先日、ある方から次のようなご相談を受けました。
「最近、一緒に暮らしはじめた姉のことなのですが・・・
夜中に突然ムクっと起き出したかと思うと、すぐさまキッチンの方へ向かい・・・
冷蔵庫の中にある食べ物を片っ端からクチャクチャと音を立て食べるのです・・・
それも、両手を使わず・・・
食べ物はすべて床の上に散らかした状態で・・・
朝になって、そのことを姉に聞いても全く覚えていない・・・」
実は、以前にもこれとよく似たご相談を受けたことが何度かあります。
俗にいう、「狐憑き」のような・・・
動物霊による憑依の様相を呈しているようにも感じます。
一般的に、「狐憑き」とはキツネなどの動物霊が憑依したことによって引き起こされる精神の錯乱した状態をいいます。
昔から、民間信仰や、俗信などとも大変深い関係があるものです。
また、現代医学ではある原因によって引き起こされる脳機能の障害や脳の疾患、
さらには、「PTSD」のような心的外傷後ストレス障害などが原因となるような心の病気とも捉えられているようです。
いずれにせよ、こうした状態が長期で続くのなら放っておかず
然るべき対処法や処置を早急にこうじた方がよいものと思われます。
少し話は変わりますが、
皆さん方は、映画『 羊たちの沈黙 』をご存知でしょうか。
*注意:画像 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン より引用掲載
ある日、若い女性達が何者かによって次々と殺害され、
その生皮が剥ぎとられるという非常にショッキングな猟奇的事件が発生します。
この冷酷非情で残忍な殺人鬼を
FBIの心理分析官がプロファイリングにより
どんどんと追い詰めていく・・・という内容の物語です。
*なお、プロファイリングとは犯罪の性質や特徴から、
行動科学的に分析し、犯人の特徴を推論する犯罪捜査方法。
主演のジョディ・フォスターや、アンソニー・ホプキンスの名演技もさることながら、
我々人間の残虐性や凶暴性を鋭く捉えた大変興味深い作品です。
この世で一番怖ろしいものとは・・・
我々「人間」なのかも・・・
賢者いわく・・・
私達の心の中には、けっして近づいてはならない深い闇が存在する。
それは、誰の心の中にも少なからず存在する邪悪な世界
その深淵をけっしてのぞき込んではならない
けっして・・・
「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。
あなたが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくあなたを見返すのだから・・・」
フリードリヒ・ニーチェ
合掌