痛まないカラダのトリセツ|社交ダンス講師が伝える4スタンス理論

痛まないカラダのトリセツ|社交ダンス講師が伝える4スタンス理論

ダンス経験ゼロでも読める!繰り返す痛みや疲労を本質から改善。4スタンス理論で手に入れる、一生動ける体の使い方

 

 

前回の記事で、
「本当に身体を整えてくれる運動は、やっている最中も、そのあとも、効いてる感が全くない」
「なのに、日常のふとした瞬間に『あれ?体が軽い』と後から気づく」
というお話をしました。

実はこの「あれ? なんだこの感覚……?」という不思議な違和感。

「社交ダンス」でも、信じられないくらい上手く踊れたときに、まったく同じことが起きます。

普通、上手く踊れたら、
「やったぞ!!」という強烈な達成感や、
「気持ちよく動けた!」という満足感がきそうですよね。

ですが、最高に上手く踊れたときって、高揚感が一切消えて、ただただ「……あれ? 今の何だったんだ?」という静かな不思議さだけが残るんです。

今日は、その「あれ?」の正体についてお話しします。

■ 軸があると、息が上がらない


上手く踊れたとき、私たちの身体の中では何が起きているのか。

それは、筋肉でガシガシ動くのをやめて、呼吸が整い、相手との軸が奇跡的なバランスで調和した状態です。

いわば、前回の話でいう「身体のOSだけで動いている状態」。

「頑張る筋肉」が完全に黙っているので、本人としては「全く頑張っていない」んです。

力みもないし、不思議なほど息も上がらない。

主観としては「何もしていない」くらいラクなのに、客観的にはフロアを大きく、音楽と調和して動けている。

この【自分の頑張らなさ】と【圧倒的なパフォーマンス】のギャップに、脳がバグを起こして「あれ?」となるわけです。

■ 「私が踊る」のをやめるとき


最高のダンスの瞬間、もう一つの面白い現象が起きています。

それは、「主語が消える」ということ。

普段は、
「自分が」リードして、
「自分が」相手に合わせて、
「自分が」ステップを踏んで……と、必死に身体を動かしています。

でも、究極に踊れた瞬間は、「自分が起こした」という感覚が消えてしまいます。

まるで、2人の間に流れる見えない空気の波に、ただ身体が勝手に運ばれていくような感覚。

終わったあとに残るのは、「やったぞ!」というエゴの満足感ではなく、
「私、ただそこに居ただけのような……?」
という、どこか他人事のような静かな感動です。

これが、普段めったに感じることのない世界、
「あれ? 今の何だったの?」の正体です。

■ 脳の満足感を超えた先にあるもの


「効いてる感」がないのに、ふとした瞬間に体が軽い。


「頑張った感」がないのに、体が勝手に動く。

根っこは完全に同じです。

「頑張った!」「やりきった!」という脳の快感を追い求めているうちは、身体はどこかで力み、本当に心地よい領域にはたどり着けません。

満足感を手放して、その先にある「あれ?の感覚」に出会えたとき。

あなたの身体も、ダンスも、まったく新しい次元へと書き換わっていくのです。

ぜひ、フロアの上でも、日常の中でも、この「静かな違和感」を探してみてください。

 

 

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