期末テスト後の授業で「酸化と還元」について学んでいます。
今日は今年最後の「生徒実験」。
「酸化還元反応を確認しよう」というテーマで,
いろいろな酸化剤と還元剤の反応を見てもらいました。
教科書に取り上げられている代表的な反応ばかりですが,
色の変化が典型的なので,
たのしく変化を楽しむことができます。
(その後の「反応式を考える」のは
なかなか難しいところですが…)
まずは過マンガン酸カリウムKMnO4と還元剤の反応。
左から,反応前の過マンガン酸カリウム溶液(硫酸酸性)。
2本目は,硫酸鉄(Ⅱ)水溶液との反応。
MnO4-の赤紫色が消え,鉄(Ⅲ)イオンのうすい褐色がわかる。
3本目,ヨウ化カリウムとの反応。
ヨウ素I2が生じて褐色に。
右端は過酸化水素との反応。
ゆっくりMnO4-イオンの色が消えていくと同時に,
酸素の泡が生じている。
次は,二クロム酸カリウムK2Cr2O7と還元剤の反応。
上と同じ組み合わせの反応。
左から,反応前の二クロム酸カリウム溶液(硫酸酸性)。
2本目,Cr3+イオンのうすい緑色にFe3+イオンの褐色が重なっている。
3本目,ヨウ素が生じているが,Cr3+のせいでやや濃い色になっている。
4本目,デンプン溶液を2滴ほど加えると,ヨウ素デンプン反応が見られる。
右端は過酸化水素水との反応によって,Cr3+イオンの緑色が
はっきりわかる。
最後に,硫酸酸性の過酸化水素とヨウ化カリウムの反応。
ここでは,過酸化水素が酸化剤として働いている。
過酸化水素水(左)とヨウ化カリウム水溶液(右)はともに無色だが,
2つの液を混ぜると(中)ヨウ素が生じて褐色になる。
酸化剤と還元剤の働き方に関しては,
次回説明予定です。
とりあえず,反応をイメージしてもらって,
変化が感じられればと思っています。