ただいま地球10周目☆ゆるゆるバックパッカーのタビ日記 -14ページ目

ただいま地球10周目☆ゆるゆるバックパッカーのタビ日記

総移動距離:387,523Km 
地球約10周分 53都市、21カ国制覇中
旅を初めてあれから13年
キオクをキロクに♪ 

①死ぬまでに一度は行くべき絶景や世界遺産
②海外でのトラブル発生!こまった時の対処法
③旅行日記  などなど

海外で役立つ情報をお届けします。

この旅行記は2007年のお話。
私の旅の中で中国は何かと、トラブルが発生する。

①上海ぼったくりバー事件
②上海 お茶事件
③北京 白タク事件


でも、それは北京、上海に限った大都市圏のはなし。
中国内陸は大都市圏とは違った姿を旅人にみせてくれる。

それに気づいたのは2007年の杭州の旅からだった。

*若さ見られる2007年mixi 日記をそのまま再現。

それでは、リアル旅行記をどーぞ。

■■■■

典型的な地方都市の杭州にANA929便は定刻通り到着した。バッケージのP/Uレーンも1つしかない程のこじんまりとした空港内は何処となく年末のあわただしさも感じさせないほどにのどかだった。

遂にこの地に降り立てた・・・感動と激動の年を締めくくるにふさわしい地なのかを自問自答しながら、入国審査を通過、荷物もスグに出てきて制限エリアから一般エリアのゲートをくぐった。

辺りを見渡してふと思った。「やばい・・・銀行が無い」と。
そう、通常ではゲート近くには何処の空港にも銀行があり、
旅行客はそこで両替を行い、市内に向かう。が・・・この空港には無かった。

そこにふと、広州での「銀行開いてない事件」が頭をよぎる。
「そんなはずは、まだ、お昼の12時だ」と自分に言い聞かせ、
到着フロアに無ければ、出発フロアにはあるはず!!とタクシー・ホテルの客引きに「不要!」と言い、出発フロアにあがる。

DEAPRTURE LEVEL をくまなく探してみると、角にこじんまりと
銀行があった。その雰囲気は北京、上海とは異なり、本当にのんびりした雰囲気。まぁ、焦っても仕方が無いので、そこは、流れに乗りつつ気長に待ち、中国元を手に入れる。

その後、エアポートバスに揺られて30分、杭州駅に到着。見かけは、新しい綺麗なビルだが、中は中国のほかの駅とは変わらない。去年のマレー鉄道で予定日に切符が売り切れていた教訓を活かし、今回は最初に1月1日に移動する電車のチケットを購入。

それにしても、中国は人が多すぎる。これは、大都市のみならず、地方都市でもいっしょなんだ。・・

中国の駅は切符が無いと中に入れない、また、駅構内にも待合室があり、そこが開放されるのは列車出発の2時間ぐらい前。せっかちな中国人は早めに駅に到着して、駅の外で待っている。だから、駅の前には人が多いと聞いた事がある。

家族連れ、カップル、故郷に帰る人、それぞれの目的があって駅で待っている。その他、本当に家が無いホームレス、物乞いの方々も同じ様に駅に寝泊りをしている。屋根がついていて、人が集まる→食べ残しが必ずごみ箱にある→餓えをしのげるからだという。

そんな人ごみを後にして、駅から事前に眼をつけていたホテルまで車で10分の所、徒歩で1時間ぐらい?歩くことにした。昼間であれば、地図を頼りに大体の方角を確認して、そこに向けて歩くようにしている。歩く事によっていろんなその土地の情報を入手できるからだ。この杭州は本当にのんびりしている町だなぁと思った。

上海の様に都会的では無いし、北京の様に巨大な街の雰囲気は無く、何処となくほのぼのとしているように感じた。年末の準備に追われている人や、のんびり道端でマージャンをしているおじさん。それにあわせてクリスマスツリーと新年を祝う飾り付けがアジア的な雰囲気を演出している街並みを歩くと30分、ふと、そこに巨大な湖、「西湖」が姿をあらわした。

「上有天堂、下有蘇杭」 

天上に楽園があるなら、地上には蘇州、杭州があると歌われたり、中国4000年の歴史の中で14人の皇帝がその美しさと運河の利便性により都を置いた杭州のシンボル「西湖」はとても美しかった。

見る角度、時間帯によっても様々な姿を映しだしてくれる「西湖」に雄大さ、神秘的なものを感じ、私は言葉を失ったのでした。(続)
~緊張のチェックアウトの巻~
ロビーに降りると総支配人が待っていた。こちらだ!と手招きをしてくれた先には韓国人団体客が居た。私はそこに紛れ込み、ツアーガイドと思われる男性のに導かれる集団とともにホテルの入り口から外に出た。

奴らとの距離は数メートル、心臓が今にも止まりそうな状況下、息を殺して前に進む。奴らが一人ひとりの顔を確認してるとも限らない為、極力目線は正面だけを見つめながら進んだ。


~息を呑む空港迄の移動~
タクシーで行こうか、地下鉄+リニアを使用しようかかなり悩んだが、この状況下、流しのタクシーで運転手がグルである可能性もあり、運転手と密室になるタクシーはリスクが高いと踏んだ私はあえて人目がある公共交通機関を利用した

もし、万が一、つかまった場合は携帯の防犯ブザーを鳴らし、人目をひく。すると当然、公安がやってくるからやつらも手を出せないと考えたのだ。

途中迄韓国人の集団に紛れ込み、地下鉄の駅方向へ私は1人方向を変え、早足で歩き始めた。

奴らは・・・追ってこない。どうやら気づかれていない様だ。

第一関門はクリアしつつも何処に奴らの仲間がいるかわからない。私の体内の鼓動は激しさを増している。この緊張した状況、周囲にいる中国人が全員怪しく見える。

手には汗をかきながらも携帯電話を持ち、いつでも防犯ブザーを鳴らせる状況にしてある。

周囲に警戒をしつつ地下鉄の駅に到着、慣れた手つきで切符を買う。
ちなみに、切符を買う際、旅行者は無防備になる。販売機の前でお財布を出して・・等とやっている国は日本だけである。

右ポケットには地下鉄代、左ポケットにはリニアの交通費を分けていれ、直ぐに切符を買える様にした

何かあった際に直ぐに逃げられるよう、改札階へのエスカレーター付近、駅員がいる付近で電車を待つ。

電車に乗ってからもリニアの駅までは7駅ほど、あえて座らずドアの近くで周囲に気を配りながらも手には携帯を持ち続ける。

乗り換え駅では足早に改札を出てリニアへ駆け込み乗車。
時速430KMを出す上海のリニアモーターカーはまさにこの地を一刻でも離れたい私の心情そのものであった。

~上海国際空港にて~

リニアモーターカーに乗って7分。その新型車体は静かに空港駅に滑り込んだ。
最後の難関である空港だ。ここを抜ければこの状況ともおさらばだ。

上海 浦東空港の空港内は何回も着ているので私にとって庭同然。
何処に何があるのかも把握済みだ。

あえて出発ロビー内部には向かわず、出発フロアの出口から外に出る。
外は市内から到着するタクシーやバスがひっきりなしに到着する。

JALのチェックインカウンターがある入口迄来ると、そこにはバスから降りてくる日本人観光客の団体の集団に紛れて内部に入り、カウンター迄向かった。今度は日本人観光客に紛れていくのだ。

ここまでくるとお分かりだろうが、この状況下、単独の行動はリスクを伴う。また、私の顔が相手にわれている分、集団に紛れて行動したほうが目立たないのである。

この団体は関西へ帰る様である。関西弁がひっきりなしに飛び交う中、どうにかチェックインを無事に済ました。

~出国審査場 最後の戦い~

カウンターを後にした私は、あたりを警戒しつつも、急ぎ足で出国審査ゲートに向かう。いつもであれば、ゲートの外にある上海マッサージのお店で時間をつぶすのだが、今はそんな余裕は無い。

その時、ふと視線を感じた。
私がその視線に眼を向けると、男はおもむろに携帯電話をかけ始めた。

ま・・まさか!表情が強張ったが・・・
と思いつつもここでとまる訳にはいかない。

急ぎ足を駆け足に変えた私は一目散に出国審査場の入り口へ滑り込んだ。

この状況を遠めから見ていた飛行機に乗り遅れそうな日本人観光客と思ったのか審査場の受付の人は私のチケットを見るなり、「大丈夫!まだ時間あるよ」と日本語で答える。

どうにか、ボディチェックゲート迄来た時にあの会話がよみがえった。
それは今朝ほどの上海の日本大使館に電話した際・・・

「確かにぼったくりバーではあるが、金銭を払っていないと言う事はお店側があなたの飲食に関して訴えてくるケースもあります。」

もし、連絡をされていた場合、出国できないんじゃない?と一抹の不安が私の脳裏をかすめる。

しかし、ここで出国しない訳には行かない。退路は既に絶たれている状態だ。「これはもう進むしかない。ゲートの向こうには日本が待っている。」と半ば腹を括った状態の中、

審査官:「Next !」

列の最前列に並んでいた私が呼ばれた。緊張した面持ちで進み、パスポートと航空券を審査官に渡す。

中国語で審査官が何かを呟く・・

いつもであれば、何気ないこの旅の1コマだが、今回は異なる。
数分が数時間にも感じられる。

この先には日本が待っている。

審査官:「How About Stay in shanhai? First Travel ?」


不意に審査官が話かけてきた。
10年の旅行人生の中で、出国審査官に話しかけられることなど皆無であった。なぜ、このタイミングでと思いつつも私は動揺せずにこう答えた。

私:「Very Nice! I Love Shanhai!」

審査官:「Oh! Thank you Have a nice Travel!」

と審査官はパスポートと航空券を返してくれた。

そそくさと審査場を後にした私は思わずガッツポーズをしてしまった。

出国審査場を通過した私に空港の滑走路を照らす太陽の光が出迎えてくれた。同時にそれは私の心にも安堵とこの状況下を私自身で切り抜けた達成感を届けてくれた。

それにしても・・
なぜ、審査官は私に話しかけてきたのだろうか?

タバコの煙が宙を舞う中、その答えは直ぐに見つかった。
私のパスポートが更新したてで、今回の旅行のスタンプしかなかった点、駆け足で審査場に額に汗をかいていたのを見て、初めての旅行で緊張・戸惑いながらここまで来たんだろうと思いやりから私に言葉をかけてくれたんだろう。と

私は2本目のタバコに火をつけながら、旅行者を騙すやつらもいえれば、この様に思いやりで接してくれる人もいる。それが旅の醍醐味であることを改めて感じていた。

そして、バックパッカーである以上、いや、日本を出た以上は自分の身は自分で守ることの大切さを改めて噛み締めた瞬間でもあった。

あの出国審査場で眼があい、携帯をかけた男性は何もだったのであろうか?(終)

~Special Thanks~
真夜中にも関わらず、今回の件で私の相談メールにのってくれたバックパッカーの皆様、そしてホテルの関係者の皆様、本当にありがとうございました。

後日、総支配人宛にお礼のメールを出しました。
しっかりお返事も頂いて、本当に安心できるホテルだと思います。

もし、上海にご旅行の際はぜひ、HOWARD JOHNSON PLAZA SHANGHAIを
ご利用ください。

http://hotels.his-vacation.com/jp/jp/HotelDetail/SHA00025.aspx

有事の際のしっかり相談にのってくれます。
まぁ、これをみたら、気が進まないよね(笑)
時計は朝7:00を指していた
ホテルの正面にある公園では太極拳をしている中国人の集団が見える。

結局、この緊張した状況下、深い眠りにはつけなかった様だ。
私をコーヒ-を飲みながら、今一度この状況下を抜け出す計画の各フェーズに
分けてあらゆるケースを確認をした。

①ホテル下に今現在、奴らがいるかどうか
②チェックアウト後の空港までの移動手段
③空港到着時
④航空会社でのチェックイン
⑤出国審査

①~⑤を確実にクリアしていかなければ、おそらく日本への帰国は無と考えてよい。

現状確認の為、数時間ぶりに変更してもらった部屋からロビーに降りてみる。エレベーターがロビーに到着した際、総支配人が私に気づいて寄ってきた。

総支配人:「おはよう、よく眠れたかな?ロビーの前には奴らは居る。気づかれない様にチェックアウトをする必要があるね」

と・・小声で伝えてくれた。なんと、奴らは待っていたのである。一気に血の気が引いていく顔色を見てか、総支配人は続けて言った。

総支配人:「私にいい考えがある。まずは先にチェックアウトを済ませてくれないか?」と言われた。

ここまで親切に対応してくれたホテル側に対して私の中ではホテルに対しての不安は消えていた。英語でその内容を聞き、チェックインを例外的に先に済ましてもらい、再び自分の部屋に戻った。

部屋に帰ると時計は上海にある日本大使館に連絡をした。昨日の夜、電話をかけたが時間外で転送されてしまったので、念の為連絡をすることにしたのである。

自分が置かれている状況を説明するのにはもう慣れた。ポイントだけ伝えると「確かにぼったくりバーではあるが、金銭を払っていないと言う事はお店側があなたの飲食に関して訴えてくるケースもあります。」と余計な一言を伝えてきた。

おまけに、どうにか空港迄同行してくれないか?とお願いをすると、これはキッパリ断られてしまいました。使えない・・・所詮、お役所仕事で気にはかけてくれるけど中身が伴っていないなぁと思った。

ここまで来ると、頼れるのは自分のみ。自分の力で空港迄戻ると決心をした瞬間でもあった。

総支配人が先ほど話した内容も計画に入れ、作戦決行の10分前、私はおもむろに髪の毛を掻き揚げオールバックにしてサングラスをかけた。(続)

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次回、最終回です。(笑)