先日の「色即是空」(しきそくぜくう)、
『般若心経』に出てくる有名なフレーズですよね。
「舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識 亦復如是・・・」
仏教には、「空」(くう)という大乗仏教の中核をなす思想がございます。
簡単にいえば、この世の一切のものは何ひとつ存在しているようで・・・存在していない、
存在していないようで・・・、存在している。
と、まぁ大変に難解な教えです(;^_^A
もちろん、「空」(くう)は「無」や「虚」をあらわすものではなく・・・
森羅万象すべての事物・事象が、さまざまな「法則」や「関連性」によって「存在」する・・・
そういった「実体性の本質」を表現する言葉だといえます。
先の台湾渡航では、兄弟僧のご厚意でこうした本格的な禅宗寺院にて・・・
坐禅や瞑想に関する修行などもおこなってまいりました。
この世には、たくさんの苦しみがあります。
死の苦しみ、
年老いていく苦しみ、
病の苦しみ、
別離の苦しみ・・・
煩悩は、業(カルマン)を生み、
さらに、様々な苦しみを生む・・・
「照見五蘊皆空 度一切苦厄」(しょうけんごうんかいくう どいっさいくやく」
すべての苦しみの根源である煩悩を・・・
現世で断ずべき時なのかもしれません。
五蘊は皆、「空」なりと照見(しょうけん)し、
一切が「空」であると看破する。
森羅万象の実相、大日の光り(智慧)に照らされて、
我等、今こそ深く禅定す・・・
合掌