夫は C 型肝炎である。

それがわかったのはちょうど10年前。いつ感染したのかはわからない。子供の頃の予防接種くらいしか思い当たらないが、はっきりしない。


以来、インターフェロン治療を4度繰り返してきたが、ウィルスは消えなかった。


去年、満を期して出た3剤併用治療で、初めて一時的にウィルスが消えたが、すぐに再燃した。


どの治療時も本当に辛かった。辛いのはもちろん夫だけど、傍で見ている私もどんなに辛かったか …

ことに、初回治療時は悪夢だった。当時は1年近い期間、週一回の注射と飲み薬の服用。副作用がひどかった。抗がん剤の副作用に似たものがあった。どんどん痩せていき、食欲不振・不眠・脱毛・倦怠感・そしてうつ状態に。これが義母の認知症が進んだ時期と重なり、家庭は崩壊寸前、子供たちにも本当に辛い思いをさせた。


そして今、インターフェロンを使わない、飲み薬だけの治療を受けている。

これは「夢の新薬」だという話。

84日間一日一回できるだけ同じ時間に薬を1錠のむ。それだけで、ほぼ100パーセントの人のウィルスが消滅するらしい。副作用もほとんどない。

今までのあの苦しみは一体何だったのだろう、と思わずにいられない。もっと早くこの薬が出ていればという気持ちと、この薬に間に合ってよかったという気持ちが半々だ。

 

さすがに薬価も高く、当初よりは下がったものの、今は一錠5万5千円。ただし国から補助が出るので夫の場合はひと月に最大2万円の自己負担ですむ。ありがたいことだと思うけど、そもそも B 型・ C 型肝炎の蔓延をゆるしたのはこの国の行政の怠慢なのだ。

100パーセントの効き目と言われても、安心はできない。

 これは薬を服用している間の数字であって、その後また再燃があるかもしれない。もしそうなったら、薬に対して耐性ができたということで、もう打つ手がなく、それが怖い。


どちらにしても、先のことは考えずに今はただ薬を飲み続ける。ウィルスが消えれば、肝臓がんを発症する確率がぐっと下がる。

製薬会社にもらった、この「服薬道八十四次」の絵に毎日せっせとシールを貼る夫の姿に、なんとか今回で治療が終われるようにと祈っている。

先日母の一周忌を終えました。

今月終わりには父の17回忌がやってきます。


49日が過ぎ、相続手続きを終え、そして一周忌も…

言葉にならないくらいの寂しさが押し寄せてきます。


親はいつか先に逝くものだし、決して早い年齢でもなかったんだけど、それでも寂しいものは寂しいのです。

かつて、父方の伯母がやはり高齢で亡くなった時、その娘である私の従妹がうつ病を発症しました。

今なら彼女の心境が手にとるようにわかるのです。

彼女はそのまま数年うつ病と闘い、50代の若さで突然逝ってしまいました。


私はたぶん大丈夫。

元々ドライで切り替えの早い性格なので…