腐肉問題に見るドイツ人らしさ | ドイツ,ピアノ日和

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メルヘンと芸術の国ドイツから発信中、ミュウのブログにようこそ!

ドイツ連邦共和国。


地理的に、


端が(最端じゃないですよ)北緯47.5度 (北海道の宋谷岬より北) に、



私の住んでいるDuesseldorfは、


緯51度14分(樺太中央部とほぼ同じ)に、位置します。



関西、しかも、瀬戸内気候、という恵まれた気候の土地出身の私は、(地盤が悪いっていう欠点は大きいけど)生まれてから、それほど、 というものを見たことがありませんでした。でも、住む土地もここまで北に上がると、雪が降るものなのですね。


yuki


雪景色もいいものだよね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

と眺めてだけいる訳にもいかず、(写真は、大学へ行く途中の、電車からの雪景色です) 今日は、買出しと、生徒のレッスンに外出。


買出しに行くだけならね、と油断して着込み不十分で出て買い物途中で寒さにやられ、お腹がものすごく痛くなってしまい・・・・。周囲の人に迷惑をかけてしまいました。(ドイツ人は親切にしてくれたけど)

気をつけないといけません。


「ていうかさ、私、生ものじゃないんだからさあーーっ。そこまで冷やしてくれなくても、十分長持ちすると思うのよね。だから、このへんにしといてくれない?」


との私の天への祈りも空しく、


ぴゅうううーーーーーっ!ごおーっ

(ぎゃあーーーっ!!)

と、みぞれと雪の混じった冷風がふきつけてきた、今日でした・・・。





長く暗いこの冬、巨大な天然冷蔵庫と化す、ドイツ。



この気候が生んだのが、ドイツの代表料理、


アイスバイン(塩漬けにした豚肉をゆでたもの)や、ザウアークラウト(酢漬けキャベツ)、もしくはシュバイネハクセ(豚肉のロースト) ソーセージ、などの、


暑さ弱いが、暗さ冷気を必要とする、保存食系の食事です。




ドイツ料理は大抵とても塩辛く、レストランに入っても、食べられないこともしばしば。塩味がこすぎて、お皿ごと突っ返して、お金を返してもらおうかと思うくらいです。

まずい時は、「ちょっと塩辛すぎて食べられませんでした。」と言ったりしますが、ある意味、ここまでまずいと、気持ちいいかもしれません。


これは、土地に恵まれない、内陸国ドイツの宿命です。



昨年の冬の休暇、友人達と入ったレストランであまりに塩辛く食べられなかったので、


「どうして、ドイツ料理って、こんなに辛いの?」


と、ドイツ人の友人たちと話題になりました。


「冬が長いドイツだからねえー。野鳥獣肉を捕獲して、保存するくらいしか、生き延びる道がなかったんだよ。その保存用に塩を大量に使った、その名残が、今でも残ってるんじゃないかな。」


との返事。


ドイツ人の味覚は日本人に比べるとかなり鈍感だという話は有名ですが、板前さんも、

「こんなに丁寧に味付けしてるのに、わさびをどっかーーとかけられた日には、泣くよね」


とおっしゃってたという話はこのブログでも書いてきました。


この環境と長い歴史の中で培われてきた、ドイツ人の舌の感覚って、遺伝子レベル?


っていうのを、証明するかのような問題が起こるものだよなあ・・・。と思ったのが、この記事。


Gammelfleisch (腐肉)問題。


ドイツ全体で、なんと200トンもの腐肉が、食用として、販売されていたっていう、強烈に気持ち悪くなる話です。


狂牛病問題、といい、お肉が食べられないよ・・。(っていいつつ、今日も食べてるうーー)


続けて、ある記事から少し抜粋してみます。


ドイツ人の62パーセントが、品質よりも価格を重視する傾向があとしており、これは三分の二の消費者が購入時に品質を重視するイタリア人とは大きな違いであるとの報告があります。その為に、ドイツの精肉業界は価格を抑えるプレッシャーを常に抱えているのです。



その上、腐肉を廃棄処分するにも一トン当たり100ユーロ以上のコストがいることから、結果として賞味期限切れの腐肉はラベルが貼りかえられ、キロ単位35セントで加工業者へ売買され、その先で例えばスパイスを効かせたソーセージが加工・販売され、最終的にはキロあたり1ユーロの収益をあげていた事実もあったようです。・・・・・・・・・・・。

こういう問題って、いかにもドイツ(節約家、味にはややうとい、というか、あまり気にしない)って気がしてしまうのですが。(もちろん、全てのドイツ人がそうではないけれど)


日本人って、味にはこだわりますよね。見かけもだけど。質にはやっぱりこだわるような気が。質のためなら、お金もちゃんと払って、安物買いの大損、にならないよう、気をつけると思うんですけど。


他のヨーロッパ諸国はどうなんでしょう。


長年ドイツに住んでいると、どんどんドイツに浸かってきて、こういう問題を見ても、ドイツ人だなあーー、というか、私自身の問題 として感じてしまうことに、(見かけにこだわらない、節約、合理主義、無愛想、個人主義などなど)かなりおそろしくなる私です。



「あのね、ドイツ人にはね、ドイツ人の理由があるのよ、この環境とか、寒さとか、歴史とかさあーー。こうなっちゃう理由は、ここに住まないと、絶対分からないわよ。」と言い訳したくなってくるあたり、ヤバいっ!(汗)


買い物も、絶対一番安いスーパーで、一番安い食材だし、味は少々悪くても、我慢!と思ってるし。


でも、もちろん、問題は解決されるべきです。


賢い消費者になって、(食肉用として適正とするスタンプの印が決められているので、そういうのをチェックするとよいらしいです。EZ483,EWG と書いてあるもの)後はメルケル首相に更なる問題解決への希望をたくしたいと思います。


メルケル首相、がんばれ!


(というか、もっと社会に貢献できるよう、そして、お金を稼いで質のよい食品が食べれるようしたらいいんだろうけどね・・。)

参考資料:

:ドイツ日本人クラブ発行:日本人会報(Der Spiegel (48/2005) (50/2005) )