- 誰も知らない [DVD]/柳楽優弥,北浦愛,木村飛影
- ¥3,990
- Amazon.co.jp
という映画を見ました。
大学の、日本語の授業の一つでした。
日本の映画ってなかなか見れないので、
日本好きの主人や友達達と、行ってきました。
テーマがこんなに重いとは知らずに・・。↓
実際に東京で起こった話がモデルらしいのですが、
事件はこんな内容らしいです。
一人の女性が、次々と違う男性と5人の子供を作って、
5人目が死んでしまってから、また新しい男性を見つけて、出て行ってしまう。
4人は小さなアパートに取り残され、完全放棄。
4人目の子供(2歳)は、
母親から見捨てられてからほどなくして
食料がなくなって弱っているところに、長男が時々連れてきていた
友人の男の子達に、長男が出かけている間に、殴り殺される。
という実際に起こった話しがテーマだそうで、
見た後と、次の日半日欝になりそうでした。[m:57]
誰か見た人いますか?
ドイツ人のコメントって、日本人と
全く違ってて、それも面白かったです。
「子供が、長男だからということで、
下の弟や妹達の面倒を見るのがすごい」
とか、日本だと、家制度とか、
長男が面倒見なさいよ、っていう雰囲気が普通なのが
ドイツでは普通ではなくて、この映画のテーマに
なってる部分より、もっとそのほか、カルチャーショックが
多すぎて、ドイツ人には、視点がぼやけたかも?
育児放棄しちゃう母親、本当に、
子供がまるでペット以下扱いというか、物のように子供を扱っていて・。
なんだか、この母親も、この連鎖にはまっちゃってる
子供も、こんな母親を育てた親も、その親も、
運が悪くて、弱くて、強くなる方法も分からなくて、
自分のしてることがどういうことなのかも
分からず、知ることすら知らず、映画はかなり
美化されてたような気もするけど、
実際起こった事件の悲惨さを思うと、どうしようもなく悲しい映画でした。
子供達が階段を使って、じゃんけんをしながら、
パイナップル、とか、チョコレート、とか
遊んでるシーンで、かなーーりやばく、
日本が懐かしくなりました。
東京で勉強してた日本人の友人といったのだけれど、
「東京の山手線で、ぎゅうぎゅうに
人の波に押される毎日で、
あれを全員人だと思うと、気持ち悪くて
やってられないしなーー。
人が多すぎて、人に無関心に
なったり、人を物扱いするようになっちゃうかも。(`・ω・´)ゞ」
と言ってましたが、人を物扱いするようになる人間が
育つのは、世界中どこにでもいる訳で、でも、やはり
大都市に多いような気もしますが、どうだろう?
私が、もし大都市に住むことになって、自分ももしかして
こんな道にまっさかさまに落ちていく可能性もあるのかな、
と想像したりすると、実際すごく恐ろしくなったりしました。
でも、こういう道に落ちるのは、
心底、自分の心のありよう次第、、、とも思います。
死ぬしかない、社会で役に立たない、
必要でない人なんていない、と思うのですが、
弱い人って、強い人のパワーに負けてしまうのは当然で、、。
で、勝手に、自分は、だめだ、必要ないんだ、とか、
なんとか、思い込んでしまったりして。
プラス、自分の周りで起こってる世界って、
客観的に見ることができないから、
それが当たり前だと思っていたり。
例えば、日本の芸術、能や歌舞伎、って、
体が弱かったり、病気だったりした人が
発達させたという歴史があるらしい。
弱い人って、体が弱いだけ、感性も
人一倍強かったりすることもあったり、それで
変な人扱いされたり、感性が強いから、
妙に普通にかわせるようなことも、
かわせなかったりする、のでは、ないだろうか?
どんなに親が虐待しようと、
どっかに出て行っちゃおうと、無関心でいようと、
自分が悪いんだ、とか、親は悪くない、
って一生懸命それでも親を愛そうと
する、もしくは、自立できる、親がいなくても
なんとかなる、という考え方すらできないほど
虐待で弱ってて、両親を信じる、って、
儒教精神アジア人からしたら当然だけど、
ドイツ人からしてみたら、とんでもない
ことなのです。親でも、縁を切って当然。
でも、それも一理ある。
親だろうが、悪いことは悪い、自分は大切な
一人の人間だから、そんな親とは縁も切るし、
これから縁も持たない、とばっさり。
一人一人が神の子で、神の化身は
人間だった。人間であることが神である証拠。
キリスト教のこの教えは、ヨーロッパでは、
救いになっているのだろうか?
実際、虐待する親は虐待するので、
虐待って、実際殴ったり殺されたり、とか
はっきり分かるものだけじゃなくて、
こうやって、無関心と放置で、虐待する親とかも含めて。
こないだヘンゼルとグレーテルの
オペラを見に行って、これも親に捨てられる二人の子供の
話で、音楽もすごくよくって、涙がぼろぼろ出てきそうでした。
演出がまたすごくて、去年実際にオーストリアで起こった
児童虐待の話が、魔女を使うことで暗示されていたり、
子供向けとも思えない内容です。
これは、オーストリアで、既婚者の男性が、自分の娘を
10年地下に閉じ込めて、更に次々とその娘と子供を
何人もつくっていて、奥様も気づいていなかった、
もしくは気づかないふりをしていた?という
聞くだけでもはきそうな事件。
で、魔女が、このオペラの中で、この事件を
暗示させるような、子供を
地下に閉じ込めるシーンがあったり、
この本を読んでいる子供が、天使になって、
ヘンゼルとグレーテルを助けにきたり、
という演出で、音楽のよさもあって、もう涙がぼろぼろ・・。
この演出の気持ちが分からなくもなく、
私も、実際この映画のモデルになった子供に、
今、食べ物をもっていって、はげまして、
どうにかしてあげたくなったりしたのでした。
私は、おせっかいで、多分偽善者でもあって、
誰も助けてとも言ってないのに
こんなことを考えたりしたりしては
迷惑がられて、お前は自分の心配をまずしろって
ことによくなるので、本当に自分のことをまず
かえりみることから始めなければいけないのですが。

でも、祈ることだけでも忘れずに・。
自分という一人の人間も含めて、
世界中のみんなが、幸せでありますように。
色々、また児童虐待のことに思いをめぐらせる日でした。