私のプロキャリアは決して長くない。脱サラから結婚までの3年弱だ。それでも駆け出しのプロにしては濃密だったと思う。
世間の印象に残ったのは
「珍しい楽器を使っている」
という点ではないだろうか。
エレクトリックギター/ベースにおいて「Fender」社はクルマにおけるトヨタ、家電における松下電器だ。世界のプロもアマチュアも全幅の信頼をおく。
特にベーシストの場合「Fender Jazzbass」「Fender Precision bass」の2機種はマストとも言える。過去にブログでも書いているけれど、私の場合ハイファイな音楽やビッグアンサンブルではジャズベ、ローファイな音質の時やスモールアンサンブルではプレベを使うことが多い。
いまジャズベを使う、プレベを使うと書いたが厳密には「ジャズベ風のモデル」「プレベのコピーモデル」が正しい。私はほとんどFenderを使わず国産メーカーのYAMAHA、Ariapro2、Fernandes、Ibanez、ATELIER Z、Tune guitar maniacsなどを使ってきた。国産メーカーの作りの良さを知っている。
昔愛用して実家が修理不能となり違う楽器に持ち替えた途端これまで通りに弾けなくなったことがある。特別すぎる楽器を持つことのリスクをその時理解した。
最悪楽器店に駆け込んで「これを売ってくれ」と言えるような楽器を使う方がいい。
それなら本来尚のことFenderなのだが、過不足ない楽器を仕事道具にする私の場合、国産メーカーの8万円で十分。Fenderでこの質を求めると12万円になる。そんな訳もあってずっと国産メーカーなんだ。
最近はATELIER ZとIbanezがメインだ。
足るを知る。その基本スタンスは長年変わってない。
高潔な職業ミュージシャンとしてのプライドとしてブランドバリューの乗った楽器は使わない。
「YAMAHA BB一本で勝負」
「Ibanez Soundgear SR506だけでいける」
「今日はATELIER Z一本で十分」
「Ariapro2のSuper bassで行きます」
そんな言葉を発してきたから珍しい楽器を使ってるという印象が強いと思う。Fenderでも弾けるんだけど自分好みにするにはセッティングを変えたりパーツを交換したりが必要。やはり国産メーカーの音が私の音に最短距離。
…と長年言ってきたが最近Musicmanの五弦スティングレイなら吊りの状態(店で買った直後の状態)でもいける…と思ってる。
とは言えスティングレイ買うとなると国産で二本買えるからやっぱり国産がいいんだよ。