先日、急に右足の指に違和感をおぼえた。
もう何年も前から気になっていたこと。
少し無理をしながら歩き続けていると、薬指の付け根あたりがジンジンと痛みはじめる。
以前、病院で診察を受けた。
無理を続けて同じ部位を酷使していると、ひょっとしたら将来、日常生活に支障をきたすようになるかもしれない。
そう告げられた。
この世には、いろいろな苦しみがある。
仏教の「生・老・病・死」や、「四苦八苦」という人生の根本的な苦しみをあらわす言葉がふと思い浮かんだ。
生きていれば不安になること、
心細くなるこ、切なくなること、
気分が乗らないこと、むしゃくしゃすること、いろいろとある。
人生、けっして明るく楽しくて嬉しくなるようなことばかりではない。
しかし、私の場合は心強い味方がいる。
不安になった時にいつもふと思い出す。
それは、これまで苦しいときに支えてくれた周りの人たち、
特に、生き方塾を楽しみに毎回参加してくださる方々、
さらに、私が代表を務める大師教会支部の趣旨に賛同し、共に道を一緒に進もうとしてくださっている方々。
そうした皆の楽しそうな笑顔や、一生懸命に努力する姿が浮かんでくる。
四国遍路には、「同行二人」(どうぎょうににん)という言葉がある。
「同行二人とは、いつもお大師様がそばで一緒にいてくださるという言葉。
だから、お遍路さんにはお大師様がいつもついておられる。
納経をおえられたその後ろ姿に、そっと手をあわせます。
すると、どこからともなく聞こえてくるんです……
南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛……と、」
“同行二人”、それは、まさしく自利利他、相互供養、相互礼拝の助け合い、支え合い、励まし合い、
感謝や尊敬の念、思いやりや、よりそう心。
これからも、不安になること、切なくなること、悲しいこと、いろいろな出来事が起こるだろう。
しかし、私はそうした不安に負けず真っすぐに進んでいきたい。
けっして、ひとりぼっちではない、皆と共に生きていく!!
心を、魂をもっともっと成長させながら皆と共に生きていく!!
人生の同行二人、皆で支え合い、励まし合い、応援し合い、助け合い、
お大師様のいらっしゃる大日の光へと力強く皆と共に進んでいく。
輝かそう、それぞれの命、
燃やそう、それぞれの命の灯(ともしび)、
精一杯に、一生懸命に、
私たちが共に生きた証を、今のこの瞬間に。
生かせいのち
南無大師遍照金剛
合掌