「経営支援を通じて中小企業の成長と発展に貢献する」
これは、弊社、SMECコンサルタンツの経営理念です。
この理念は私が草案をつくり、一緒に創業した役員と話し合って制定しました。以来、私の信条は明確になりました。この理念は、経営判断の拠り所であり、私の精神的支柱として、ときに鼓舞してくれる存在となっています。しかしその一方で、この理念に縛られてがんじからめになり、苦しめられることもあります。悩み、もがくことも。
私は中小企業診断士として一人で仕事をするのではなく、仲間とともにチームで仕事をしたいと考えてきました。
アフリカのことわざとして知られる言葉に次のようなものがあります。
「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければみんなで進め」
一人で取り組んだほうが早く判断し、結論を出せることがあります。しかし、一人の知識、能力には限界があります。「経営支援を通じて中小企業の成長と発展に貢献する」という理念は、一人の力だけで実現できるものではありません。複雑な経営課題に向き合い、より大きな価値をクライアントや社会に提供するためには仲間との協力が不可欠です。弊社には中小企業診断士が3名在籍し、必要に応じて外部の専門家とも連携しています。そして頼もしいアシスタントスタッフがいます。それぞれの知識や経験、異なる視点を持ち寄ることで、個人の限界を超え、よりよい支援を提供する。私がチームで仕事をしたいのは、みんなで協力して、「私たちの経営理念」を実現したいからです。
そして、私たちが支援において何よりも大切にしているのがクライアントとの対話です。
対話とは、私たちが持っている知識や答えを一方的に伝えることではありません。経営者の話に耳を傾け、その言葉の奥にある思い、迷い、不安、そして会社の将来に対する願いまで理解しようとすることです。経営上の問題として表面に現れているものが本当に取り組むべき課題とは限りません。その背後に組織内の関係性や経営者の迷いがあることもあります。私たちは対話を重ねながら、クライアントとともに本質的な課題を見つけ、進むべき方向を考えます。
今、私たちが特に力を入れているのが継続的な伴走支援です。
経営改善や事業承継は計画を策定して終わりではありません。実行する過程では、想定外の問題が起こり、迷いや社内の反発も生まれます。状況が変われば計画を見直す必要もあります。スポット的な支援だけではこうした変化の過程まで十分に支えることはできません。
私が考える伴走支援の本質は経営者や会社と同じ時間軸で歩むことです。定期的にクライアントと対話し、状況の変化を確かめ、ともに考え、一つひとつ実行につなげていくことです。ただし、私たちが経営者に代わって答えを出すわけではありません。対話を通じて、経営者や社員の皆さんが自ら考え、課題を解決し、自走できる組織へと変わっていく。その歩みを支えることが私たちの役割です。
伴走支援はどれだけクライアントに自身の時間を注げるか。時間すなわち寿命。それくらいの覚悟とマインドセットがあってはじめて伴走できるものだと考えています。私自身が経営者として、また中小企業診断士として、長年の支援を通じてたどり着いた考えです。
クライアントとの対話を重ね、私たちもチームで力を合わせながら、一人では越えられない限界を越えて、遠くまでともに進む。これが私の望みであり、真に世の中の役に立つために必要なことだと考えています。







