しずかさんにお返事です | ドイツ,ピアノ日和

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ええとと、しずかさんにお返事です。


あくまで私の意見なので、参考程度に。


スズキメソードは、日本人が西洋の耳に慣れない音楽を学ばなければいけない、という点から見ると、聞いて聞いて、奏法を見て、覚える、という論が、確かに理にはかなっていると思います。特に私達日本人に決定的に足りないのは、音楽を、「聞く量」ですから。でも、楽譜を見て音楽を理解する能力もやっぱりそれと同時に進めるべきです。 私のレッスンでも、子供には、どうやって弾くのか、という手本は必ず示しますし、お手本も弾いてあげます。こんな曲だよっていう風に。でも、必ず練習する時は楽譜を通します。「ここで、音符さんがトントントントン・・。って上がってるよね。線からここの間にね。元気だねーがんばってるねえー。こんなにジャンプしてるねー。そしたら、体や指はこうやって動かすんだよ。など?


音や音楽のエネルギーと記譜法の関連性は、条件反射として体で覚えていかないといけません。音が例えばグーンと低い音から高い音に移動するのを聞いたら、体もジャンプしたくなるでしょう。それを楽譜の場合は目で見て、音と音程を感じ取って、それが、体の使い方、背中、腕、指先の動かし方と関連するように体得されていくべきです。


反対に、音がぐーーんと高くなるのを聞いて、ジャンプしたくなる、低くなるのを聞いて身をかがめたくなる・・といった感覚を身につけるのが、三歳から六歳までのリトミックです。まず音を聞いて体全体をコントロールする訓練をし、それを指先の細かなコントロールにまで訓練していくことが、楽器習得につながっていきます。だから、この時期の音感教育も大切で、ここをとばしている子供が、楽譜に導入できないってことになるのかもしれません。



楽譜と条件反射の話に戻りますね。まずダンス教室に行ったら、足のステップだけ一日中させられるそうです。足のステップが条件反射的にできるようになったら、手の動きを覚えていきます。ピアノも一緒です。目で楽譜の情報を読み取る、音楽のエネルギーを感じ取る、反射的に指と体が動くっていうプロセスは、やっぱり時間がかかるし誰もが嫌な練習、だからといって、飛ばしては先にいけない作業です。ドレドレミレミレ・・。の赤バイエルから始まり、ドミファソラソファミ・・。のハノンとか?真剣退屈。(笑)これが嫌でやめてしまう子供が多いんでしょうね。この、条件反射を身につける段階を、楽しく練習できるかどうかどうかが鍵でしょうか? でも、これを飛ばして、楽譜無しでもよい、としてしまうと、レベルがあがるにつれ、行き詰ると思います。楽譜の解釈ほど想像力が必要なことってないですからね・・。



スズキメソードの場合、いつから楽譜を教えるかは知らないので、なんともいえないのですが。 ただ教える先生は相当レベルの高いプロの演奏家でないといけないのでは?小さい頃は特に、いい演奏をひたすら真似るというのは大切なことだとは思いますので、そういう意味ではよいとは思います。いつ楽譜に導入するかも時期を見ていつかははじめるべきでしょうね。 それに、バイオリンの場合とピアノの場合は、また事情が違いますからねえー。 なんともいえないなあーー。ただ、スズキメソードの選集してくれている、ピアノ曲集は便利なので、使っています。


ピアノの先生は、大抵、なぜ子供がバイエルを弾けないのか分からず、奏法をきちんと細かく示してあげないのが問題で、子供が挫折するんではないでしょうかーー。バイエルでは新しい奏法をそのつど覚えていくので、先生がやっぱり手本を示して、それを真似させるっていうのが基本と思いますが・・。



私の場合、奏法は、バイエルでも、手ほどき段階でも、かなりスローで細かく全部示してあげるので、そのあたりはスズキメソード式かな?で、子供は大抵真似するのはとっても上手なので、私が弾く音楽や奏法ととそっくりになってきますねー。自分で教えているくせにびっくりします。子供なのに、すごっ!大人が弾くみたいに弾いてる!ってことになってきます。で、弾けないところは大抵無駄な力が入っているので、その力の抜き方を教えてあげたら、普通にレベルアップしていきます。なので、バイエルで挫折した生徒は今のところいません。今ちょうどよく挫折するといわれているバイエル後半をしている生徒がいます。早くはないですが、彼女のペースで楽しみながら進んでいます。



手本を示さなくてもセンス良く音楽に合わせて体が扱える生徒なんて、何人も生徒を持ったら、一人か二人くらいです。(私の生徒の場合ですが)身近にお手本になるようなご両親がいるとか、お姉ちゃんが習っているのを横で聞いたり見たりしていた時間が長かった妹とかなら?できるんでしょうけれど、大抵はそうでもないですしね。 そういった生徒に、一人で予習をさせるのは限界があります。子供はなまけものでもなんでもないです。



でも、本人が一番楽しくそして確実に長く続けていけるメソードを選ぶのが一番。 それに、大人になってから、また楽器が習いたいって思えるその気持ちがすっごく素敵ですよね。 もしお子さんが楽器を習われるのならば、一番大切なのは、メソードより何より、愛情をもって教えてくれる先生を探すことですよね。


などなど・・・・・・・・・・。私の意見を述べさせてもらいました。


えらそうにすみません。また私も、教師としての経験と勉強積んでいくようにがんばります。