りやすくて、
いかにもステイヤーだなという走りをしていたので
じっくり構えていこうと思って乗りました。


1週目に動いた馬がいたときは、
自分も動こうかなと思ったんですが、
じっとしていたのが良かったと思います。


(直線の手応えは?)はい、抜群でした!

(高崎競馬時代に一緒だった)
高橋先生(高橋俊之師)も残ってレースを見てくれて、
格好いいところが見せられてよかったです。



(吉原騎手と何か言葉を交わしましたか?)
先週園田(楠賞)で吉原さんの

重賞200勝達成を阻止して、今日もその為に

来ていたので、達成できて清々しい気持ちです(笑)

(ここは吉原騎手の地元金沢ですが大丈夫ですか?)
(ファンの方に向かって)ごめんなさい、

敵に回してしまいました。申し訳ありません。

今日は非常にいい競馬を見せられて良かったです。
また来たときは応援して頂きたいですし、

 

僕自身チャンスがあればまた金沢競馬に

お邪魔したいと思いますので、
声を掛けて頂ければ嬉しく思います。



<北國王冠アラカルト>
優勝馬:ヴィアメント
重賞は7回の挑戦で初制覇。
大井所属馬の勝利は2020年

スギノグローアップ以来2頭目。
(他、愛知4勝、兵庫1勝)

優勝騎手:矢野貴之騎手
同レースは初勝利。
金沢の重賞は2022年金沢シンデレラカップ、
ショウガタップリで勝利して以来2勝目。
通算重賞67勝目が今年の9勝目。

勝利調教師:藤田輝信師
同レースは初勝利。
金沢競馬の重賞も初制覇。
通算39勝が今年の6勝目。


(優勝馬の口取り写真)

 

 

写真は全てクシマシロウ様ご提供



先頭を走る馬が目まぐるしく入れ替わり、
長距離戦らしからぬに激戦となった今年の北國王冠。

一言で「面白いレース」では片づけられない
様々な要素や競馬の醍醐味が詰まった

レースだったのではないでしょうか。



ここからは私的なことになりますが、
2600mの北國王冠を実況するのは、2019年以来2回目。



1回目は4大重賞の一つを

任されたことが嬉しく、喋り始めから

テンションが上がり、最後はバタバタになりながら
実況を終えた記憶があります。



あれから6年。
ここ数年はJpnⅠを実況する機会も増え、

実戦で経験を重ねてきました。

 


今日は前回のリベンジを。


長距離戦らしく実況も、

ちゃんと"折り合い"をつけ、
騎手の駆け引き、馬の動きをより丁寧に捕えよう。


そう思って臨んだ北國王冠でしたが、
その願いは1週目の2コーナーで破られ、
実況も乱ペースに巻き込まれてしまいました…(苦笑)


1週目の1コーナーから2コーナー。
先頭から最後方まで全頭の名前を呼び、
「グッと流れが落ち着きました」と付け加え、
双眼鏡を外した瞬間、

埒沿いを凄い勢いで加速し上がっていく馬が、
肉眼でも確認できました。


「サクラトップキッドが上がっていく」
慌てて双眼鏡を覗くと青い帽子も見える。


吉原騎手のケイアイパープルも

連れて動いたことが分かると、実況の

テンションもさらに高くなってしまいました。


2度目のホームストレッチ手前、
少しペースダウンしたように見えたので
「再び流れが落ち着いてくる」と発し、


実況も少し立て直しを図ろうとすると
今度はヒーローコールが動き、

再びペースアップ。


その後は息つく間もなく最後の直線。
横に広がった馬群の間から、

内を突く馬が目に入る。

「カイルだ!」

そう思ってカイルの名を呼んだ瞬間、
隣にいるフォロー役の山中寛アナが

「大外から2番!」とすかさずアシストが入る。


「え!?ヴィアメント!?」と咄嗟に視線を外に向け、
あとは我武者羅に喋って実況を終えました。



稀にみる大激戦を見届けた興奮はありましたが、
一度気持ちを落ち着かせて、表彰式の司会に臨みます。



仕事が一段落すると、

ドッと疲れを感じました。


そして思うように実況できず、

悔しい気持ちになりました。


しかし、これを書きながら

再度レース映像を見てこんなレースは

滅多に見られないから、

 

そのレースを現場で見られたことが

ラッキーだったと思うことにしました。

この経験も今後の糧にできればと思います。
ここまで実況アナウンサーのボヤキに
お付き合い頂き、ありがとうございました。



さて次週の金沢競馬は、
県営第14回開催の前半戦。
11月16日と17日、日曜日と月曜日の連続開催!

初日には牝馬の東海・北陸交流重賞、
難読重賞競走としても有名な(?)
第7回徽軫(ことじ)賞が行われます。


次週も金沢競馬でお楽しみください!
 

金沢競馬は県営第13回開催の1・2日目が終わりました。

 

この2日間はお天気に恵まれました。

 

 

(開催初日はこの青空!)

 

 

金沢競馬場スタンド最上階からはるか東を眺めると、遠く立山連峰をほんの少しだけですが望むことができます。

 

 

(この写真の、間近の山の上部に…)

 

 

(このように、雪をかぶってすっかり白くなった剣岳が)

 

 

金沢競馬場は実に風光明媚な競馬場ですが、こうして雪山を見ることができるのは、この時期と春先の非常によく晴れた日に限られます。

 

競馬場から南の方角には白山も見えますので、よく晴れた日にご来場の際は、ぜひ探してみてください。

 

 

 

さて、今回の初日、11月4日の第1レースで、田知弘久騎手が復帰しました!

 

田知騎手は、昨年8月18日、レース中の事故で首を骨折し、治療とリハビリの日々を送ってきました。今回初日、実に443日ぶりにレースに騎乗、復帰をはたしました。

 

 

(田知弘久騎手。負傷前と変わらぬ笑顔です!)

 

 

田知騎手が負傷したときのことについて、他の騎手は、

 

「よくある落馬事故かな?と思ったんですけど、その場から動かないので、すごく心配でした」

 

と話し、田知騎手ご自身は、

 

「首が痛かったから、動かないようにして、その場まで救急車に来てもらった」

 

と振り返ります。

 

ケガについて田知騎手は非常に詳しく話してくれたのですが、ここでは割愛。ただ、大変おおきなケガだったとだけ記しておきます。

 

 

田知騎手は、

 

「落ちたときから意識はあったし、首は痛いけどそこから下は動かせる状態。ケガして翌週には手術することになって、手術したのが9月。で、首を完全に固定した。起きようが何しようが、患部がズレないようにしてるハズだから、固定してからはエレベーターに乗ってリハビリ室のあるフロアまで行ったり、歩くようにしてましたよ」

 

と言うのですが、そのリハビリというのも、

 

「歯を食いしばるだけにしても、首に絶対に圧がかかるから、筋トレみたいのはしちゃダメ。筋肉は落ちたよ」

 

田知騎手といえばその鍛え上げられた肉体、素晴らしい筋肉の持ち主でしたが、その筋肉は…

 

「固定具を外す手術を今年の8月18日、奇しくもケガした日にしたんだけど、外したあとは筋トレもして、7割8割は戻ったよ」

 

…2ヶ月ちょっとで?

 

「マッスルメモリーっていうやつなのかね」

 

と笑っていましたが、確かに腕の筋肉は負傷前より少しボリュームダウンしたものの、十分に立派でした。…我々も筋トレや運動しなきゃいけないですね。いや、田知騎手のマネはできないですけども。

 

 

ケガをしてからの1年は、

 

「骨がくっつくのをボ〜っっと待ってるだけ。競馬は…ああ、今日開催してるんだ〜、みたいに見るときもあるけど別に焦ったりはしなかったね。

ただ、ケガ直後から(大きなケガをしても、騎手を)ヤメるという選択肢はなかったな」

 

もちろんご家族からは、辞めてもいいのでは?とのご意見もあったそうですが、田知騎手ご自身は、辞めようとは全く思わなかったそうです。

 

「首から下は最初から動いてたからさ。マヒとか出たら考えも違ったかもしれないけど」

 

本当にひたすら患部が治るのを待つ時間だったということのようです。

 

今年8月に固定具を外す手術をし、その後リハビリを本格的におこなったわけですが、

 

「病院で紹介状書いてもらって行ってるリハビリのところも、乗馬の事故でたいへんなことになった人を担当したことある人で、僕に会う前に資料見て、馬関係の事故で、ここがこうなって、で、レントゲン写真も見て、『えらい重篤な患者が来るな』って想像してたんだって。そう思ったらこんな感じで来るから、『あれ?ホントにこの人かな?』って。えらいシャンシャンした人が来たって」

 

その時点で、

 

「乗馬を始めるのに2〜3ヶ月かかるかなって言われて。じゃあ競馬に乗れるのは12月末の開催かな〜って思ったけど、11月頭に乗れてるね」

 

という驚異的な回復での復帰です。

馬に乗り始めるにあたって、

 

「絶対、何か思うだろうと思ったんだよ。高さに関しても、揺れに関しても。

大体、ボクら冬のあいだ開催が休みで1ヶ月くらい馬に乗らないことあるけど、それでも、いざ乗りますってなったときに若干の違和感はあるの。

なのに、最初はおとなしい馬を周りの人たちが選んでくれて、またがって、引いてもらってちょっと歩いたけど、何も思わなくて、馬の上で、いい意味で。

 

『怖いと思うかもね』とは言われてた。リハビリとか診察中に。『トラウマはあるかもしれないよ』って。

それがボク自身、通院ついでに競馬場来て馬に触ったり、見ても何も感じないというか、いい意味で普段と変わらないから、それで乗ってみても、ホントに1年間乗ってなかったのかな?と思うくらい」

 

精神的に乗り越えなくてはならない何か、というものは、なかったそうです。

 

 

(復帰2日目にして、久々の勝利を手にしました!)

 

 

復帰初戦を迎える前には、

 

「まあ精神的になんとかっていうのは、今日、出るかもしれない。現場だから。もしかしたらゲートの中でものすごい心臓バクバクってなるかもしれないし、こればっかりは、そこでしかできないことだから。

調教は乗ってるけど、実際レースに乗ったら、足がガクガクになるかもね」

 

と話していた田知騎手。この「足がガクガク」というのは純粋に肉体的な話です。

復帰をはたしてからは、

 

「復帰初日の最初の3連続騎乗で足がガクガクになって、あとの3つの騎乗でほぐれた。

第1レースのあと、馬を下りて、重力を感じたね。下りた瞬間に、ズンって。

 

レースでしかできないことしかしてないから、なかなかそれを普段の何かで補うのは難しい。結局馬ありきの動きだから、人間ひとりの筋トレではどうしようも。動きに対しての動きじゃん。

筋トレは上から荷重するけど、騎乗は下からくるわけだし。床の上とはまた違うから」

 

と、精神面よりも、身体でどう感じたかを詳しく話してくれた上で、その感触を、

 

「ちょっと面白かった」

 

このまとめ方が、実に田知騎手らしい。

こうしてたくさん話を聞いて、田知騎手らしい言い回しや考え方もたくさん聞かせてもらい、田知騎手が戻ってきたことを実感。復帰してくれたことを心から嬉しく思いました。

 

 

(復帰後初勝利を祝して、騎手仲間との記念撮影)

 

 

田知弘久騎手は、ケガからの復帰初戦を3着。翌2日目の第6レース、復帰10戦目で久々の勝利をあげました。

らしい騎乗が随所に見られたことですし、思い通りの騎乗はできましたか?と聞いてみると、

 

「全然」

 

と一言。

ただこれは、ケガやブランクの影響で思い通りに乗れないという意味ではなく、田知騎手自身が騎乗について考え、思い描いているものを実現できていないという意味のようでした。

もともと田知弘久騎手は金沢競馬随一の理論派ですし、騎乗に関しての理想も非常に高く持っている方なのです。

 

 

1年3ヶ月ぶりに復帰をはたした田知騎手に、ぜひ温かいご声援をお送りください!

 

 

 

 

金沢競馬、今開催3日目〜5日目は、

 

11月9日(日曜日)

11月10日(月曜日)

11月11日(火曜日)

 

3日連続開催です。

日程ご確認の上、ぜひたくさんご参加ください!

金沢競馬は、第15回(県営12回)開催の3〜5日目が、10月25日・27日・28日の日程でおこなわれました。

このうち、開催4・5日目(27日・28日)は、百万石かがやきナイターとして、最終レースが夜8時半すぎ(27日は8時40分、28日は50分発走)で実施されました。

 

今年本格的に、いわゆる「フルナイター」としておこなわれてきた「百万石かがやきナイター」、大雨浸水被害により4日間が開催とりやめとなってしまいましたが、5月・7月・8月、そして10月まで、全8日間実施されました。

 

今回の10月28日が、年内の百万石かがやきナイターの最終日。さすがにこの時期の夜8時過ぎともなると冷え込んできますが、最終レースまで皆様にお楽しみいただきました。

 

 

今回ご紹介する期間は、重賞レースが2つおこなわれ、そしてナイター開催でもあり、華やかな雰囲気で終始しました。

 

 

重賞競走は、地方全国交流の第23回金沢スプリントカップが25日のメインレースとして、

2歳馬最大の目標・第3回ネクストスター金沢が28日のメインレースとして、それぞれおこなわれました。

 

 

まず第23回金沢スプリントカップ。

 

7頭と少頭数でしたが、地元金沢短距離戦線の雄・オヌシナニモノやハクサンパイオニアが出走、他地区からは高知・船橋・兵庫から1頭ずつ参戦し、実力馬が顔をそろえたレースでした。

 

このレースを制したのは、高知から参戦のミスズグランドオー。

 

(高知から参戦のミスズグランドオー 写真提供:石川県競馬事業局)

 

先手を主張したハクサンパイオニアのすぐ外2番手につけ、直線入口から追い出されると、最後は2着に7馬身差の圧勝!

 

(金沢スプリントカップ優勝 ミスズグランドオー)

 

 

逃げたハクサンパイオニアはなんとか2着を守りました。

3番手追走のオヌシナニモノは勝負どころから伸びがなく、離された5着に敗れました。

 

オヌシナニモノに騎乗した吉田晃浩騎手は、

 

「直線というより、2コーナーあたりからもう手応えが良くなくて。前走よりは良くなってたんですが…。(次はもっと良くなりそう?)そうあって欲しいですね」

 

と、レース翌々日に振り返ってくれました。

 

 

28日のメインレース、第3回ネクストスター金沢は、金沢出走歴のある2歳馬によるレースで12頭が出走。さすが1着賞金:1000万円の高額レースだけあります。

 

このレースは、前走で石川テレビ杯を制したエムティジークが逃げ切り勝ち。

 

(ネクストスター金沢 優勝 エムティジーク)

 

スタート直後から出ムチを入れてハナを主張し、道中もグラシアレスのマークを受ける厳しい逃げに見えましたが、直線ではそのグラシアレスを突き放して3馬身差の完勝!2着は2番手追走のグラシアレス、3着には3番手からレースをすすめたケーズコマクサ、4着はグリーゼ、そのあとは離れました。

 

「いずれは砂をかぶるレースを経験させて、来年の石川優駿までに鍛えたい」

 

と話す中島龍也騎手ですが、

 

「さすがにこの賞金のレースでそれを試すわけにもいかないし」

 

ということで、ここまで勝ってきた通りの逃げの手で後続を寄せ付けず、実に強さを感じる勝ち方でした。

 

 

(エムティジーク 激戦を制した馬の体からは湯気がたちのぼっています)

 

 

第3回ネクストスター金沢 優勝 エムティジーク号

中島龍也騎手(表彰式でのインタビュー 聞き手:鈴木努アナウンサー)

 

「とにかくホッとしてます。良かったです。

 

むちゃくちゃヤンチャで、びっくりするような動きをする馬なんですけど、レースでは古馬以上に大人で、いつも助けられてます。

 

こういう大きなレースになると厳しい流れも予想できたんですけど、(マークを受けて)エムティジークも苦しそうに走ってました。

3〜4コーナーでは手応えがないわけではなかったんですが、直線の手応えがいつもよりなかったので、マークが厳しかったという証明だと思います。

 

こういうレースを経験したのは今後に生きると思いますし、メンタル・根性面が育まれると思うので、これからが楽しみです」

 

インタビューにも、道中受けたマークの厳しさと、それに打ち勝ったエムティジークへの期待を語ってくれた中島騎手でした。

 

 

 

この期間中、区切りの勝利に到達した方々をご紹介します。

 

 

まずは通算700勝達成の井樋一也調教師。

 

(近年勝ち星を量産し、その勢いを持続しています)

 

 

 

通算1100勝の中島龍也騎手。

 

(「2000勝が次の大目標なので通過点」)

 

「妻が体調管理その他、しっかりやってくれているのが、体調や成績の安定につながっていると思います」

 

 

 

そして、通算1000勝という大きな大きな区切りを迎えたのが、加藤和義調教師。

 

 

加藤調教師は、

 

「こういうときに、『オーナーさま、厩舎スタッフのみなさま、乗ってくれる騎手のみなさまのおかげです』とかいう定型文を言ってもしゃあないからな、

 

 

自分の力で頑張りました!!

 

 

…そう言っても許してくれる、オーナー、スタッフ、みんなに感謝です」

 

 

と笑わせつつ、周囲への感謝を語ってくれました。

その上で写真をお願いすると、

 

 

 

 

 

「これは、目がゼロになってるからね!イチ、目、目、ゼロで1000ね!!」

 

 

エンターテイナーでいらっしゃるのです。ありがとうございます。

 

 

 

なお、加藤和義調教師の1000勝達成レースとなったのは、27日のメインレース(A1二組 1700メートル 楽天ポイントで馬券が買える!楽天競馬特別)。サンテックスが金沢初戦を圧勝しました。

 

快速馬・プレシオーソと並んで先行し、道中は3番手以下を何十メートルも(100メートル以上?)離す展開から、残り400メートルで手応え十分にプレシオーソを振り切ると、最後は2秒差をつける圧勝。3着はさらに2秒7も離れました。

 

 

サンテックスに騎乗した栗原大河騎手は、

 

「すごい馬です。ビビりましたね。

何と言うか、ほどよくゆるいですね。シャキシャキしてないけど、大きい馬なりにほどよくメリハリがあるというか」

 

とその馬体を表現してくれました。

 

とにかく圧巻の勝ちっぷりで、これは金沢競馬の勢力図が塗り替わる!と確信する馬の登場でした。

 

 

 

金沢競馬は引き続き、やや変則的な開催日程が続きます。

 

次週は

 

 

11月4日(火曜日)

11月5日(水曜日)

 

 

です。

 

開催日程をご確認の上、たくさんご参加ください!!

こんにちは、泉です。

金沢競馬は県営第十二回の前半戦が終了。

 

10/19には3歳馬の重賞・MRO金賞が行われました。

 

1番人気はリトルサムシング。

前走のイヌワシ賞は7着と敗れたものの、金沢転入後は

それ以外連対を外していないという実績が光ります。

2番人気にトライアルレースを勝ったショウガマッタナシ

3番人気はモカチャンと続きました。

 

 

レースは序盤から白熱した展開となりました。

スタート直後からショウガマッタナシの栗原騎手が

積極的に手綱を押して前に行こうとします。

こうなると内のモカチャンは前に行かざるを得ません。

 

リトルサムシングは金沢転入後イヌワシ賞以外のレースでは

ハナを切っていましたが、このレースでは3番手からに。

 

恐らくは栗原騎手の勝機を見出すための仕掛け。

それを受けてリトルサムシングがどう立ち回るか?

実況しながらそう考えていました。

 

吉原騎手の答えは「じっくり待つ」でした。

内目で脚をタメて、逃げるモカチャンを深追いすることなく

徐々に差を詰めて、4コーナーでモカチャンの外に並びます。

 

そこからはキッチリ脚を伸ばして終わってみれば5馬身差。

完勝でした。

2着にはジリジリと脚を使ったタルバン。

3着に逃げたモカチャンが粘りました。

 

序盤勝負に行った分なのか、ショウガマッタナシは

後半やや脚が鈍り5着でした。

 

 

(リトルサムシングにカメラ目線いただきました)

 

 

関係者の皆様おめでとうございます!

 

吉原騎手コメント

 

「最後の3歳重賞を無事に勝ててホッとしてます。

涼しくなって、パドックで騎乗するときはうるさいぐらいで

なかなか乗せてもらえなかったですが(笑)

元気いっぱいで走ってくれました。

 

厳しいレースを想定した中のひとつの形になったので

腹くくって内から行こうと。馬は慣れない競馬の中で

走ってくれたなと思います。

 

モカチャンには乗ったことがあるので感じは分かっていて

これならとらえられるという感触で

あとは後ろから来ないでほしいと思ってました。

 

突き抜けてくれて本当に完勝だったと思います。

 

(自身の地方重賞200勝が近づいて)

年初に今年地方重賞200勝を目標に掲げて

あと2つとなりました。

今週は金沢、大井と乗ってからアメリカに行きます。

ブリーダーズカップというすごいレースに金沢から乗りに行ける

というのは凄いことで、関係者の皆様に感謝しながら

精一杯頑張ってきたいと思います。

金沢の看板背負って頑張りますので

ぜひファンの皆様応援よろしくお願いします。」

(インタビュー:山中アナ)

 

厳しいレースも想定し、そうなったとしても慌てずに

キッチリ対処して人気に応える。

流石はさすらいの重賞ハンター吉原寛人!

全国各地から騎乗依頼が来るのも納得です。

 

そしてついにアジアを飛び越えアメリカへ!

レースは日本時間の11/2に行われるとの事。

応援よろしくお願いします。

 

 

10/21にはYJSトライアルラウンドの2戦が行われ

第1戦をJRA橋木太希騎手、第2戦をJRA古川奈穂騎手が制覇。

 

西日本地区のトライアルラウンドは10/23の笠松まで

東日本地区は10/30の浦和まで行われます。

今年は金沢から参戦の騎手はいませんが

ヤングジョッキー達の争いも要チェック!

 

さて次週の金沢競馬は10/25,27,28の3日間です。

27,28の両日は百万石かがやきナイターで行われます。

 

また、10/23現在加藤和義調教師が通算997勝。

大台の1000勝まであと3勝と迫っています。

3日間開催ですので達成のチャンスは大いにありそうです。

偉業達成の瞬間を目撃できるかも!?

ぜひご注目ください。

 

 

金沢競馬は県営第11回(通算14回)開催が終わりました。

この開催の3〜5日目は、蒸し暑い日あり、少し肌寒い日あり、晴れたかと思うと雨にも見舞われ、なかなか忙しい空模様でした。

 

 

3日目(10月11日)には、金沢ケーブル杯 第1回金沢鼓門賞(金沢スプリントカップトライアル)、

 

そして4日目(10月12日)には、北國新聞社杯 第10回金沢シンデレラカップ(地方全国交流 グランダムジャパン2025)、

 

連日、重賞レースがおこなわれました。

 

 

またこの2日間は、ウマ娘プリティーダービーとのコラボイベントデーとして、場内ではイベント盛りだくさん、たいへん豪華な開催となりました。

 

 

 

今年新設の重賞・第1回金沢鼓門賞は、一番人気のハクサンパイオニアが逃げ切って優勝。前走の百万石スプリントに続いて、重賞2勝目をあげました。

 

(第1回金沢鼓門賞 優勝 ハクサンパイオニア 今回重賞レース関連写真は石川県競馬事業局のご提供)

 

 

レースはスタート直後にコパノフランシスが落馬競走中止のアクシデント。

スピードのあるハクサンパイオニアが逃げ、二番手にはここまで地方の馬場では15戦パーフェクト連対のハクサンツキミテイがつけ、ヤマメクィーンが三番手からとなりました。

 

1400メートル戦で逃げれば安定した強さを発揮するハクサンパイオニアは、向こう正面で早くも二番手以下を突き放し、3コーナー過ぎで一旦引きつけたところから、直線でまたリードを広げ圧勝。

 

(直線はカラ馬と並ぶ形となりましたが、ひるむことなく、逆に闘志をかき立てられたような走りを見せたハクサンパイオニア)

 

 

2着3着も道中の番手順どおり、ハクサンツキミテイヤマメクィーンでした。

 

 

ハクサンパイオニアに騎乗した吉原寛人騎手は、この勝利が地方重賞196勝目。

 

「なんとか年内に200に到達したい」

 

と、目標達成へ気を引き締めていました。

また、この馬の今後についても、

 

「オヌシナニモノには何度かやられてますからね、もう一度対戦して勝負したいですよね」

 

と話してくれました。

 

 

 

2歳牝馬の重賞・第10回金沢シンデレラカップは地方全国交流の一戦で、兵庫と川崎から2頭ずつ、高知と大井から1頭ずつの計6頭の遠征馬をむかえてのレースとなりました。

 

勝ったのは、園田プリンセスカップに次いで重賞2連勝となった、兵庫のココキュンキュン。直線、外から目の覚めるような差し切りでした。

 

(金沢シンデレラカップ 優勝ココキュンキュン 大勢の関係者のみなさんが駆けつけた眼の前で、鮮やかな勝ちっぷりでした)

 

 

1番枠から道中は5・6番手の内追走となったココキュンキュンは、向こう正面で徐々に外に持ち出し、3〜4コーナーは外から進出、4コーナーで先行馬の外に取りつくと、直線で一気に差し切って突き放しました。

 

(非常に強い勝ち方だったココキュンキュン)

 

 

道中は内で足をため、勝負どころで外に出すとスムーズに前を追い、見事な末脚で突き抜ける。時計(1分34秒8)も優秀で、非の打ち所のない、強い勝ち方でした。今後が非常に楽しみです。

 

 

 

 

さて、毎年非常に盛り上がる大人気企画「ウマ娘プリティーダービー✕金沢競馬」のコラボデー、今年もたくさんのお客さまでにぎわいました(お客さまの写らない写真を以下にあげておきます=撮影:大川)。

 

 

(関連グッズ販売で人気のPOP UP STORE 入場は混雑防止のため事前予約制でした)

 

 

(能登物産展とのコラボも。能登のグルメや名産品を購入すると、ウマ娘ポストカードがもらえる)

 

 

(のぼりもウマ娘。今回はトークイベントご出演の声優さんにちなんで、シュヴァルグランとヴィルシーナが中心でした)

 

 

(こちらがその撮影用パネル。撮影待ちのファンのみなさんが長蛇の列を作っていました)

 

 

 

(以前イベントメインになったウマ娘たちのパネルも)

 

 

(ウマ娘✕アニメイトカフェ出張版 もちろん大人気)

 

 

 

連日の重賞やイベントで盛り上がった金沢競馬、このあとも重賞レースが目白押しです。

 

 

10月19日にはMRO金賞、25日には金沢スプリントカップ、28日にはネクストスター金沢と、注目のレースが連日おこなわれます。

 

どうぞお見逃しなく、たくさんご参加ください!

 

このあとの開催日程は、

 

 

10月19日(日曜日)

10月21日(火曜日)

 

10月25日(土曜日)

10月27日(月曜日 ナイター)

10月28日(火曜日 ナイター)

 

 

少し変則です。日程ご確認ください!