ただいま地球10周目☆ゆるゆるバックパッカーのタビ日記 -15ページ目

ただいま地球10周目☆ゆるゆるバックパッカーのタビ日記

総移動距離:387,523Km 
地球約10周分 53都市、21カ国制覇中
旅を初めてあれから13年
キオクをキロクに♪ 

①死ぬまでに一度は行くべき絶景や世界遺産
②海外でのトラブル発生!こまった時の対処法
③旅行日記  などなど

海外で役立つ情報をお届けします。

恐る恐るドアに近づくと、黒のスーツを着た男性が立っていた。
胸にはホテルのネームをつけている。

息を切らせながら男性は自分がホテルの総支配人であること
これから私を安全な場所に連れて行く旨を伝えた。

私はドアを開け、公安と話している旨を総支配人に伝え
状況を説明してもらった。そして電話を終えると・・

総支配人:「このホテルは絶対に安全だ。ホテルの名前にかけてあなたの
安全を約束する。移動の準備をすぐにしてくれ!」

私:「あなた方のご協力に感謝します。」

数分で荷物をまとめ、人影に全神経を集中させながら総支配人とともに
エレベーターに乗り込み、ホテルの最上階を目指した。

用意された部屋は予約した部屋よりグレードがさらに上で安全性も
さらに高い。安心して眠ってください。と紳士的な総支配人は私に伝え
部屋を後にした。

再び、1人になった私はタバコに火をつけ、2つの事考えた。

1:話が出来過ぎていないか・・・
HISで期間限定ディスカウントで1泊1万円程度のホテルで2泊しかしてない滞在者に
ここまで親切にしてくれるのか?ここまで中国人が親切とは思えない。
ひょっとしてホテル関係者がグルなのでは?!

2:ひとまず、身の安全はホテルにいる間は確保された。次に問題なのは
明日、やつらが待っていた時、どうこのホテルから出るか?帰国便を押さえられている。明日空港でやつらが待っている可能性は無いか?

タバコの本数だけが増えていく。この2つの点を考え始めてから10分弱
私は決断をした。

1のマイナス思考を捨てた。この状況下でマイナスを考えればきりが無く、こうしてホテルにたどり着き、ホテル側の協力を得られただけでも幸運なのだ。であれば、脱出計画を練った方がまだ少しは気分的にも楽であり、現状に即している。そして2を考える方が前向きな思考ができると判断したのである。


2を考えるあたりさらに2つの事を深堀しなければならなかった。
①ホテルからのチェックアウト時の方法 ②空港での対応

仮にホテルから出れたとしても空港で捕まり、連れ戻された場合はイコール
「死」を意味する事になる。まずはガイドブックに載っている現地の各航空会社のオフィスに電話をしてみる。帰国便がわれている以上、変更を
考えたのだ。

しかし、時間は既に23:00を回っており、どのオフィスも営業時間外の中国語のメッセージが流れるだけであった。この時間ではさすがに営業しておらず、私はこの線を諦めた。そして次に考えたのは第三国を経由して日本に帰ること。(例:上海→韓国→日本)

結果、高くつくが生命にはかえられない。いつしか私の判断軸はこの部分に変わっていた。第3国経由でも今の時間では航空会社は営業時間外なのでひとまず②の件は置いておくことにした。(明日空港に着ければそこで第3国行きのチケットは当日でも買える為)

そして、一番考えなければならない①ホテルからの脱出方法を考えた。

この頃になると、私の携帯電話は頻繁にメール着信の音色を奏でた。
ホテルに戻ってすぐ、旅仲間に状況を伝えてアドバイスをお願いしていたのである。日本時間では日付が変わっているにも関わらず、沢山のメールが届いた事は一生忘れ無いであろう。

大きなホテルにはロビーのほかに非常用の出口が必ずある。そこから出る・・相手の意表を突いて、すぐにチェックアウトして空港に向かう・・
大使館や公安に明日の朝空港迄同行してもらう・・等様々なアドバイスを
頂いた。

それらを読み、何回も考えながら私の中で一つの脱出計画が出来上がった。その時、時計は深夜02:00を指していた。(続)
好評の上海旅行記2010、皆様コメントありがとうございます。

本日はこの状況下の対策編をお届けしますが、あってはならない
突然の海外での有事の際、ご参考にしていただければと思います。

では・・どうぞ(笑)

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「さて・・この状況をどう抜け出すか・・・」

まず考えたのが当然、この状況を一人で抱え込むのは不可能なので
地球の歩き方の後ろのほうにある「治安と安全対策」のページ

似たようなケースがないか、その時の対策をほかの旅行者はどうして
いたのかを探してみることにした。

すると・・公安、日本大使館の電話番号が書いてあった。
普段は気にとめないのだが、今回ばかりはケースが異なる。

そもそもガイドブックを持ち歩かない私だが、今回はなぜか?最新版の
ガイドブックを空港で購入していたので、役に立った。

まずは日本大使館へ連絡してみる。
すると・・

「本日の営業時間は終了しました・・」の悲しいメッセージが中国語で流れる。愕然としたが、電話は最後まで聞くものです。「緊急の場合は電話を転送するので0ボタンを押してください」とのアナウンス

すると電話が転送され、日本人が出てくれた。
女性の担当者現在の状況を伝えるとやはり、危険度は高い状況らしい。

ホテルの前で待ち伏せされてる。部屋NO・帰国便が割れているということは
明朝まで待っているケースもありうるので至急、公安・ホテルの方に相談をして
身の安全を確保してください。朝一、9:00に上海の大使館が営業を
開始するので優先度高めで申し送りをします。また、朝9:00にかけてくださいと親切に対応してくれました。

朝まで待ち伏せ?!と私の中での不安はさらに広がる。

次に大使館の方のアドバイスにしたがい、ホテルの内線電話「0」を押しオペレーターに電話をかけた。大使館の時と同じ様に状況を不安な声で伝えると

オペレーター「大丈夫だ。あなたの安全は私たちホテルが守る。このホテルのセキュリティは上海一だ」

私「ありがとう。あと、部屋番号が相手に知らている。もし、ほかの部屋に空きがあったら、移動させてくれないか」と頼んでみた。

すると・・・

オペレーター「OK,対応する。この事は私と総支配人しか知らない。安心して
ただし、10分以内に総支配人が向かうからそれまでは部屋の中にいてください。絶対に外に出ないで誰か来ても出ないで・・」

旅行前、いつもの様に安宿に泊まろうか、ゆっくり高級ホテルに泊まろうか
考えたすえ、こちらのホテルを選んだ事が吉に出た。かなり心強い対応で
私の不安もちょっと少なくなった。

そして、内線電話を置くと次に公安に電話をかけた。
安心してとは言われたものの、さすがに中国。不安が0になった訳では
無い。

しかし、ここで壁にぶつかった・・・

中国語なんだよね・・当然のごとく。しかも上海語でなまりのある・・
どうにか聞き取とり、こちらの状況を伝えようとしたが、思うように
伝えられない。

その時だった。来客を告げる部屋のチャイムが鳴り、私の鼓動は一気に
激しさを増した。

なぜなら、ホテルの内線電話を置いてからまだ数分しか・・経っていなかったからだ。頭の中に様々な思いが駆け抜けていく・・

まさか・・・・(続)
車窓には上海の夜景が綺麗に映っていたが、わざとだろう・・
狭い道をしきりに車は走っていた。

こんなところで降ろされて拳銃なんか出てきたらたまんないな・・
と思えてくる。これも不安にさせるテクニックのうちのひとつなの
だろうか

そんな景色を私は見ながら、脳をフル回転させていた。

なんとかこの状況を逆転せねば、明日日本にも帰れず、生命も正直危ない。数分後2つの選択肢が脳裏に過ぎった。

ケース1:カードで支払いを行い、直ちにVISAへ連絡。そのカードを無効にする
この場合、カード会社に全額かぶってもらう訳だが、カードをきった後にサインをする場合、筆跡を特定できない様に聞き手と逆の手で書かなければならない。奴らに怪しまれる可能性、危険度200%以上のあの場所に戻るだけでもリスクが高い。

ケース2;ホテルに戻った際、日本大使館・公安・ホテルに相談して対策を聞く。この場合、ホテルの部屋まで奴らが来たらOUT

これ以上は・・浮かばないと思った時、さっきの店長の言葉が脳を過ぎった。

店長:「3人は下で待っている・・カードを取ってくる・・」

この言葉を思い出した瞬間、この状況から脱出するより具体化した道筋が私の中で浮かんだ。

数分後・・ホテルの前に車は到着した。
私はわざと丁寧に・・

私:「わざわざ私の為にすまない。1分で取ってくる。」
男:「Go! Give you Five Minitue」

車を降りると一目散にそこから離れ、ロビーに向かった。
男たちは・・・ついて来ない。

この状況は私に差し出された蜘蛛の糸とも言えよう。
急いでロビーを抜け、エレベーターに乗った瞬間・・糸はさらに太く
なった。

行き先階を選ぶ際、宿泊客のセキュリティを考えてカードキーを入れないと
その階に止まらないのだ。

これで奴らは上がってこれないのか?!と少々不安ながらもそう思った

なぜ、不安かと言うと、基本中国はお金さえあれば何でも有りの国
ホテル内部に奴らの手下がいてもおかしくないのだ。

6Fについた際、周囲の気配に全神経を集中させながら部屋に戻った。
そして、タバコに火をつけ、状況を整理した。

概要:ぼったくりバー被害

金額:日本円で17万円

現在の状況:カードを取りに部屋に戻る。下には男3人待っている。
      中国なのでホテルに手下がいる可能性大

把握されてること:部屋NO、ホテル、帰国便の便名


「さて・・この状況をどう抜け出すか・・・」(続)