逆流性食道炎(胃食道逆流症)の整体治療例
患者=Mさん-35才-男性-会社員の症例
◆ 整体治療後の内視鏡検査で炎症の消失が確認された症例より…
当院が開発した「下部食道括約筋テクニック・他」で、様々な治療に抵抗性の逆食患者さんに対応しています。
Mさんの症例解説の前に・・・
◆ 逆流性食道炎の直接の原因は…下部食道括約筋の筋力低下
だから、その筋力を回復する!!
下部食道括約筋が食道への胃酸逆流を防いでいます
逆流性食道炎の原因として「加齢、過食、高脂肪食、肥満等による腹圧上昇…」が言われていますが、直接的には「胃酸の逆流を防いでいる下部食道括約筋の筋力低下」が、最終的-直結的な原因です。
ですから当院では、下部食道括約筋の筋力を回復する整体治療によって胃酸の逆流を阻止する事で、逆流性食道炎の治療に対応しています。
制酸剤などは胃酸分泌を減少させますが、決して「ゼロ」にはならず、ある程度は常に分泌しているので、当治療法が根本的な解決策になるのでは、と考えています。
下部食道括約筋を直接施術して筋力を回復し、胃酸の逆流を阻止する根本治療です
◆ Mさんの症例解説の概略…
下記の解説文-全文は少々長めですので、 ここでその概略を記します。
それを踏まえて読まれると、下記解説文-全文が分かりやすくなると思います。
・Mさん(35才-男性-会社員)の症例-概略…
1年前より逆流性食道炎に罹患したMさんは、半年前から制酸剤・他の治療が全く無効となり、重度の「みぞおちの痛み、胸やけ、呑酸、喉の痛み、ゲップ」に見舞われていました。しかし、胃酸の逆流を阻止する「下部食道括約筋」の筋力を回復する整体治療」で、その全ての症状が解消し、その後の専門医による内視鏡検査では、担当医より
「この状態であれば制酸剤等の治療の必要も無く、完治しますよ」
と太鼓判を押されるほど、食道の炎症が解消していた症例です。
やはり逆流性食道炎の根本治療は「下部食道括約筋の筋力回復が決めて」と感じた症例でした。
それでは、長文ですが、Mさんの治験例解説-全文を、よろしくお読みください。
下記解説文で不明な点やご質問は当院お問い合わせHPか、お電話 (06-6180-6880) にてご相談ください。
尚、逆流性食道炎の総合案内はこちらをご参照ください。
◆ 患者Mさん=35才-男性-会社員の症例解説文-全文
整体治療後の内視鏡検査で炎症の消失が確認された症例より…
① Mさんの病歴・・・食道粘膜がひどい炎症状態に
患者Mさんが重度の「みぞおちの痛み、胸やけ、呑酸、喉の痛み、ゲップ」などに見舞われたのは1年前からだそうです。それまでは食欲旺盛で何でも食べ大いに飲み、この様な病態とは無縁の健康状態だったそうです。
某病院で逆流性食道炎と診断され、そこで処方された制酸剤による治療で一旦は逆流性食道炎の症状が改善したので病院で処方されていた「制酸剤」を中止したそうです。しかしそれからしばらくしてから、当初の症状よりも数倍も強い症状が突如として発症したそうです(☚半年ほど前)。
再度、病院で制酸剤などの処方を受け服用していたそうですがほとんど改善しないので、2か月前から鍼灸院で逆流性食道炎の治療も受けているそうです。
そんな中で当院のHPをご覧になり、当院にも受診される事になりました。来院時、病院での内視鏡動画をMさんは持参していたのでそれを拝見しましたが、胃食道接合部=噴門(下部食道括約筋)は大きく口を開いた状態で、食道粘膜がひどい炎症状態にありました。食道裂孔ヘルニアは認められず、バレット食道には至っていないとの事でした。
びらん(炎症)のある胃食道接合部
② Mさんの診察
・Mさんは、数か月前に一旦治まっていた逆流性食道炎の症状(胸やけ、呑酸など)が病院の薬によって改善していたにも関わらず、服薬を中止すると以前より数倍も激しく悪化し、薬を飲んでも苦しい状態が続いている病歴があり、そのトラウマもあってか多少神経質な状態になっていました。
・就寝中にも2時間に一回程度は胸やけや喉の痛みなどで目が覚めるそうで、不眠による疲労感-集中力低下も訴えておられ、「寝るのが怖い・・・」とも仰っていました。当然覚醒時にも、胃からの逆流症状が強く出るそうです。
・座位でのけぞった姿勢を取ると、みぞおちから胸にかけての痛みが増強するそうです。
・剣状突起2-3cm上方の胸骨部位に著明な圧痛がありました。
・腹部聴診上、グル音は正常でした。血管雑音は認められませんでした。
・腹部触診上、上腹部から左季肋部にかけて著明な緊張と圧痛があり、十二指腸空腸曲、回盲部、腸間膜根にかけても同様でした。腫瘤感や抵抗感、筋性防御等はありませんでした。肝脾腫もありませんでした。
③ 治療目標と整体治療
⑴ 下部食道括約筋の機能を回復させ胃酸の逆流を阻止する
⑵ 十二指腸空腸曲、回盲部、腸間膜根の緊張を取り、横隔膜脚の機能を回復させ横隔膜の緊張を取る
・下部食道括約筋テクニック
・十二指腸空腸曲解放テクニック
・腸間膜根解放テクニック
・横隔膜解放テクニック
・消化管の平滑筋テクニック
・絨毛運動促進テクニック
④ 経過と結果
・症状の改善が見られたのは3回目来院時からでした。
「ゲップが半減し、胸やけをあまり感じなくなった」と来院時に仰りました。しかしその他の症状の改善は確認できませんでした。
・患者Mさんは先述の様にかなり神経質な状態であった事も有り、ご自身の症状を事細かくチェックしている傾向がありました。その事もあってか、その後の症状については各症状ごと別々に一進一退傾向が続きました。しかし全体としては回復傾向が見込まれる状況でした。その結果「就寝時の胸やけや喉の痛みなどで目が覚める」症状は2週目くらいにから改善し、「不眠による倦怠感-集中力低下」などは早期に解消していきました。また、「胸やけや呑酸-ゲップ」もそれに比例して次第に解消していきました。
・胃酸の逆流による「喉の痛み」も次第に解消していったそうですが、それとは別に「候咽頭異常感症(ヒステリー球・梅核気)」も某病院で指摘されていて、その喉の違和感だけが残存していました。そこでその候咽頭異常感症の整体治療も加える事にしました。☚(参照=ヒステリー球(梅核気/咽喉頭異常感症)と整体治療)
・最後まで残っていたのは「体幹をのけぞった時のみぞおちから胸にかけての痛み」でしたが、これも6週目あたりから次第に回復傾向になり、8週目頃にはほぼ解消していました。
・全症状がほぼ改善した段階から、患者Mさんは「制酸剤を少しずつ減らしていきたい」と考えていたそうで、9週目から制酸剤を4分の三、4分の二、4分の一・・・と、次第に減らしていき、最終的に制酸剤をゼロの状態にしました。その結果制酸剤をゼロにしてから4週経っても症状の再発が認められない状態にまで回復していましたので、後は経過観察的に診ていく事になりました。
・この間にMさんは病院での内視鏡の再検査を受けましたが、ほぼ食道の炎症は消失し、
「この状態であれば制酸剤等の治療の必要も無く、完治しますよ」と担当医より言われたそうです。
びらん(炎症)の解消した健常な胃食道接合部
⑤ 今回の症例の概説、、、
◆ 下部食道括約筋の筋力回復、、、それが根本解決につながる
・逆流性食道炎の原因は様々な事が指摘されていますが、基本的には胃と食道の接合部である「下部食道括約筋の機能が減弱」している事が胃酸の逆流に直結しています。従って、何らかの方法で、この下部食道括約筋の機能を回復させ、胃酸の逆流を阻止すればいいのですが、しかし制酸剤では胃酸の量は減っていても、胃酸の逆流そのものを阻止する事は不可能なので、根本治癒につながりません。
・当院の整体治療では、この減弱した下部食道括約筋の機能を回復させる整体テクニックですので、制酸剤で胃酸を減少させる-させないに無関係に、Mさんの様に胃酸の逆流を阻止する事が期待できます。
・Mさんは本症の再発時の酷さからトラウマ的になっていて、こうした心理的な悪影響化もあり少し時間がかかりましたが、Mさんの根気もあり治癒につながったと考えます。
(了)
◆ やはり、下部食道括約筋の筋力を回復する整体手技が大切…
以上が、Mさんの逆食治療例の解説全文です。ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
後日談ですが、治療終了後数か月たったある日、Mさんが突然来院されました。
その時、Mさんが旅行された先の「地ビール」を手土産として持参いただきました。
Mさんは
「ずっと断酒していましたが、大好きなビールを飲むことが出来ました」
と、喜んでおられました。
やはり逆流性食道炎には、「下部食道括約筋の筋力を回復する整体手技が大切だな」
と思った瞬間でした。
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