今日は、先月末の台湾渡航のお話の続きを少しUPしたいと思います。
今回の台湾渡航では、最初に台北(たいぺい)の兄弟僧のお寺で、
中盤・後半は、兄弟僧の兄弟子(あにでし)さんがいる台中(たいちゅう)の寺院などでお世話となってきました。
この時期の台湾は、日本の梅雨のように曇りや雨の日も多く・・・
車での移動中、何度かこうしたバケツをひっくり返したような・・・
豪雨にも襲われましたが・・・(;^_^A
こちらは、台中にある「日月潭」(にちげつたん)という幻想的な湖です。
そして、こちらがその美しい湖のほとりにたたずむ「玄奘寺」というお寺です。
今回は、こちらの寺院でも・・・
大変貴重な体験をいろいろとさせて頂いてきました。
実は、こちらの寺名は「玄奘三蔵」(げんじょうさんぞう)という高僧が名前の由来となっているとのこと。
玄奘三蔵は、皆さん方もよくご存知の『西遊記』の三蔵法師のモデルでもあります。
中国・隋の時代に生まれ、唐の時代に活躍した高名なお坊様です。
インドや西域からたくさんの経典を持ち帰り後世へと広く伝えました。
特に、『般若心経』の訳でもすっかりお馴染みですよね^^
今回、こちらの寺院のご住職様の法話を拝聴する好機に恵まれ、
その中で出てきた・・・
「色即是空」(しきそくぜくう)という言葉が今でも心に深く残っております。
「色即是空」(しきそくぜくう)とは・・・
この世の一切、形あるものや事象(色)はそれ自体で何ひとつ存在せず・・・
お互いに深く関わり合いながら、すべてが成り立っている・・・
そういった深い意味が込められている言葉です。
この世の生きとし生けるすべてのものは・・・
お互いに深くつながりあって、それぞれが一生懸命にその「命」をまっとうしている・・・
だからこそ、むやみやたらにそうした「命」を奪ったり、傷つけたり、壊したりしてはいけない・・・
人生には、曇りや雨の日もあります。
でも・・・
その逆に、青く晴れ渡った晴天の日もございます。
誰でも、けっして独りぼっちではありません。
けっして自分だけ独りで生きているのではないのです。
独りだけで苦しみ、悩まないでくださいね・・・
誰しも、けっして孤独では・・・ないのだから、
誰しも、自分だけの「命」ではないのだから・・・
「色即是空」、すべてはつながって・・・
今、ここに、共に存在しているのだから。
合掌