不幸の三大要素「病気・貧困・争い事」を招く苦しみの根源
皆さん、おはようございます。
昨日、高野山大師教会光寿支部の合同礼拝でした。
次回は、6月23日(金)を予定です。
なお、現在、志を共にする支部会員さんを募集中です。
読経の後に、「三障四魔」の説明をしました。
また、明日の護摩の最後に、さらに詳しく「三毒」(貪瞋痴)に触れてお話しします。
「三毒」(貪瞋痴)とは、最も克服すべき根本的な三つの煩悩をいいます。
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■ 三毒(さんどく)
● 貪は欲望にまかせて執着しむさぼること。
● 瞋は思い通りにならないことに対する怒り。
● 痴は物事の道理に暗く、それゆえに、妄念によって迷い苦しむ無明(むみょう)をいいます。
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こうした三毒は人の善心を害する3種の煩悩(ぼんのう)ということで「三不善根」などとも呼ばれています。
さらに、不幸の三大要素「病気・貧困・争い事」を招く苦しみの根源です。
たとえば、貪(むさぼり)が暴飲暴食を誘発し健康を害する引き金に。
瞋(いかり)は、対人トラブルや争い事、交通事故や訴訟の原因となって精神面や金銭面で苦境に陥る。
そして、痴(むち)は、凝り固まった考え方や間違った物事の見方を生じさせ、簡単に人を信じて騙されたり利用されたりして大切な財産や社会的地位、信用を失ってしまう。
また、自己愛着にとらわれた自分勝手な生き方となって、結果、あらゆる不幸(病気・貧困・争いごと)が次々と襲ってくる原因に。
これはほんの一例にしか過ぎません。
私たちの心が、身体だけではなく、生活面全般において、人生においても、
さらに来世に様々な悪影響を及ぼすことは否定しがたい事実です。
明日の護摩(合同護摩)の時に、また「三障四魔」の説明をします。
※ 当光寿支部の護摩祈祷の”開運”の言葉には三障四魔を降魔調伏し、清めるという意味が込められています。
その際に、こうした三毒の恐ろしさ、克服の仕方などもきちんとお話ししたいです。
それでは、明日の護摩、三学・六波羅蜜、心を修める菩薩行。
三障四魔を払い三毒から遠くに身を離し、
本来の正しい道、正しい生き方を目指して、共に仏道精進。
相互供養 相互礼拝 自利利他
生かせいのち
南無大師遍照金剛
合掌 天宮光啓 / 高野山大師教会光寿支部 事務局
※ 護摩と真言の組み合わせによって三障四魔や三毒を降魔調伏。