コラム欠陥住宅の基礎知識

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欠陥住宅告発チャンネル

欠陥住宅告発チャンネルを開設しました。

番組は公開早々100万再生を超えるなど、好調です。

今月中にはまた大手ハウスメーカーMサワホームの告発動画をアップする予定です。

ご期待ください。

下記に番組をご紹介いたします。

いいねおよびチャンネル登録お願いします。

 

https://www.youtube.com/watch?v=mTicvQehLts&t=19s
有名建築家の手による最新の欠陥住宅映像②解体篇
https://www.youtube.com/watch?v=BuBhMT2NqDk&t=1217s
偽りだらけの工務店&怠慢な対応の行政との戦い
https://www.youtube.com/watch?v=aX_ORHr9SEM
大手ハウスメーカーHBハウス・欠陥の実態報告
https://www.youtube.com/watch?v=vsPFFRzTxPs&t=284s
有名建築家の手による 最新の欠陥住宅映像
https://www.youtube.com/watch?v=LT8afcRpqUU&t=448s
南海辰村建設 大津欠陥マンション動画

 

大和ハウスで見えた型式認定の問題とは

一般の人が連想する「型式認定」という言葉の印象は、「大臣が認めた優れたもの」と感じる人が多いだろうが、こと住宅の「型式認定」はそれとは程遠いものであるということを知る人は少ない。

型式認定とは、建築基準法に定められた仕様規定(部材や組み方、構造計算方法などが定められている)以下のスペックでありながら、一定以上の安全性が確認できたとして、国土交通大臣が認定するもので、その制度をハウスメーカーが同様の形式の家を量産し、量販することを目的に、各社が利用しているものである。

そしてその一定以上の安全性の確認をしたとされる書類の開示が一般に為されないというゆがんだ構図が作られ、ブラックボックス化しているのが現状だ。

平成12年の法改正以前は建築基準法第38条にそれが認定制度が規定されており、38(サンパチ)認定と言われていた時期が続いていた。38認定の時の建物は、私が検分する限りにおいては「検査済証」が取得されていないものが実に多く、認定書の頭書きにある「地耐力3tや5t」という建築の条件すら守られていないものも多く確認した経緯がある。そのような中で大和ハウスの38認定住宅で地耐力の未確認によって沈下を発生させていた住宅の建て直しを認めさせた例もあるくらいである。

型式認定の申請に対して、それを認めて判断する機関は国土交通省の指定を受けた登録住宅型式性能認定等機関が執り行い、現在では建築センターやベターリビングなど数社が業務に当たっている。

過去に個別認定でニチアスというメーカーが自社製品の耐火性能を偽り(あらかじめ水を掛けたものを燃焼試験)耐火時間等を誤魔化す等の認定偽装事件があったのをご記憶の方もおられるだろうが、実は型式認定も同様なプロセスで執り行われているのではないかと疑われるのである。

認定取得に際しては、モデルとなる家の設計図に対して、耐力壁の配置、床の剛性の取り方を考える以前に、柱の形状、鉄骨部材の厚みや太さ、などをコストと見合わせてぎりぎりまで小さく薄くする検討作業を行うのだ。そしてそれらを組み合わせて必要最小限の部材だけで家を造ることを考えるのである。だから型式認定の家は、工務店などに依頼して注文で建てた建物より確実に耐震性能は劣っているということになるわけです。しかしよく考えてみれば地震に強い、良い家を造ろうとする企業が、敢えて型式認定を取得するはずが無いと考えるのが自然であろう。

また一般人に対するテレビコマーシャルで、大手ハウスメーカーが敢えて鉄骨構造であるということをポジティブに広告しているところがあるだろうか?この点から考えても、鉄骨構造そのものの負の性質や、型式認定自体の負の性質に対して説明が困難であるからということが言えるのではないだろうか。

鉄骨構造を採用するハウスメーカー「あとだせぱ」はすべてこの型式認定制度を採用している。理由は本来鉄骨構造というものは2階建て以上の建物を設計しようとする場合、建築基準法第613号および同法202項により、構造計算が必要になるのであるが、その手続きを省略できるのが型式認定なのである。だから挙って鉄骨系ハウスメーカーは型式認定を取得するのである。

では何故鉄骨構造なのかということになるのだが、それは鉄は自由な形状を作ることが出来るのと、工場生産でのプレファブ化に適していることから、量産体制に対して非常に都合が良いということなのである。そして量産が可能になることから、コストを抑えられた利益率の高い住宅が量販され、結果としてハウスメーカーらは莫大な利潤を得るに至っているのである。

ではそのような背景の中で、何故このような違反建築が造られたのであろうか、ということになるのであるが、そこにはいろいろな理由が複合的に関連している。

まず私が今まで検査してきた型式認定住宅で特に古いものでは、検査済の取得が無いものが大変多く確認されているのは前述した通りである。

また特に今回違反が発覚した大和ハウスにおいては、認定の運用が間違っていたり、耐火上の問題の指摘などは、検査したほとんどの住宅で確認されている。

またこの型式認定を悪用しているハウスメーカーもある。

あるメーカーでは鉄骨住宅は型式認定が取得されているが、木造のラインナップに関してはオープン工法(仕様規定で建てなければならない)であるにも関わらず、型式認定のみに容認されている鉄筋の入っていない基礎構造を採用し、建築基準法違反でかつ簡便な施工を継続していたことを指摘したこともある。そしてまたさらにそのメーカーは告示1359号の防火構造基準を守らない、自社の身勝手なシステムでの施工方法による住宅を、永きに渡り量販していた事実を指摘した経緯もある。

では、このような違反行為がなぜ表面化しないのかということに関してだが、まず確認検査機関の在り方の問題があげられる。

確認検査機関は平成12年の法改正において、ハウスメーカーが数社ずつ組んで会社を作ったのである。ERIは大和、ミサワ、ハイム、東日本はヘーベル、積水ハウス、などなどである。

つまり身内が検査に当たるわけだから、負の要素があぶりだされることは無いということだ。だからこれらの確認検査機関は、厳密に言えば第三者機関といっても全く機能しないし、何よりも社会や住宅取得者に向き合って仕事をしているわけではないことがわかる。

次にあげられるのが社員の無能化だ。これに関しては林修先生が興味深い見解をお出しになっているのを見たことがある。

実際私が接してきた型式認定住宅のハウスメーカー社員は、自社の商品である住宅の構造についての問いに対して、即答できた人間がほとんど居ないということがあげられる。つまり型式認定というものの位置づけが社員に全く伝わっていないのである。だからそれが現場の職人にも正確に伝わらない、だから職人は仕事の目的が分からない、だから違反行為が放置されるといった流れである。

一般人の心に響くようなテレビコマーシャルの陰で、このような違反建築問題が放置され続け、更に量販されていたということは、社会として憤るに十分な理由であると思う。

大和ハウスのみならず、押し並べて型式認定住宅を扱う企業は、その企業体質と、の商品である住宅のプレファブシステムの見直しをするべき時期に来ているのではないだろうか。

我が国には、これ以上高額な鉄骨違反建築を蔓延させることは、何とか食い止めたいものである。

 

GメンであってGメンでない!

5月19日放映のジョブチューン、おかげさまで視聴率11.2%もの高水準を記録しました。

ご視聴ありがとうございました。

ところでこのGメンという呼び方ですが、番組の企画の主旨から止むを得ないネーミングでしたが、実は私にとっては不名誉な呼び方なのです。

NPO建築Gメンという建築検査を行う団体があります。

そことは私は全く関係ないということを理解してください。

日本建築検査研究所≠NPO建築Gメン

間違えて電話した人もいるようですが、気を付けてください。

今日「みんなのニュース」欠陥住宅報道!!

今日フジテレビ「みんなのニュース」で欠陥住宅問題を報道します。
そのひとつは添付の映像です。
早稲田の教授も断熱は知らない、防水は知らない!
このようなことで良いのだろうか!
もう1件の方は後で実名を告発しますので、ご期待ください。


ミサワホームという悪夢!

テレビコマーシャルいいよね!蔵がある家だよね!トヨタに買収されたんじゃー!などなどいろいろ見方によっては印象が違ってくるのがハウスメーカーなのだ。

しかし事実はというと、いろいろあるのだ。

プロ野球選手が、何かのゴルフコンペでミサワホームの社長と一緒にプレーした際に、自宅建設を考えていることを相談。すると社長の命を受けた営業担当者が早々に訪れ、計画を開始。

しかし本人希望は鉄筋コンクリートであり、ミサワは木造プレハブなので、「出来るのか」との問いに対して「特建事業部があるから大丈夫」との回答を受けた。

特建事業部とは本筋(木造プレハブ)とは異なる構造や規模の建物の依頼があった際に対応するための部署である。

家が完成し、住み始めてすぐ雨漏りが発生、下請け業者が直しに来るも直らず。

私が検査をしたら、防水不良はもちろん、鉄筋のかぶり不足、設計図との相違などが多く指摘された。特に設計との相違は、計画されていたスラブが施工されていないなど、かなり深刻な構造上の問題であった点である。

検査後の指摘事項を伝える席で分かったことであるが、この建築工事は三流の工事業者に丸投げされていたのである。丸投げとは一括で下請けさせることであり、ミサワはほとんど業務に参加していなかったことが判明したのである。

三流業者に何の管理もせずに工事させれば、まともな家など建つはずもありません。

協議の末、この家を土地ごとミサワホームが買い戻すことで解決したのであるが、もし補修工事をしていたとすれば、更に不良個所が明らかになったことでしょう。

 

このミサワホーム現在2件、弊社として裁判のお世話をしています。

もちろん過去にも紛争事例はたくさんあって、本質的にはかなり技術レベルの低い会社であることが分かっています。

現在裁判が進行している物件は2件とも兵庫県にあります。当然2件とも質の違う問題なのですが、この2件が2件ともこのミサワホームという会社の闇部を象徴するかの如き内容となっているのです。

1、超高級住宅を造ったが超欠陥住宅

兵庫県内の高級住宅地に超高級建売住宅を建てて、ある大学の理事長に販売しました。

ところがこの家地盤沈下まで引き起こしており、とうとう建て替えになったのでした。

建て替えと言うことは、少なくともまったく同じ家が建てられるであろうことは当たり前で、その他に施主が要望することに応えつつ、計画を進めればいいのですが、どうもそれがスムーズに行かないのです。原因は、実はこの家が元々違反建築で建てられていたのだと言うのです。よって元通りに復元することが出来ないのだと!

そんなバカな話があるのだろうか、にわかに信じられない話だが、どうやら建て直しに要する費用を安く抑えるための担当者の嘘であったことが分かったのです。

そして建て直してもらった家は、今までは3階建てだったのに3階ではなく小屋裏とされていたりドライエリアが無くなったり、地下の床下に流水があったり、などどうしようもない造りなのです。

このような建物を供給されて、怒らない人は居ないでしょう。

2、超高級住宅地で工事中に隣家を沈下させる

関西の芦屋といえば超高級住宅地です。そして南斜面の雛壇になっており、昔からの石垣擁壁が特徴的な地域です。

そこでミサワホームの下請の業者がよりによってその石垣の根石を抜いてしまったからたいへん!私の依頼者である隣地の庭先にはひび割れが発生し、家は傾き最悪の事態!

ミサワはトラブルに慣れているのか、何食わぬ顔で工事を継続しようとするので、工事差し止めの仮処分申請を起し係争中となっている。

そもそも人のものを壊したら、まず謝るのが順序だろう。その上でどのように直すのかを提案し、折り合いがつくまで話し合うのが普通の企業のやるべきことである。

しかしミサワホームはその普通という感覚を持っていないようである。神戸という土地柄から、土木工事に従事する業者はヤクザの息がかかった輩が多いのはわかるが、そのような業者を敢えて使う必要は無いはずだ。またそのような業者であったとしても悪いものは悪いとして、責任を取らせることは当然であろう。

このような状況に際しても、悪徳弁護士を擁して時間稼ぎをしてくるのである。

 

ミサワホームの構造は木質パネルプレファブ工法と呼ばれるものであって、ツーバイフォーとは全く異なる構造である。

細い木材を格子状に組んで、その枡の中に断熱材を詰め込んで両側から接着剤で4mmの薄ベニアを貼り、プレスしてパネルを造る。そしてそのパネルを組み合わせて家を造るのだが、過去に検査したミサワの建物においては断熱材が入っていないパネルがあったり、このパネル自体がアンカー固定されていなかったり、現場におけるずさんな施工が過去にはよく見られたものである。

ある大学教授の家が雨漏りでたいへんな状況となっていた。ミサワホームは一応補修をするということで、足場を架け部分的に屋根を剥がしたりするのだが、抜本的な補修には至らず、再発するのである。

困った施主からの依頼で建物を見ると、基礎に鉄筋が入っていない箇所があったり、断熱が無いことや、パネルがアンカーボルトに固定されていないなど、考えられないような施工不良が多岐に渡り確認された。

この家は建て直しに近い費用を捻出させることで解決したのだが、子育ての大事な期間を欠陥住宅に捧げてしまった施主の怒りが治まることは無かった。

ミサワホームに限らず、欠陥問題を引き起こしたハウスメーカーの担当者たちは、不思議と皆同じ顔をしているように見えるのである。

もちろん別人格の他人なのですが、皆同じ顔をしているのです。同じ顔と言うか、同じ表情と言った方が適切かも知れない。

皆で嘘を隠しているのか、会社を守っているのか、自分の首を守っているのか、早くこの打ち合わせが終わってくれと切望している顔なのか、しかし私たちからすれば、人間であることを捨てる時の表情ではないかとさえ思える、実に嫌な顔なのである。

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