■「不動明王のお告げ」を授かるための3つの心得
「不動明王のお告げ」を授かるためには、どうすればよいのですか」とのご質問がございました。
そこで、私が心がけていることを「3つの心得」として書き留めておきます。
ご参考になれば幸いです。
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不動明王のお告げを授かるための心得として、平素から心がけることを3つ挙げました。
① 三毒を排し、三業(身口意)を清浄に保つこと。
② 十善戒をよく守り、よく保ち、信心をぶれさせないこと。
※ 三毒(貪瞋痴)や、三障四魔の誘惑に負けないことです。
③ 観想する力を日々高めておくこと。
※ 瞑想を毎日のちょっとした習慣、日課にすることをお勧めします。
もちろん、これだけではありませんが、まずはできることからはじめてみられてはいかがでしょうか。
ある時、不思議な体験をするようになるかもしれません。
2014年の歩き遍路の時に、お大師様から次のような言葉を授かりました。
「私たち一人ひとりには、とても素晴らしい力が秘められている。それを自他共のために、精一杯に生かすことが真の幸せに通じる道である」
【参考】『BLOG KOKEI AMAMIYA』(外部リンク)
※ 護摩祈祷を執り行う日は、早朝から禊を行い六根清浄を念じます。
十善戒とは
十善(じゅうぜん)仏教で善とは楽(らく)の果(か)をもたらす行為をいうが、身・語・意(身口意:しんくい)の三方面におけるその代表的な10の行為が十善である。まず身の行為に関し、不殺生・不偸盗・不邪淫、語の行為に関し、不妄語・不悪口・不両舌・不綺語、意の行為に関して、無貪・無瞋(→瞋恚)・正見(→八正道)がいわれる(受十善戒経、十善業道経など)。大乗の戒(戒律)は、この(十善業道)を基本とする。この反対を、(十悪)(十不善業)などという。
「十善」. 中村元.『仏教辞典苑』第 二 版. 岩波書店,2002,p.483.
十善戒をよく保ち六根清浄、悪い業(カルマ)や三毒(貪瞋痴)によって因果因縁をつくらず、 三障四魔を近づけないように精進することがとても大切です。
不動明王とは

胎蔵界大日如来の教令輪身(化身)とされ、大日如来に代わって人々の煩悩を切り、悟りへ導く役割を担っています。
三毒の煩悩を断ち切る剣と、悪を縛り上げ、人々を救い上げる縄、羂索(けんじゃく)を持ちます。
なお、胎蔵界曼荼羅では、持明院(じみょういん)に位置します。
【参考】『BLOG KOKEI AMAMIYA』(外部リンク)






