天宮光啓ブログ(報恩謝徳)

天宮光啓ブログ(報恩謝徳)

高野山真言宗僧侶 天宮光啓です。

チベットやインド、ネパールなどで修行してきた体験をもとにいろいろと感じたこと綴っております。

また、自身の主催する「やさしい瞑想法」講座に関するご案内・お知らせ等も。

それでは、どうぞ宜しくお願いします。

合掌



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去年の夏、約200㎞を歩いてきた。 ちょうどお盆を過ぎた頃、四国霊場の第31番札所 竹林寺から足摺岬にある第38番札所 金剛福寺までの間を。 第37番札所 岩本寺を無事に打ち終え、いよいよ残り半分、約90㎞先の足摺岬を目指して歩いている時にある不思議な出来事があった。 一匹の赤い色をした小さなトンボが途中、ずっと旅のお供をしてくれた。 昔、お盆の頃になるとご先祖様や親しかった人達が精霊トンボと一緒に帰ってくる。 そういう話を聞いたことがあった。 精霊とは死者の霊のこと。 これまで、母をはじめ親戚の叔父さんや伯母さん、従妹の兄達、また、親友や仲のよかった友人や知人達、皆、私より先にこの世を後に旅立っていった。 どこからともなく現れたその一匹のトンボ。 ある場所を通り過ぎようとした時、錫杖の先に何かに引き寄せられたかのように静かに止まった。 しばらく、じっーとして動かない。 そうかと思えば、また飛び立ち、そして、また錫杖の先へと戻ってきた… 少し調べてみたら、この精霊トンボは正式名を「ウスバキトンボ」というらしい。 寒さに弱いため越冬ができず、卵も幼虫も成虫もみんな、冬を迎える前には死に絶えてしまうという。 じっーとして、なかなか動かないトンボ、ようやく飛び立ってどこかへと思ったら、またぐるっと回ってずっとそばから離れない。 まるで、何かを必死で伝えようとしているかのように、何かをたくそうとしているかのように、そのように感じた。 夏の終わり、海から吹く風も真夏のそれとは少し違っていた。 先に進むと潮騒の音が少しずつ聞こえはじめてきた。 再び錫杖を強く握りしめた。 しばらくそのトンボと一緒に岬を目指した。 観音様のおられる補陀落山を、 観音様のおられるあの岬を、 遥か遠くの先を、共に目指した。 合掌 皆さん、こんにちは。 写真は去年の夏の歩き遍路の時のものです。 1枚目は岩本寺にて。 2枚目はその岩本寺から中村市を経由し、土佐清水市を経て足摺岬の金剛福寺に向けて歩いていた時に「同行二人」してくれた相棒のトンボの写真です。 不思議なことに、このトンボが現われはじめた時から『観音経』がどこからともなく急に聞こえはじめて…、 そして、そのトンボが錫杖の先に止まった瞬間、まるでお寺の本堂にいるかのように、スーっとお線香のほのかおりが辺り一面に広がりはじめ…、 汝聴観音行(にょちょうかんのんぎょう) 善応諸方所(ぜんのうしょうほうしょ) 弘誓深如海(ぐぜいじんにょかい) 歴劫不思議 (りゃっこうふしぎ) 侍多千億佛(じたせんのくぶつ) 発大清浄願(ほつだいしょうじょうがん) 我為汝略説(がいにょりゃくせつ)・・・『観音経』 「ほら、耳を澄ましてみてごらん。 観世音菩薩が、生きとし生けるもの命あるものすべての苦しみや、その悲しみに、そっと寄り添おうとしてくださっておられるよ。 それはまるであの大きな海のように広く、深くて、そして、果てしない。 とても永い時の流れの中で、あらゆる苦しみや悲しみを見続けてこられた。 だからこそ、生きとし生けるものすべての幸せを心から願い、みんなが幸せになるようにと大いなる誓いを立てられた。 これから、その観音様のその大いなる慈しみの心を皆に、そしてあなたに伝えよう、 観音さまのそのお心に触れることができるように、そっと目を閉じて、そーっと耳をすませてみてくだい…」 夏の終わり、秋の足音がすぐそこに聞こえはじめた頃の懐かし想い出。 また、いつの日かあのトンボに会える日が、また皆にもいつか巡り会える日がきっとくるような… それでは、今週末は東京での瞑想会や法話会です。 朝晩とっても肌寒くなってきましたので、皆様方もくれぐれもお風邪など召されませんように。 光啓 九拝 #四国遍路#精霊トンボ#母#親友#出会いと別れ#歩き遍路#足摺岬#竹林寺#岩本寺#金剛福寺#高知#補陀落#観世音菩薩#観音経

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