生活音?騒音? | 城北マンション管理士事務所

城北マンション管理士事務所

当事務所は、首都圏の分譲マンションにおいて、皆様の大切な住居・資産であるマンションの維持保全計画をご提案し、快適な住環境を維持できるよう、管理組合様と一緒に取り組んで参ります。

先日書いた「ゴミ出しルール」と同様に、マンション内でのトラブルで多いのが「音」に関するクレーム。


鉄筋コンクリート造のマンションは、木造などと比較して、確かに遮音性は高いし、最近は建築時に遮音性能の高い二重床にしているとか、または、リフォーム時に床材の等級を指定するのが一般的。


しかし、生活をする上で、様々な音は発生するものである。


ダイニングセットを置く場合は、カーペット等を敷くとか、椅子等に防音ゴムをつけるとか、近隣住民に様々な配慮をしている家庭であっても、深夜のトイレの音を消すことはできない。


集合住宅である以上、構造的なものだから、「音をだすな」「トイレは流すな」とは所詮無理な話し。


子供に「部屋を走るな!」と教育しても、常に守れるわけではない。

下階のご家庭で子供がいれば「うちも同様だから・・・・」となるが、子供のいないご家庭だとストレートに「騒音」と感じてしまう。


マンションは、遮音性はある一方で、管の音など伝わりやすい。


床を通じた音に関しては、それぞれの床材の長所・短所があり、全く「音」が伝わらないマンションは皆無だろう。


コンクリートで造られた建物の中では守らなければならないルールがあり、また一方で、共同生活上の受忍限度もある。


理屈ではわかっていても・・・・というのが実態か?


上下、両隣のお隣さんとのご近所付合いの度合いが、「騒音」と「生活音」の分かれ目になるのかも。


「騒音トラブル」の解決方法は、消防訓練、クリスマス会、納涼会、管理組合総会後の懇親会、町内会のお祭り、等々、居住者間のコミュニティ作りの場を多く作ることが、実は、騒音対策の本当の有効策なのかもしれない。