毎月1回、長岡商工会議所で事業承継の相談員をさせていただいている。昨日はその日。個人事業主の事業承継における手続きについての相談だった。
新経営者が開業届を、現経営者が廃業届を出す。
個人事業主の事業承継における開廃業届について教えることがしばしばある。経営を支援する者にとっては基本中の基本と思われることでも知らない経営者は多い。知ることによって事業承継を進めていけるようになる。
事業承継は法務、税務、経営など関わる分野は多岐にわたる。それゆえか、事業承継というと、とかく支援者も難しく考えてしまいがちだ。しかしその一方で、経営者が悩んでいることは案外基本的なことである場合が多い。昨日の相談ではそんなことをあらためて気づかされた。
さて、個人事業主の事業承継では、従業員の社会保険の届け出などについては新たに提出する必要がある。契約や許認可も原則引き継ぐことができないため、新たに取得しなければならない。法人のように人格が同一でないからである。この点には十分に注意していただきたい。