世の中の働く男性に持ってしまう感情 | vitamin bass "B2"

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メタルベーシストが釣りしたり、クルマ維持したり料理したり健康管理したりします。
維持り対象はアルトラパン(HE21S→HE33S)ベースはJackson、ATELIER Z、Ibanez、Fernandes

社会人を20年弱やってる。ミュージシャンとして個人事業主だった頃もダブルカウントして一本に伸ばせば入れるともっと長い。


卒論を書き終えるまでは就活はしない、なぜなら学生なのだから勉学をおろそかに就活をする奴らが許せん!と変な意地を張ったがために大手の採用には応募できず公務員試験の日にはインフルエンザ。とりあえずで内定を取ってそのまま働いて、身体を痛めつけて転職して…と無茶苦茶な人生を歩んできた。


今自分が思うこと。

一生手下の人生に甘んじられる人たちへの思い。



大手企業に勤めてそれなりの賃金ももらい、自由裁量のない「指示と作業」に人生を費やす人たちと、ジョブホッパーとしてこの会社で学ぶことは学んだ、得ることは得た、やることはやったとあくまで「伝説の傭兵」として生きる人生とどちらが幸せなんだろうか?と。


私な後者だ。

元々セッションミュージシャンとして順風満帆のなかで引退した。絶望の失意のどん底の中で自分を騙せる幸せを探してそれで生きていけばいいと言い聞かせていた。

それが最低賃金無限残業の仕事であっても、通勤に片道2時間20分費やしても。


目醒めた後考えは変わった。

衰える体力と歌唱力、演奏力。

後輩ミュージシャンのバーターで得た大物ミュージシャンのオーディション。「すぐ逢える、すぐ演れる」と言われた忙しい日々。


LowB to Hi-C

BEADGC


よくサイン代わりに書き込んでてたな。

(BEADGCは6弦ベースのチューニング。LowB to Hi-Cは同じく別表記)


当時6弦ベースのプレイヤーは本当に少なくてライブハウスの楽屋に変えの弦を置いてるだけで

「今日ジルさんいるんですか?」

と聞かれることもあった。



昔の日記を読み返すとはっきり書いてあることがある。全て一つに集めるとこうなる。



演奏するだけでは満たされない。

演奏することで納税をして職業としてやることにこだわりがある。

自分のために弾く自己表現には興味がない

演奏は人の役に立つための手段でそのことを誇りに仕事をしたい。



やはり根っからの職業演奏家だったようだ。



いま仕事に対してはこれと違う。


ビジネスパーソンとしてスキルを高め続けたい

自分の高めた能力を可視化評価するために賃金を求め続けたい

人の幸せに接する仕事に就きたい



仕事に対して異常なまでにやりがいを求めるのは演奏家としてやれる技術と人脈を作り上げたのに辞めたということをやはりいつまでもわだかまりはある。今でもミュージシャン連盟から抜けずに会員であることもその一つだと思う。



そうなると冒頭の大手企業で僕として働く人たちに「それで満足する人生があるんだな」と蔑みを覚えるという捻くれた自分がいる。同じ毎日。毎年上限のある昇給。何を生きがいに生きているんだろう。そんなことを目を細めて考える。


新しい知識と技術を身につけて未来を切り開こうと言う自分の横でスマホゲームに熱中する会社員。それがお前の子供のころの夢や憧れか?となじりたくもなる。そんな人間に幸せな家庭など作り得ない。少しきつい言い方だが同じ男としてそう思う。



いまのところ冷静だ。

この感情は冷静な頃から持ってる。