ライフサイクルの各段階に心理的・社会的な危機と発達課題を示したエリクソンの発達漸成説。各段階の危機を乗り越え発達課題を達成できれば次の段階へ進むことができ、できなければその段階に留まるというもの。
壮年期(35〜65歳頃)の発達課題は次世代を育て継承していく生産性。次世代への関心が薄い、もしくはない場合は他者との関わり合いがなくなり、自己満足や自己陶酔に陥り停滞が生じる。俗に「頑固な中年」と言うメンタルクリニックあり。実にわかりやすい表現。ここに留まると老害になるのか。
そして次の段階は老年期(65歳頃〜)。老い。身体的な衰え。人生の終焉がリアリティをもつ。人生を回顧して受け入れていく自我の統合が課題となる。
人生100年時代と言われるようになったが、この説は人間の現実をよく表していると思う。企業経営は悉く人にあり。中小企業の事業承継においても示唆を与えてくれます。