【椅子が1つだけの美容室】
ぼくは
美容師になりたての頃、どんなに有名でカリスマと呼ばれる美容師の方々のヘアショーなどを見ても、
『自分のほうがセンスがある!』
と、根拠の無い絶対的な自信だけは持ち続けていました!笑
その根本にあったのは、
自分の中での 【反骨心】
『自分は他の美容師とは違う!』『こんな人達には絶対に負けない』『自分のほうが良いものが作れる』
今思えば、
“言うは易く行うは難し”
“思うは易く行うは難し”ですよね……
美容師として若かりし頃の奮闘していた今から約20年前…
朝からは美容室で働き、夜は夜の蝶のヘアメイク、休みは福祉の仕事
そんな日々が続くことになりますが、福祉の仕事を始めたことで自分にとってとても勉強になったことがありました!
夜の蝶のヘアメイクもそうですが、福祉の仕事も“速さを求められる仕事”なんです!
1人1人、ゆっくり丁寧に時間をかけて仕上げるといったことではなく、
とにかく速く仕上げることが求められるだけでなく、当たり前ですがさらに正確さも必要になります
技術的なことというのは、何でもそうだと思いますが、ゆっくり丁寧にやろうとすればいくらでも時間をかけることはできます
しかし、時間をかければかけるほど良いものが必ずしもできるとは言えません!
物としての作品を作るのなら時間をどれだけかけてもいいとは思いますが、
美容師とは対物ではなく、対人、お客様の髪の毛を美しく仕上げる仕事!
時間はある程度必要ではありますが、時間がかかればかかるほどお客様の負担は大きくなるため限度があります。
そして夜の蝶のヘアメイクも1人約20分くらいで仕上げることが求められていました!
当然最初はそんなに速く仕上げることはできないため、その度に自分の不甲斐無さを感じることになります
福祉の仕事でもその都度違いますが、何十人も仕上げるようなこともあるんです
1人目安15人以上やるため、1人10分〜15分くらいでカットを終わらせなければいけないことも!
終わったら次、終わったら次、といったような流れ作業のようになるため、ほぼ水を飲んだり、トイレに行くといったことを忘れるくらいの仕事の仕方です
最初はあたふたして無駄に汗をかきながらやっていましたが、なんとか周りの方に合わせられるように、早く追いつけるように取り組んでいました。
ゆっくり丁寧にやる仕事から、早さと正確さを求められる仕事ができるようになったあとは
海外での仕事を求めるようになります!
日本で美容師として取り組むべきことは、ありとあらゆることを経験したことでのステップアップ!
カットやパーマ、ヘアカラー、縮毛矯正だけでなく
“毛髪理論” “色彩理論” “ヘッドスパ” “ヘナ” “アーユルベーダ” “ヘアメイク” “福祉美容”
国内では美容師としてのことはやり尽くしたので、海外の技術の習得、そして個人での海外で美容師としての経験を求めて……。
〜続く〜