『傷ついた心』は身を隠したい。
人に見られないように。
傷ついた心は何を思って、なぜ隠れるんだろう?
〜傷ついた心の物語〜
小さい頃、何か嫌なことが起こって心が傷つきました。
私:
「私はすごくショックで、自分の足でたつことすらできない。
誰かから攻撃されてもはね返す力なんてない。」
傷ついた心:
「私は私の急所だから、人から見えないようにしなければ、大変なことになるのだ。
よし!隠れることにしよう。」
私:
「そうだ!これは外敵との戦いだから武装するのだ。
『怒り』と『嫌い』と『無関心』の衣をつけるのだ。
これで安心なのだー」
また嫌なことが起きました。
傷ついた心:
「でも大丈夫です!
私は人から見えないはず。」
私:
「『怒り』と『嫌い』と『無関心』で防御あるのみ。
これは強力な武器だ。
防御が同時に攻撃をも兼ねる『交差法』!(空手バカ一代に出ていましたσ(^_^;)アセアセ...)
自分の痛みもどこかへ飛んで行ってしまう。
弱った心も元気に・・・。
私には自尊心がある。
私は強い」
でも嫌なことは、無くなりません。
自分の心が苦しくなって来ました。
私:
「苦しいのは、周りのせい。
攻撃される前に攻撃する。(『非難』という名の攻撃です)」
それでも、嫌なことは無くならないどころか、さらに加速していきます。
私:
「緊急事態だ!
もう自尊心とかそんな余裕こいてる場合じゃない!
今まで周りのせいにして、しのいできたけど、考え直さなければいけないかもしれない。
そうだ!犯人は自分の中にいる!
徹底的に探すぞー、
悪いものはなくすのだー」
と、自分を責め始めました。
こうして、傷ついた心は、ますます怖くなり『見つかったら大変なことになるー!!引きずり出されてひどい目にあう〜』と、ますます隠れて、身代わりを立てるようになりました。
こうして急場をしのいで、隠れ続けて来た傷ついた心・・・
でも、もう戦いはとうの昔に終わっていた。
ずっと戦い続けていると思っていたのは、幻想。
傷ついて弱くなった心が、誰かから『自分の弱点を攻撃される』と強く思い込んだから。
『弱さ』は『強さ』
本当は傷ついても、弱くなんかなってない。
明るい光の中に出して、温かいおもてなしをしてあげよう!
傷ついた心:
「なんだか照れるなあ・・・」