4スタンス理論にとって、最重要課題は、あらゆる動作で安定を感じることです。
立つという基本的な姿勢で、最も大切なのは、身体全体が安定を認識することです。
全身くまなく安定を認識することによって、体中が連動して、速く、柔らかく、正確に動くことができるのです。
安定した動作は、本人が実感できていることはもちろんのこと、他人から見ても安定しています。
昔から、日本人は「安定した動作」を「軸のある動作」と尊んできました。
「安定した動作」とは「軸のある動作」と同じ意味だと考えてよいのです。
もう少し正確に説明すれば、安定した動作に欠かせないのは、正しい骨の揃え方です。
動作のあらゆる局面で、骨格が正しく揃って働いていれば、動作は安定し、正確で効率的なものとなります。
この正しい骨の揃え方こそが「軸」です。
ですから、軸があるということは骨が、正しく使えているということであり、すなわち、安定しているということなのです。
つまり「安定を感じること」と「軸を感じること」は同じことなのです。